50代元保育士が好き勝手に”保育士という国家資格”への思いを語る
こんにちは!
ついつい長くなりがちなnoteを書いているmaruちゃんです。
今回も気付いたら3000文字以上になってしまいました💦
もしよろしければ、どうかお時間のある時にお読みくださいね。
保育士は国家資格なのを、ご存知でしょうか?
私は、社会人になってから独学で資格を取得したのですが、資格を取る前から保育園で働いていて、仕事は趣味みたいな感覚で楽しくやっていました。
なんて言ったら怒られそう💦
母も、私を産んでから保育士免許を試験で取った人なので、物心つく頃には保育士(保母)の空気がすぐ近くに漂っていました。
なので、多分心のどこかでいつか保育士になるだろうと思っていたのかもしれません。
保育士は天職
天職といえるなんて、最高じゃないでしょうか。
今、自分でもそう思います(笑)
なぜそう思えたのか考えてみると…
・子どもが好き
結局、これが一番かもしれないですね。
どんなに嫌なことがあっても、仕事に来ると忘れられるくらい子どもたちの笑顔に癒されていました。
子どもは生意気だとか、汚いだとか、まぁそういう面もありますが💦
それもひっくるめて面白くてかわいい存在だと思います。
でも、子どもは天使ではありません!
どちらかと言うと、悪魔だと思います(笑)
ただ、子どもとの関わりを面白がれるのは、他人だからだとも思っています。
親の視点とは全然違うからできる仕事だと思うんですよね。
どんなに深く関わろうとも、常に客観的な立場でいられるのはある意味利点です😊
・手先が器用
保育施設などでは、壁面装飾と呼ばれるものや、毎月の工作などいわゆる”作り物”も仕事の一つです。
今となっては老眼が進んでしまったので細かい作り物は厳しいですが、現役の時は大好きな作業でした(笑)
特に、フリーハンドで作るものが得意でしたので、必然的にオリジナルな創作ができました。
園の保育士だった時に、卒園証書のデザインを任されたことがあったのですが、創作の楽しい思い出の一つです。
・保護者との関係
園の保育士だった頃は、送り迎えのわずかな時間といえど子どもの様子を伝えるのがとても楽しみでした。
保護者に
「今日、こんなことがあったんですよ~」
と、その子の意外な一面を発見できたことを伝えるために、せっせとメモしていた気がします(笑)
さらに、子育ての悩みを聞くことも多く、次の職場への転機に繋がりました。
保育士免許を活かす
保育士免許を取得するには、方法は2つあります。
一つは、専門的な教育機関で学ぶこと。
もう一つは、直接試験を受けること。
保育士免許を取ると、子どもにかかわる職種で採用の機会が増えたり資格手当がもらえるようになります。
そうなったら、より専門性の高い職場で保育士として働きたいと思うかもしれません。
ここでは、私が保育士免許を活かして働いた実際の仕事について、簡単に紹介していきますね。
・保育園
保育士免許を取得する前は、パートで保育園に勤めていました。
そこで、完全に保育士の仕事にハマりました(笑)
実はそれより前、教員免許を活かして学童保育でも働いていたことがあり、
「保育士免許、取ったらいいのに~」
と周りから言われていました。
でも、9教科の内容にビビっていたのと、保育園で働く自分が全く想像できなかったのでずっと尻込みしていました。
・子育て支援施設
保育園での保護者対応を行っていく中で、保護者支援の大切さに気付いた私は、子育てひろばを運営する子育て支援施設に転職しました。
児童虐待のニュースをよく聞くようになっていた頃です。
ここでは、保護者と話していてよく聞かれたのは
「先生は保育士さんですか?」
ということ。
資格の有無にこだわる保護者は一定数いるんだなぁ~と実感しました💦
今の私の考えでは、資格はあくまでも名刺代わり程度のものだと思っています。
ただ、こういう質問に対して
「保護者は保育士に何を求めているのか」
を考えるきっかけにはなりました。
「保育の知識が豊富は当然として、子ども主体を実践でき、なおかつ人生経験も上乗せされていったら最強の保育士じゃん!」
と思いました(笑)
保育の定義は”養護と教育”です。
保育園以外の現場で初めて働いてみた時、主に
「”養護”の理解が足りてないな」
と思っていたので、そこから親子の問題、特に母親が抱える問題への理解と知識を学ぼうと、児童虐待について書かれた本を読み漁っていきました。
・社会的養護施設
その後、養護の知識から興味を持ち、児童虐待などで養育困難となった家庭の子どもたちが暮らす施設へ転職しました。
短い期間でしたが、3つの施設で保育士として働きました。
【乳児院】
保育士として親代わりになり、日常生活のお世話をします。
小さい子は生後5日、産院から直接来る赤ちゃんもいます。
【児童養護施設】
主に乳児院にいられなくなった年齢の、2~3歳から高校卒業するまでの幅広い年齢の子達の暮らす施設で、やはり生活全般のお世話をしていました。
【自立援助ホーム】
あまりまだ知られていないかもしれませんが、高校生くらいの年齢から入所できる一軒家のような施設で、生活のお世話というより食事作りや話し相手をしていました。
これらの3つの施設に共通するのは、
親元で暮らせない子どもとの関わり
子どもを育てることが困難な家庭への支援
です。
この問題に常に直面していくことが仕事といってもいくらいでした。
保育士という専門性
思い返すとどれも保育士じゃないと絶対にダメという仕事ではないかもしれませんが、そこに明らかにあるのは”専門性”なんですよね。
・保育士試験に思うこと
以前から保育士不足で問題になっているのが潜在保育士という存在です。
実技試験の時に受験番号が書かれた名簿が配られたのですが、その数はめちゃくちゃ多くて
「こんなに受験する人がいるのに、なんで保育士不足なんだろう?」
と素朴な疑問を持ちました。
それだけの人数が受験しているにもかかわらず、実際に保育の職に就いているのはわずかということですよね。
保育士不足についての問題はいろいろ言われていますが、こんな問題も現場にはあるよ、というものを一つ暴露します(笑)
保育士界隈の言語では”養成校組”とか”試験組”と言うものがあり、保育士になった経緯の違いで、差別されているような雰囲気があります。
その理由として、”試験組”は実習を経験していないので、現場では即戦力になりにくく、敬遠する職場があるということのようです。
試験で合格しただけで、現場スキルを身に着ける機会がないことが問題のようです。
”養成校組”だと、平均3週間ほど保育施設へ実習が単位に組み込まれていますからね。
だったら、実習も試験に組み込んだらいいのかというと、そこまでの内容にするとそもそも試験を受ける人が減ってしまう恐れはありそうなんですよね…
・”試験組”の強みを生かす
ここからは、完全に私個人の妄想です💦
私は、試験を受けてまで保育士になりたいと思った人には、誰よりも子育て支援という視野を持って欲しいなぁと思っています。
保育士試験を受ける人というのは、社会人経験者が大半だと思います。
”試験組”には社会人経験が強みになります。
物事をいろいろな角度から見ることができますし、保護者へ寄り添い、相手の立場に立った言葉がけができることが多いと思います。
仕事の実践スキルだけなら、働いていくうちに嫌でも覚えますから現場で敬遠されるほど深刻なものとは思いません。
なぜそんな差別化しているのか…くだらないですよね💦
保育士は…すごい!
最後に、子どもにかかわる職業に就くとき必要な資格といったら”保育士”ってやっぱり最強だと思うんですよね。
国家資格であるということに、もっと誇りを持ちたいと思う今日この頃です。(笑)
なんでこんなことを感じているかというと、子ども関係の仕事をしている中で、
「資格は保育士だけなの?」
と、聞かれたことがあり、その意図が汲み取れなかったのですが、あまりいい気持ちはしませんでした。
「保育士の資格があれば、万能じゃん!」
って思いませんか?
だって、あれだけの教科を勉強するんですよ(笑)
実際には、保育士という資格についての認識が足りてないんだなぁと思いますので悲しくなります。
・保育士が活躍する世の中に
私は、すでに”元保育士”となってしまいましたが、保育の仕事に携わって得たものは、言い表せないくらいとても多くあります。
こんな素晴らしい保育士という国家資格について、愛をこめて思いを綴りました😊
これからは、もっと広く子どもに関する仕事やコミュニテイーで活用して、たくさんの保育士さんが活躍できる世の中になって欲しいと願っています。
特に、子育て支援はへの対応は常に待ったなし!な状況です。
家族に寄り添っていくことは、社会福祉士や心理士、保健師に限った仕事ではありませんからね。
それでは。
最後までお読みくださった方、お付き合いありがとうございました!