SHARE SUMMIT 2019 参加レポ
シェアエコをキーにどう儲けるか?にも見えましたが、今の日本のシェアエコについての全容をざっくり把握できたので、目的は達成できました。
一番面白かったのは【6】シェアという思想 です。
昔からシェアエコをしている人が語っていたので、シェアエコ裏話みたいな感じで、面白かったです。マッチングの確率をあげるには大規模の方が効率が良い。しかし、シェアエコの原点であるコミュニケーションが生まれる小さいコミュニティは大事。
【1】Key Session 「Co-Economy 〜共創と共助で創るこれからの日本〜」
<登壇者>
◎南 章行 株式会社ココナラ代表取締役社長
◯松島 倫明 『WIRED』日本版編集長
◯福田 達 自民党 地方創生実行統合本部副幹事長/衆議院議員
◯増田 宗昭 カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社代表取締役社長 兼 CEO
◯宮坂 学 東京都副知事
シェアリングするためには、知らない人を信頼しなくてはいけないが、日本人は知らない人は盗っ人だと思うらしい。信頼できる人か判断するのは苦手。
そうすると、シェアリングをどうコモンズにするか?が肝になってくる。
個人の幸せ、健康が、人の関心事だからそこに紐づけるとシンプルに考えられるかも。
でも、健康情報については、かかりつけ医がどうとか、薬がどうとか、一元化しておけば、あきらかに楽。
【2】オープンイノベーション〜共創による新規事業の作り方〜
<登壇者>
◎中山 亮太郎 株式会社マクアケ代表取締役社長
◯志方 比呂基 日本たばこ産業株式会社たばこ事業本部R&Dグループ部長 科学技術戦略担当
◯重松 大輔 株式会社スペースマーケット代表取締役 CEO
◯相原 朋子 東日本電信電話株式会社ビジネスイノベーション本部 BBXマーケティング部アライアンス担当部長
◯東海林 正賢 KPMGジャパン フィンテック・イノベーション部長KPMGコンサルティング株式会社フィンテック・イノベーション ディレクター
【3】地方の未来 〜2030年を見据えた地方の競争戦略〜
#第2期まち・ひと・しごと創生総合戦略 #公共私
<登壇者>
◎佐別当 隆志 株式会社アドレス代表取締役
◯久富 雅史小田急電鉄株式会社経営戦略部 経営戦略部長
◯藤野 英人 レオス・キャピタル
◯ワークス株式会社代表取締役社長・最高投資責任者
◯木下斉 一般社団法人エリア・イノベーション・アライアンス 代表理事
内閣府 地域活性化伝道師
◯米田 惠美 公益社団法人日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)理事
地方が都会より所得が高い例は欧州にある。フランスのエペルネ。スペインのバスク等。平日用と休日用と家を2つ持つ人も増えている。多住流動の方が良い。いきなり定住って、ハードルが高い。
土地に根付いた産業があれば良い。普通、卵を作る時は安くて良いものを作る事を求められるが、ケーキ屋の要望を聞いてから卵を作れば、高くても売れる。
岩手にオガールっていう、バレーボール専用の体育館ができたら、全国から合宿に来るようになった。そこから小さいマーケットができる。
ドイツの基準以上の高断熱住宅を作ったら、リフォームの需要が増えて、工務店の事業主が、都会に就職している息子を呼び寄せる事もある。
地方は「ヤンキーの虎」が経済を支えている。
【4】災害大国日本の共助〜防災インフラとしてのシェアリンングエコノミー〜
<登壇者>
◎甲田 恵子 株式会社AsMama代表取締役 CEO
◯平井 卓也 自民党 デジタル社会 推進特別委員長 衆議院議員
◯石渡 賢大 一般社団法人日本カーシェアリング協会ソーシャルカーサポート事業部 マネージャー
◯山本 美香 Airbnb Japan株式会社 公共政策本部長
災害にあった時に、シェアはとても役に立つ。行政が手が届かないサービスを提供できるが、いざ災害時にサービスの告知をしても、伝えるすべが無い。
シェアリングエコノミー団体は、事前に地方自治体と防災協定を結んでおき、事前に自治体との連携を組んでおけば、災害時に対応しやすいし、利用する側も、事前に一度使ってもておか無いと、使い方がわからない。
airbnbは被災者に住居を提供する架け橋にしたところ、り災証明が出ない等別の不具合が出たので、今は復興ボランティア用の宿を提供するようにしている。
【5】所有から利用へ〜サブスクリプションモデルの可能性〜
<登壇者>
◎大岩 佐和子 日本経済新聞 論説委員 兼 編集委員
◯天沼 聰 株式会社 エアークローゼット代表取締役社長 兼 CEO
◯児玉 昇司 ラクサス・テクノロジーズ株式会社代表取締役社長
◯安田 裕美子 株式会社電通デジタルサービスマーケティング
事業部 事業部長
エアークローゼットの目的は、「新しい服との出会い」スタイリストが服を選んでくれるので、普段選ばない服に出会える。
若い人らコスパ、タイパ(タイムパフォーマンス)、SNS映えコストを重視する。エアークローゼットは、タイパの叶えられる。
サブスクのECとの違いは、「どう使われるか知っている」買ったきり読まれてない本(積ん読 つんどく)ではなく、帰ってこない服は、期待値を超えて気に入られてるという事なのが、わかる。
今、サブスクと言ってる中でも、ローンと何が違うの?ってのがある。
大企業は磨き上げてきた。「所有する」消費からサブスクに転換は難しい。物心ついた頃からスマホがあるデジタルネイティブは「売る前提で買う」等サブスクで消費者インサイトは変わってきている。
サブスクで成功するポイントはユーザーがリピートし続けたいと思う事は難しい。本質的な価値を捉える事。ブランド物を身につけている事の自分の価値は何か? 必ずサービス価値をつくるときに、ある一定以上の体験をお返し続ける。1年前と同じだと飽きる。
アンケートでは本当の気持ちは見えない。人は嘘をつく。ラクサスは、電話をする。1人30分くらい。アンケートは投資家に説明する時くらいしか使わない。
【6】シェアという思想〜令和時代を切り拓くスピリット〜
<登壇者>
◎石山 アンジュ 一般社団法人シェアリングエコノミー協会 事務局長
◯高木 新平 ビジョンアーキテクト VISIONING COMPANY「NEWPEACE」代表
◯佐々木 俊尚 ジャーナリスト・評論家
◯津田 佳明 ANAホールディングス 株式会社デジタル・デザイン・ラボチーフ・ディレクター
#サブスクモデル #新規事業開発
平成は昭和を引き継いだ時代。
令和は新しいコモンセンスが必要。
ラグビーは盛り上がったと言うが、日本という小国が大国に買ったという昔ながらの構図なだけ。
シェアエコが増えるとGDPが減る。政府の予算はGDPを基準にしているので、シェアエコを進めると変わる経済モデル、社会モデル、生活スタイルも変えていく事になる。SDPの経済指標は、人口が増え続ける国にしか適さない。
車。稼働時間は数パーセント。飛行機。乗っている人は全世界で6%
ANAのアバターは、残りの94パーセントの人に、飛行機に乗らなくても旅行できるようにしたいという思いで作られた新しいサービス。
人口が減ってるというが、人口ボーナス期がたまたま来ただけで今の人口の伸び方は、昔と変わらない。江戸時代のような中世の方が地に足がついた生活。
シェアエコの暗黒面(の話をすると、石山アンジュが下を向くw)
昔はAirbnbも、もっとコミュニティ感があった。「泊まれる上に友達が作れる」という触れ込みだった。
もちろん、巨大化した方がマッチングが上手くいく。
キーとなるプラットフォーム(小売でいうところのイオン)と
バーディカルに刺さってくるローカル(成城石井)は並列。
小さなコミュニティの方が心理的安全が生まれる。広がらない方が自分の思想(幸せ)を持っていられる。しかし小さいコミュニティは息がつまる事もあるから、中間のプラットフォームが必要かもしれない。
中国は監視社会だけど、いい事をするとポイントがたまる。お金持ちじゃなくて、善行を重ねた人が優遇される。資産の回転率が高い事も加算される時代。与える人が幸せになれる時代。
良いものを生みだすアーキテクチャでないといけない。
まとめ
津田:Beyond All 枠を超える。ルールを上手く変える。
佐々木:21世紀のコモンセンスを作ろう
高木:P2P Personal and Public , Public to Personal