社会人向けの将棋稽古ことはじめ
まえがき
社会人は時間がない。ごもっともです。時間がないんです。
失われた時間を求めてです。
でも、じゃあ、自分から時間を作りに行くのには、どうしたらいいのか。そして、作った時間で将棋を指すとしても、どうしたら強くなれるのか。僕自身も手っ取り早く上達したい。そう思うこともありました。
結論から言うと、初段くらいになるまでは、急成長する余地はあるのですが、有段者になってからは、牛歩のごとく、成長が少しずつになります。
でも、まあ、めげずに続けることが大事です。
その際、サポートを受けたいという方も居られるかもしれない。そう思っています。
といった具合で、これからお話を始めたいと思います。
はじまり、はじまり。
そもそも将棋に上達するとは何か?
でも、そもそも将棋上達って、みんな口をそろえて言うけれど、何を以て上達するというのか。デン!と不思議に思うわけなんですが、どうでしょう?
将棋上達って、詰将棋が解けるようになった、とか、今まで勝てなかった相手に勝てるようになったとか、そういったことを言うんでしょうか?
いや、それはそうなんだけれど、そうじゃない気もする。
ここからは、というより、これまでもなんですが、僕の意見を述べますと、将棋上達というのは、生活に将棋の時間を確保し、指し続ける環境を整備するスキルも含まれます。
どれだけ、将棋に熟達したいと望んでも、仕事等で忙しくて、将棋を指す環境を整えられなかったら、将棋上達を望むべくもありません。
この話は、どちらかというと、メタ的な視点の話です。
環境整備も大事な要素だということです。
でも、じゃあ、どう環境整備をするかを考えていきましょう!
将棋を指す環境を自分で整える
将棋を指す環境というのは、今やデジタル機器を手に持っていれば、誰でも、簡単に手に入ります。
ただ、その情報を持っているか、持っていないかで、上達スピードに格差が生まれます。こればっかりは仕方がありません。
以前、こんな記事を書きました。これに沿って、練習していくと、割とあっさり5級水準の知識は身につきます。
あとは、やるかやらないかという、身もふたもない行動論になります。
でも、人間、そんな強くないです。鋼の意志が用意できる人ばかりではありません。
なぜ、将棋を指すのか。
それも考えていきたいものです。
でも、そんな時間がもったいないと思う方も居られるかもしれない。
それは、その人によるということになりますが、将棋の基本技術は、時間を掛ければ、ほぼ誰でも身に着けられるはずだと思っています。長期間かかりますが…。その長期間取り組むのが難しいんだ。ということになりますが、ボチボチやっていきましょうとしか言えないのが、苦しいところ。
とりあえず、将棋のアプリをインストールしてみたけれど...勝てない。
そりゃ、そんな簡単に勝てたら、将棋塾は閉業になってしまいます。悲しい。
みんな勝ちたいと思って、練習しているので、その頑張りは認める必要があります。じゃあ、どこで差別化するのか、差異を生み出すのかといったら稽古方法に差をつける必要があるわけです。
稽古方法は、稽古の仕方です。
稽古で何を学ぶのかは、各個人に依っています。
自分の理解のスピードは、気にする必要ありません。
稽古は続けてこそ、効果を発揮するのです。
稽古方法について
稽古法について、基本的なことは上述の本を読んで、実践すれば、終わりです。
ポイントを挙げるとしたら、将棋稽古は勉強ではありません、ということくらい。
論語を引くまでもないけれど、将棋の勉強いやだなと思ってやるのと、将棋の稽古をすると、なんか元気が出るんだよねと思って励むのと、かなり恣意的な誘導尋問ですが、どちらがいいかは明瞭です。
将棋を指すと悔しいと思うこともありますが、それでも、楽しいと感じるためには、成長に焦点を当てる必要があると、僕は思います。
成長をするための将棋稽古をしましょう。