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【エッセイ&アニメ感想文】東京リベンジャーズ[天竺編]を見て

久しぶりにnoteを開きました。
12月も10日余りが過ぎ、クリスマスや正月、あっという間に来ちゃいますね。

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今日は人の心はどうしたら動くのか。

「東京リベンジャーズ」を通してお話していきたいと思います。

東リベはただのヤンキー漫画ではない


以前ここに映画レビューとして書いた【東京リベンジャーズ】の実写版映画レビューをここに書きました。


残念ながら続編の実写版2つは見ていないので何ともなんですが、アニメ版はしっかり見ているので当然内容は知っています。

以前、東リベ続編のレビューを見かけることがあって、ちらっと覗かせて頂いたのですが、そりゃもう散々な書かれっぷりで💦

見る人によっちゃぁ、ただただ暴力シーンが続く浅い内容に見えるかもしれませんけどね。

本質を見る目


リアルな人間に置き換えてお話すると、どんな人にもその人が生きて来た過程、バックグラウンドがありますよね。

どんな所で生まれ、どのような環境で育ち、どんな経験をしてきたのか。

人の数だけ、唯一無二の「ドラマ」みたいに。

東リべの主人公である花垣武道(タケミッチ)は冒頭のシーンではバイトをしながら生きる希望も無く、ただ何となく今日を生きている青年でした。

そんな時、ふと目にしたニュースで人生でたった一人、付き合ったことのある彼女、橘日向(ヒナ)が東京卍会(東卍)の抗争に巻き込まれ亡くなった事を知ります。

その後、電車の線路に突き飛ばされたことをきっかけに、タケミッチは過去にタイムリープしてしまいます。

タイムリープした過去には、タケミッチの大切な仲間、そして当時のタケミッチの彼女「ヒナ」がいました。
どんなタケミッチのことも心の底から想ってくれるヒナ。


自分がタイムリープしたことを知ったタケミッチは、12年後のヒナの未来を変える為何度も何度もタイムリープして、過去を変えることで未来を変えていきます。

登場するタケミッチや仲間はいわゆるヤンキーですし、暴力シーンも多く、リアルだったら「普通それ死ぬやろ」ってシーンが満載😅

でも、非現実の世界だからこそ描ける人間の本質ってあると思うんです。

背景にしたのがたまたま「ヤンキー」という設定なだけ。

人の見方も感性もそれぞれなので、ただの暴力シーンが続く内容の浅い映画に見えてしまう人もいると思いますが、往々にしてそういった見方しかできない人は、人の本質なんて見抜けやしない、私は個人的にはそう思っていますけどね(いつになく語尾強め笑)

過去に戻れるとしたら

もしあなたが過去にタイムリープできるとしたらどうしますか?

私もやはり、過去をやり直す選択をするんでしょうかね?ありとあらゆることを。

そうすれば今いる未来は絶対に違うはずだと。

タケミッチはヒナを救うために何度もタイムリープして、少しづつ未来を変えてゆきますが、過去の自分のままでは当然未来なんか変えることはできません。

当然、ダメだった自分、弱かった自分、逃げていたばかりだった過去の自分と向き合い、 変わることでしか未来は変えられないし、ヒナも救えない。

タケミッチは自分と向き合い続け、戦い続けるんです、、最愛のヒナを救うために。

私がもし過去に戻れるのなら・・・そう色んな場面で思ったことはあります。

だって、後悔なんて数えきれないくらいしてきたし、自分の未熟さ故に人を傷つけたり、また傷付けられたり。

そして何より「自分」を大切にして来なかったから。

でも、私は過去に戻って今の未来を変えようなんて思わないかな。

だって今の私を作ったのは紛れもなく過去の自分だから。

そのどれもが今の自分には必要な経験だったのかなって思います。

ま、現実タイムリープなんて出来ませんし笑

行動で示す事の大切さ

例えば道で泣いている子供がいたとします。

通りすがる人は皆「迷子かな」「転んだのかな?」「お腹が痛いのかな」と心の中では思う。
じゃぁ実際その子に声をかける人がどれだけいるのか?

「きっと誰かが声をかけるだろう」
そう思う人の方が多いと思うんですよ。

困った人を見かけた時、躊躇なく駆け寄り、手を指し述べられる人ってどれだけいるんでしょうか。

心の中でいくら心配していたって、結局行動に移さなければ、迷子なのかもわからないし、助けもしない、手を差し伸べないことって、何もしてないことと同じです。

もっと言えば思うだけなら誰だってできる。

タケミッチは喧嘩なんて全く強くないし、むしろ弱すぎるくらい。
そりゃケンカ百戦錬磨みたいな屈強な相手ばかりで怖くないわけがない。

でも、行動するんですよ、それでしか未来は変えられないから。

未来を変えられるのは今の自分。

弱くても負けても。

そんなタケミッチは東京卍会の総長佐野万次郎(マイキー)や龍宮寺堅(ドラケン)に気に入られて仲良くなりました。

タケミッチがどんなに殴られても蹴られても立ち上がろうとする姿は、やがて周りの見る目を変えていきます。

それは紛れもなくタケミッチの行動力や絶対にあきらめない、ひたむきさが心を動かしたのでしょう。

背負ってるもの


背負うという意味は「人が背にのせて支えもつ」「困難な物事、重大な責任、迷惑な仕事を引き受ける。負担する。しょいこむ」といった意味があります。

結構、イメージ的にはマイナスな感じですよね。

みんな、人それぞれ背負っているものは違う。

今テレビで放映されてる「天竺編」ではマイキーの血の繋がらない(複雑なので割愛!笑)兄、黒川イザナが登場します。

マイキーには佐野真一郎という兄がいましたが、羽宮一虎が誤ってバットで撲殺、そして死亡。(複雑なので割愛!)

真一郎は喧嘩は強くないけれど仲間のためならどんな状況でも立ち向かう男。その姿はどこかタケミッチに似ています。

当然周囲からも慕われマイキーも「格好いい兄貴」と一目置いていました。

複雑すぎる家系図

Ⓒ和久井健/講談社

イザナは7歳の頃に義理の母(妹エマの母親黒川カレン)より施設に預けられました。

ある時、そのことを知った心優しきマイキーの兄、真一郎はイザナを気にかけ何度も施設へ出向き、やがてイザナは真一郎を「唯一の家族」と信頼を寄せるように。

しかし、真一郎からマイキーの話をいつも聞かさていくにつれ、マイキーに嫉妬しやがて憎しみを抱くようになります。

イザナだけで言うとあまりにも境遇が可哀想すぎますよね。。

実の母親は消息不明、実の父は刺されて死亡。
実の父の再婚相手、黒川カレンに真実を告げられ、イザナは施設へ、エマは佐野家に引き取られました。


彼の背負っている「傷」はあまりにも大きくて深い。それ故にマイキーを深く恨みまくります。。。

イザナのやってることの善悪は別にしてかなりヘビーに背負っているものはあるんですよね。

リアルに生きていても色んなことがある。
みんな何かを背負って生きている。

でもその背負っているものって、自分の見方を変えたり、周りに目をやると手を差し伸べてくれる人、一緒に背負ってくれる人が、周りにいるかもしれないんですけどね、意外と。

それにちゃんと気が付けば、背負っているものも少しだけ軽くなるってことあると思うんですけどね。

人の心が動くとき

心が動くって、実際にどういうことでしょう?まぁ実際心って見えないし形もないもの。

人は生きてく中で色んな人と出会いますね。

良い人もいるけどそうじゃない人も意外と多いと年齢を重ねるごとに気が付かされます。

若い頃は口先だけで良いこという人を、中身もわからず「あの人めっちゃいい人」って、もう良い人だらけの良い人祭りでした笑

でも結局付き合っていくうちにその人の本質が少しづづ見え始める。時には見抜けず騙されたり、傷付けられたり。

その時のことを思い出してみると「心が動く」瞬間なんてあったのだろうかと思ってしまいます。

結局本質を見抜けなかったのは、自分が見抜ける目を持つ人間じゃ無かったってことです。そして心動くことが無かったのは、心を動かせる自分でも無かったってこと。

今自分の近くにいる人は自分の鏡。私は常々そう思っています。本当に距離が近い人ほどそうだなって感じます。

タケミッチは喧嘩は弱いし、でもどんな状況でも立ち向かう強さがある。最初は「こんな弱いやつ」そう思ってバカにしていた人も、彼の行動や諦めない姿、ひたむきさに心打たれてゆく。

人の心が動くとき。


それは打算でもなく、だた純粋で、真っすぐで、曇りのない心の様を行動で示してこそ、そう思うんです。

何度も言いますが(笑)タケミッチは実在しません。当たり前だけど。

悲しいかな、世の中にはヒツジの皮を被ったオオカミもいれば、羊の皮を被った子羊(結局🐑w)ではなく鬼の面を被った優しい人もいれば、優しい顔をした悪の権化みたいな人もいます。

その人の本質を見分けるには、自分が見分ける力を付けるしかないし、そのためには自分が成長しなくてはいけないんですよね。

心を動かせるくらいの自分になってこそ。

個人的にはドラケンが好きな私ですが、みんなそれぞれバックグラウンドがあって、東リべはそこが割と細かに描かれているんです。

マイキーのカリスマ性はどこから来るのか、ドラケンが心優しき男なのはなぜなのか、場時啓介はなぜ一番隊隊長をタケミッチに委ねたのか。

この「天竺編」はタケミッチのひたむきさ、少しづつ成長し男らしく、やがてみんなの心を動かしてゆくさまも見ていて感動です。


、、、って東リべ見てない人にとっては「なんのこっちゃ?」って話かもですが。


あとがき

私は今、言葉を紡ぐことを仕事にしています。

当然仕事なので自分の主観だけで物事を見てはいけないし、客観で見ること、考えることがとても大切です。

「私がこの人だったら何を知りたいだろう」
「この人の抱えてる問題はなんなのだろう」

それは仕事上とっても必要なこと。

でも、

時々自分の声で書きたくなるんですよね。


そんな時、noteを開きます。


これからも時々書きに来ます、自分の声が聴きたくなったら。

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