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不登校の息子が10ヶ月ぶりに学校へ

小学2年生の2学期から学校に行かなくなった次男が、10ヶ月ぶりに学校に行き始めました。(不登校になった頃のブログ「ホームスクーリング」

行くことになった理由は、ずっと私に嘘をついていたから。

鶏のお世話で草と水やりを怠っていたことが判明し、前回同じことがあった時に
「次回同じことしたら、もう学校に行きなさい」
と釘を刺していたため、今回は見逃すことなく、約束通り翌日から学校に行かせることにしました。

反強制的な形で学校に行かせることになり、そうさせた親の方もなんだかモヤモヤ。
「本当に大丈夫かな」
「居場所はあるのかな」
「クラスの子に何か言われて悲しい想いをするんじゃないかな」
と、いろんな心配事が出てきました。

でも、私以上に心配して色々と手を貸してあげている長男の姿を見て、
「心配ってなんだろう」と思いました。

「悲しい想いをしないように、失敗しないように」
それは、次男本人の想いではなく、周りの勝手な想いであり勝手な想像。
もしかしたら、本人は全く不安を感じていないかもしれないし、もし想像通りのことが起きたとしても、それが次男にとってマイナスかどうかは分かりません。

そう、
心配性の私と長男は、自分の価値観の範囲内で勝手にマイナスなことを想像し、自分の問題のように捉えていたのです。
(長男は優しいので、ただ素直に助けてあげたかったのかもしれませんが)

それに気づいたら、不思議と私の心配は消えていきました。

「居場所がなくても大丈夫」
「悲しい想いをしても大丈夫」
「学習についていけなくても大丈夫」
「どんなこともすべて経験するためにこの世に生まれてきているし、彼にはそれを乗り越える力が備わってるから大丈夫」

そう思えるようになったのです。


そして学校再開当日。

学校へ行くと、みんなが次男が来たことを喜び、どこにいるか分からないくらいにみんなの輪に入って遊んでいた、とその日の夕方の担任の電話で知りました。
しかも、何の予告もなく、放課後のスポ少サッカーに参加し、みんなと混じってサッカーを楽しんだようです。

夕方なかなか帰って来ないことを心配していた私は、それを聞いて笑うしかありませんでした(笑)


学校に行くようになって1週間経って、
「学校と家、どっちが楽しい?」と聞くと、
「ん〜、10センチくらい学校の方が楽しいかな!」ですって(笑)

学校では、学習についていけない次男のために、算数と国語の時間は別部屋でいろんな先生方が入れ替わり、マンツーマンで教えてくれているそうです。
1、2年生の時、学習に全くついていけずとても辛い想いをしたことでかなり勉強嫌いになっていたので、今の学校の対応が本当に有り難く、感謝の気持ちでいっぱいです。

さらに、大きな変化がありました。
1、2年生の時は、学校から帰ってきたら、全く宿題に手をつけず遊び呆けていて、翌日の準備も言われるまで何もしなかったのが、
今は帰ってきたらすぐに宿題をして、何も言われなくても翌日の準備をしているのです。

これは、次男が成長したということもありますが、
私自身の心の変化も大きく影響しているかもしれません。

1年生の時は、
「忘れ物しないように」
「みんなと違うことで悲しまないように」
と、私の方が必死になって、
「◯◯は持った?」
「明日の準備はできた?」
と毎日口うるさく言っていました。

今は、
「忘れ物をして困るのは本人(困らないかもしれない)」
「私の問題じゃないから、干渉する必要はない」
「できてもできなくても、どっちでも大丈夫」
「ヘルプを求められた時だけ相談に乗ろう」
と思うようになったので、一切口を出さなくなりました。

心配するのは、信頼していないから。

私は次男に対してはじめから「できない」と思い込んでいました。
私が彼を信頼せず、余計な心配をして口を出し過ぎていたことで、彼は「できない自分」を常に意識させられて自信を失い、自立心も奪われていたのかもしれない、と今なら思います。

頭では分かっていたつもりでいた
親が信じて見守っていれば、子どもは勝手に自立して行く
ということが、今回次男が学校に行ったことで、まざまざと見せつけられた気がします。


子どもたちは、私が持ち続けてきた窮屈な思い込みを手放すチャンスをいつも私にプレゼントしてくれているんだなぁ。
そう思うと、どっちが育ててもらっているんだろう、と笑えてきました。

学校がゴールではないし、まだこれから何があるか分かりませんが、
「何があっても大丈夫」
今は、心からそう思えます。



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