滝澤馬琴着卵
前回、映画『八犬伝』と馬琴について書きました。↓
今回はその補足みたいなもので、馬琴ついでに思い出したことを妄想しながら、巾着煮第二弾を作った記録。
卵 4個
油揚げ 2枚
醤油 大匙2
味醂 大匙2
酒 大匙1
出汁つゆ 300㎖ (2倍濃縮)
片栗粉 大匙1
七味唐辛子 お好みで
南総里見八犬伝の作者である曲亭馬琴。本名は滝澤解(とく)
現在ポピュラーになっている滝澤馬琴というのは本名と筆名の折衷。
馬琴は月一回、交流があった文人達を集めて、珍談や奇談を披露し合う催しを開催。それが兎園會。
そこで披露された話を纏めた本が『兎園小説』
その中にはオカルトや都市伝説が好きな人なら一度は耳にした話。
『虚ろ舟の蛮女』
享和三年(1803)常陸國(茨城県)はらやどりの浜に奇妙な舟が漂着。
香合というお香の入れ物のような形、わかりやすく言うとお椀を二つ合わせたような形。鐡張りで長さ三間(5・5メートル)硝子窓が上部にあり、松脂で固められていた。
中には桃色の肌をして髪が赤い美女。明らかに日本の物とは異なる服装で箱を大事そうに小脇に抱えていた。村人達はコミュニケーションを取ろうと試みるものの言葉がまったく通じない。
舟中には水が入った瓶が二つ、肉を練ったような食べ物と菓子。
よくわからない文字のような物が書かれていた。
事態を聞いた村の長老が語る所によると、昔もこんな舟が漂着したことがあり、異国の刑罰だという。
女は異國の王女で他國に嫁いだが不倫を行い、舟に乗せて海に追放されたのだろう。恐らく抱えている箱には間男の首が入っている。
以前に来た舟には、男の生首がまな板に乗っていたという。
当時の日本は鎖国下。
異国の舟が漂着したら役所に届け出るべきだが、煩い取り調べなどを嫌って、女を元通りに舟に乗せて海へ戻そうと衆議一決。
以上が『虚ろ舟の蛮女』ですが、舟と女について宇宙船と異星人だったのではないかと言う人は多い。
江戸時代のロズウェル事件と呼ぶ人も。
私の妄想では違う。
何故なら異星人は確かに地球に来ているが、宇宙船は地球には入って来れない。地球は天蓋というドームに覆われていて、物質がそれを突破するのは不可能。
反対に人間も宇宙に出ることは出来ない。
昔、スペースシャトルが空中で爆発した事故がありましたが、あれは無理に突破しようとして天蓋に衝突したということ。
アポロ?
宇宙ステーション?
そんな物はすべてハリウッドのスタジオで撮影されたフェイク映像。
参考↓
異星人は宇宙船ではなくスターゲートつまりどこでもドアみたいな物で地球に来訪。或いは精神エネルギー體となって天蓋を透過。地球の生物に憑依して活動。
それに虚ろ舟は飛んでいません。海に漂っていた。つまり地球由来の乗り物であり、乗っていた女も地球の知的生命体。
では異国船で異国の女だったのかというと、それも違う。
鳴戸の渦潮。観光名所になっていますが、これは徳島市役所で海底の栓を抜いたり塞いだりしているので、渦を巻くという話。
勿論、冗談でしょうけれど、冗談の中に本当が潜んでいることがある。
海底に穴があり、其処が地底世界への入り口になっているのかもしれない。
つまり虚ろ舟とは潜水艦であり、沖合に出た後で潜水。海底の穴から地底世界に帰った。
虚ろ舟に書かれていたという文字ですが、実は日本の神代文字に似ている。
漢字渡来前には日本には文字がなかったという風にされていますが、日本には独自の文字があった。
古代の日本人が地底に潜り、独自の文明を築いた。
蛮女は当時の日本を見るためにやって来た?
兎園小説以外にもこの事件を書いた文献は存在。
兎園會にも出入りしていた国学者、屋代弘賢の『弘賢随筆』にも記述。
それどころか事件があったという享和三年の翌年には、うつろ舟と蛮女を報じた瓦版。
いずれも享和三年という年号は一致。はらやどりという浜ですが、しゃり浜と記載された文献もあり、しゃり浜という地名は存在。
時と場所が一致していることから、何かが起こったことは確か。
七味唐辛子を振りかけて完成。
とろみを付けた甘辛な餡がよく絡む。
卵は完全栄養食品。ビタミン、ミネラル、タンパク質補給。
油揚げからもタンパク質。
本当に蛮女は海へ帰ったのか?
虚ろ舟はまた海へ戻されたとなっていますが、面倒なことを嫌った村人達は女を殺害。舟を解体して山にでも埋めた後で口裏を合わせて海に戻したということにした。
というのは妄想が過ぎたようです。
日本人は和を尊ぶ民族ですが、それはあくまでも自分達と同じ思考や行動を取る人達との和。
和を乱す者や異質な者は排除する傾向。同調圧力が強いのもそれが原因。
馬鹿げたマ〇ク騒動の間、私はあちこちで排除されました。和を乱す者として指弾もされた。
度々、このnoteでも書いていますが、世間が忘れたような顔をしていても、私は決して忘れない。いつまでも言い続ける。
話が逸れましたが、つまり蛮女も異質な者なので関わり合いになるのを避けた。海に流せば、いずれ死ぬとわかっているのに海へ戻した。ひどい話。
ただ、女の方は村人達を微笑みながら見ていたそうなので、別に困っている風もない。無事に自分の世界に帰ったのではないだろうか。
滝沢馬琴が纏めた『兎園小説』に記された『虚ろ舟の蛮女』を妄想しながら、滝沢馬琴着煮をご馳走様でした。