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夢を叶える気はなかった

1.自己紹介


はじめまして!
私は骨格調整パーソナルトレーナーをしているAZ(あず)といいます。
子供が2人いる2児の母です。
パーソナルトレーナーをしながら、食事指導、ヨガインストラクター、ビジネスホテルのフロント事務も兼業しています。
なかなかいろいろわらじを履くことになった、そんな私のことを僭越ながらお話してみようと思います。

そして、今「母になったら自分のやりたいことはできない」そんなふうに半ば諦めている方がいたら……
是非私の夢の話を聞いていただけると嬉しいです。

2.私の夢

私は何でもやりたい屋さん。
絵を描くのも好き、運動も好き、(習っていたピアノは下手くそだったけど)音楽も好き、英語も好き。
だから夢もたくさんあった。
その中の1つに、スポーツインストラクターも。

でも……
私の時代の運動の仕事は、先生になるか、スポーツジムで働くか。
この2択がメイン。そして給料は安い。
そんなイメージがある時代だった。

ずっとやってきたスポーツはサッカーで、
男の子の中でやっていたので、それはそれは体力がつき、私は当然運動の道を行き、体育の先生になるものだと思われている……気がしていた。

人の思い通りになるのが耐えられない、天の邪鬼な性格の私が選んだ大学は、プロダクトデザインの学科。
デザイナーって、かっこいいじゃん!!
ものづくりも大好きだった私はカタカナの職業に憧れて大学を選んだ。

傍らで細々とフットサルを続けながら、大学の課題をこなしつつ、(こなすレベルの課題量ではなかったが…徹夜の日々を乗り越えて)過ごしていた。
でも、大学を卒業して就職したのはアパレル業界。

……あれ?

でもちゃんと就職できたし、まぁいっかー!
そんな気持ちで過ごしていた。

3.夢は叶えるものではない

アパレルで仕事をした時点で、私は完全に人生の迷子。
好きな部分もあったけど、何か、水が合わない。
うまくいかない。
おかしいな。真面目にやっているのにな。

そう思ってきたら苦しくて、転職。
広告の業界に飛び込み、また迷子。

私の夢はくじ引きの箱の、奥の奥に隠れてみつけられなくなってしまった。

うまく仕事ができない日々の中でふと、
「私にはやっぱり運動だ!」
そう思ってまた転職をすることにした。
会社の人にはそんなに方向転換して、うまくいくわけない。と言われた。

技術もノウハウもない。
会社の内情もわからない。
まさにその通りだったけど、動くことには不思議と不安はなかった。
今の仕事を続ける未来の方が見えなかったからだ。

とりあえずアルバイトで、ふわっとスポーツジムに入社した。
フィットネスの仕事をしてみたかったが、とりあえずフロントで採用された。

……あれ?

まあ、夢なんて、所詮叶わないものなのだ。

だけどスポーツジムの仕事は楽しくて、
フロントだけどインストラクターの研修をさせてもらえることになった。
レッスンを持つと楽しくて。
もっと運動の仕事がしたくなった。

いいトレーナーの方にも出会えた。
身体のことがすぐわかり、ズバズバと人の身体に対して、的確なことを教えてくれる。
そして人を変えて行く。
すごい。そんなふうにできたらな。

だけど私はフロントから動けずに、うまくやりたい仕事に飛び込むことができなかった。

そうこうしているうちに、妊娠。出産。

子供ができたらますます動けなくなる。
さらに夫の仕事の都合で引越し。
好きだったスポーツジムでの仕事も、手放すことに。

やっぱり、夢は叶えるものではないな。と実感した。

4.いつの間にか

引越してからも細々と、週に3本程、ヨガの仕事をしながら、ビジネスホテルで働くことになった。
やっぱり社会保険にしっかり入れて、時給の高いところでないとね!

そしてそのくらいゆるーく、運動に関われば、まぁいっか。
というところで。

やっぱり夢をちゃんと叶える気はなかった。

だけど、再び夫の仕事の都合で引越しに。
ビジネスホテルの仕事は店舗異動で続けられたものの、いよいよ運動の仕事はできなくなる。

まぁそんなもんだ。

子供もいるのに、自分の夢とか言ってる場合ではない。

しかし転機になったのは幸か不幸か、数年前のコロナ騒動。
2人目の産休中に状況は悪化し、ホテルの仕事は育休明けても週に2〜3日しか入れないかもしれない、と言われた。
困った!

では、週2〜3を補填する仕事を探さねば!
でも、子供がいて、急に休むかもしれない人を受け入れてくれる仕事が見つからない。
どうしよう。

そんな時、「パーソナルトレーナーの弟子を探している人がいる」。
ヨガを教えてくれた先生から声がかかった。

私は飛びついた。
それだ!
私のやりたかった仕事が突如舞い込んできた。
不思議と不安はなかった。
できないなんて微塵も思わなかった。
完全に未来が見えた。

そうしてパーソナルトレーナーの道を歩み始めた。

私は子供ができたら、母は夢とか、やりたいこととか、そんなものはできないものだと思っていた。
だけど、今は子供達がいるからこそ、自分のやっていることを誇れるようになりたいと思った。
自分が夢を蔑ろにしたのに、子供には夢を見ろなんて、言えないと思った。
何となく未来を紡いでもそれはすぐにふわふわと離れて、苦しくなるばかりだとわかった。

今は明確な目標があり、
やるべきことがハッキリとしていて、
くじ引きの当たりをがっしり掴みながら、
一生懸命に開こうとしている。

やりたいことには不安がない。

母になろうが、時間が制限されようが、
働く時間を夢に注げば、諦める必要がない。
動ける時だけしっかり動くだけでも未来は変わっていく。

今はしっかり、人の身体と向き合って、人を変える手伝いができるようになった。
見えないものが見えてきた。
気がついたら、夢が叶っていた。

だけどまだまだ夢の途中。
もっと進化できるし、未来はまだまだわからない。
楽しいね。

さて、10年後の私には、何が見えるようになるかな?

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