その習慣、本当に「サスティナブル」?|アーユルヴェーダライフの実践方法
「何事も継続が大事」と言うように、アーユルヴェーダ式ライフスタイルも、続かなければ意味がない。
スパイスをひたすら買いあさっても、結局味に慣れずに使わなくなったり、全く運動習慣のなかった人が急に「毎日1時間ランニングするぞ!」と意気込んでも恐らく疲労が勝って三日坊主。そして、いずれにしても「あぁ、自分はなんて意志の弱い人間なんだ」などと自責し、気分が落ち込んだり、スパイスにしても運動にしてもトラウマになってしまう(=今後またやってみようという気すら起こらなくなる)人もいるかもしれない。
だけど、アーユルヴェーダは、そうやってストレスをかけながら実践するものじゃない、と伝えたい。
アーユルヴェーダは古代から5000年以上続くれっきとした医学だけれど、「この薬を飲めばすぐに痛みが消えます」とか「このサプリメントを飲めば一日のビタミン摂取量達成です」とか、一時的・その場しのぎ的な処置ではないんです。
「この不調/症状はどんな生活習慣が起因しているのだろうか」と考え、その後も同じ不調や症状が出ないよう、根本原因そのものを断ち切れるような行動へと改める。更に、もっと心身が健康で幸せを感じるためにはどんなライフスタイルを送ればいいのか、長期的視点で考えていきます。
その「長期的視点」に立った時、最初から身の丈に合わない目標を設定し、結局頓挫してしまっては勿体ない。せっかく「変わりたい」意志はあったのに。
だから、課題がいくつも見つかったとしても、あれもこれもと欲張らずひとつふたつだけピックアップして変えていけばいい。スパイスに不慣れなら無理に買い揃えずに自宅にある和の食材も使いながら料理してみればいい。
そんなふうに少しずつ進めていくと、歩みは遅く感じるかもしれないけれど確実に心身の変化は訪れるし、その変化を感じられることで「新しい課題にも取り組みたい」「新しいスパイスを買ってみよう」という気持ちが湧き、自然とネクストステップに移行することができます。つまり、遠回りのようで、案外一番 "サステイナブル" なのです。
「よし、この習慣は私のライフスタイルに馴染んできたぞ」
そう思った時こそが、次なる小さな目標にアタックしてゆく合図なのです。
私自身、実はこのことについて苦い思い出があります。
スパイスがあれこれ手に入りやすい国に住んでいることと、比較的好き嫌いも少なく食べられることから、アーユルヴェーダを学び始めた当初から意気揚々とスパイスを買い揃えた私。レシピを見ながらターメリックをたっぷりまとわせた野菜のオーブン料理を作ったのですが、その味に不慣れでストレスに感じてしまい、以来ターメリックを全く使えなくなってしまいました。
もちろん色々試して向き不向きを知ることも大切だけれど、「なるほど、慣れないことをあれこれ欲張っても続かないな」とその時実感しました。
その後、他のスパイスを様々な料理にアレンジし使いこなせるようになってきたタイミングで、ふと「そういえば、久々にターメリックを使ってみるか」という気分になり、キッチャリー(インド風のお粥)に少量を混ぜてみたところ、これならいけるぞ、と。
まだまだターメリックラテなど、ザ・ターメリックな味が強くするものは苦手に感じますが、他のスパイスとのバランスを取りながら、少量を時々摂取することは出来る様になりました。
・出来る範囲で、
・ストレスに感じない程度に、
・「ほどほど」を意識
することで、 本当に "サステイナブル" なアーユルヴェーダライフを送ることが出来るのではないかと思っています。
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