ダブルダイヤモンドから考える、”現場ドリブン”なデザインプロセス
こんにちは!カミナシのプロダクトデザイナーの三澤です。
今回は、カミナシのプロダクトデザイナーがプロダクト開発においてどのような関わり方をしているのか、そしてそのメリットについてご紹介します💡
そもそもプロダクトデザイナーはどのような場面で開発に関わるの?
前提として、カミナシのプロダクトデザイナーがどのような場面でプロダクト開発に関わっていくのかをご説明します。
デザイン思考において「ダブルダイヤモンド・モデル」という考え方がありますが、今回はカミナシのデザイン作成のプロセスをそのダブルダイヤモンドに当てはめて考えてみます。
発散→収束を2回繰り返すそれぞれのフェーズに番号をつけており、それぞれ下記のように名前をつけます。
①:課題探索フェーズ
②:要件定義フェーズ
③:視覚化フェーズ
④:価値提供フェーズ
この場合、カミナシのプロダクトデザイナーは①〜④の全てのフェーズにおいて携わることが可能です。そしてダブルダイヤモンドの各フェーズにおいて関われる環境であるからこそ、より早いスピードで質の高いデザインを追求できると思います。
ということで、それぞれのフェーズでどのような関わり方をするのかを詳しく説明していきます。
① 課題探索フェーズ
まずは課題探索フェーズにおける関わり方と、そのメリットをご説明します。
このフェーズは一番最初の発散をするフェーズで、お客様の現場にどんな課題があるのか、プロダクト内にどんな解決すべきポイントがあるのか、などを探索します。
このプロセスに関わるメリットは、デザイナーもお客様の一次情報に触れて、高い解像度を持つことができることにあると思っています。
具体的には、このフェーズにおいて、カミナシのプロダクトデザイナーは下記のかたちで関わることができます。
1.に関してはデザイナーに限らず全職種で可能で、実際にお客様の現場に訪問させていただき、目の前で現場を知ることができます。そこから現場にどのような課題があるのかを自分の目で見た一次情報を元に深堀りすることができます。
2.に関しては、お客様からいただいているご要望をPMチーム、CSチーム、Engチームと一緒に把握し、プロダクト内の課題を発散していきます。お客様の課題や要望を直接把握していくことで、実際にデザインを行う「③視覚化」以降のフェーズで、より解像度高く持って取り組むことができます。
② 要件定義フェーズ
次に②の要件定義フェーズです。
このフェーズは、①で発散した内容を整理してスコープを決めるためのフェーズです。
カミナシでこのフェーズにデザイナーが関わることでのメリットとして、プロダクトマネージャーと一緒に要件定義をしていく過程でユーザーのニーズをより深く理解できるだけでなく、チーム間での要件定義の認識齟齬も生まれにくくなるという点があると思います。
このフェーズにおいてプロダクトデザイナーとして関わった際に用いた手法の具体例として、オブジェクトモデリング法があります。
このオブジェクトモデリング法では、プロダクトマネージャーと一緒に現状のプロダクトの現状の構造を視覚化した後、TO-BEとして理想の構造を視覚化していきます。これにより、現状のプロダクトの課題が整理されます。
③ 視覚化フェーズ
続いて③の視覚化フェーズです。
このフェーズは②で定義した要件を視覚化してユーザーに届けるための発散を行うフェーズになります。実際にプロダクトデザインを作成するフェーズになるため、むしろプロダクトデザイナーが中心となり進めていくフェーズです。
その中でもカミナシの特徴としては、デザインに対してチームで向き合っている部分です。
デザインを価値提供に繋げるためには、様々な観点で、様々なアイデアの発散が必要と感じています。そのためにもチームでデザインに取り組み、より早いスピードで多くのアイデアを生み出すことを心がけています。
例えばカミナシでは、プロダクトデザインチーム全員で「Product Design Review & Discussion」という会議で発散を行なっています。
この会議ではプロダクトデザイナー同士で②の要件定義をふまえたデザイン案に対して、もっと良いHowはないかを同期的にレビュー・ディスカッションし合っています。
またプロダクトデザイナー同士でペアデザインをする文化もあります。
Figmaの同時編集機能を活用し、同じファイルに入って同期的に相談しながら発散を行うことでさまざまな観点でのデザインが生まれ、FBも同時に行うことができます。
④ 価値提供フェーズ
最後に価値提供フェーズです。
このフェーズでは③で作成したデザインをFIXさせ、お客様への価値提供のためのデザインを決定するフェーズです。
カミナシでは、"作成したデザインが本当に求められている価値を満たせるか" をよりお客様の目線に立って判断するために、プロダクトマネージャーやエンジニアだけでなく、お客様と距離の近いカスタマーサクセスチームにもフィードバックをしてもらっています。そのために、毎週カスタマーサクセスチームとの会議を設けています。
また、プロトタイプ段階でお客様から直接フィードバックをいただける機会もあります。直接ご意見をいただくことで、開発者からは見えていなかった目線などが見える場合もあります。
本当に求められている価値を提供することができるための確率を高く収束させるには「開発者である故のバイアスをなくして、いかにお客様の目線に立つか」が大事だと考えています。その上で、お客さまに近い立場のCSメンバーや、時にはお客様自身からフィードバックをもらえる機会があることはとてもありがたいことだと思っています。
このように頂いたフィードバックを元に、本当に求められていることなのかを常に考え続けることで、より良いデザインが出来上がると思っています。
まとめ
カミナシのプロダクトデザイナーがプロダクト開発をするプロセスと、各フェーズでの事例をご紹介しました!
繰り返しになりますがダブルダイヤモンドの各フェーズにおいて関われる環境であるからこそ、より早いスピードで質の高いデザインを追求できると思います。
今後も常にお客様目線に立ってプロダクト開発をしていきたいと思います💪
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