即辞退の可能性も?!これだけは避けたいBadな8つのCX(Candidate Experience)
「この間面接に行った●●社、微妙でした、、、」
「●●社は友人からxxが良くなかったって聞きました。」
前職ではエージェントをやっていたのですが、たまに耳に入る候補者さんからのこのセリフ。
面接でお話できることを楽しみにしていた候補者さんが、選考内での悪い体験から、最悪のケースだと辞退になってしまうことも・・・。
コロナの状況下ではあるものの、まだまだ売り手状態である転職市場。ほんの少しの対応で、一人の候補者さんを失ってしまうのは勿体ないですよね。
今回は「候補者さんからの印象を「最悪」にしてしまうこともある8つのBad なCX」をご紹介させていただきます。
0.はじめに
はじめに「CXがどれほど候補者さんに影響を与えているのか」を表したのがこちらのデータ。
あくまでこちらは面接の体験を切り取っていますが、それだけでも83%の割合で影響を与えます。そして意外と覚えているものです。
私も新卒採用面接の時に対応がやや微妙だった会社の名前は、今でも覚えてます(笑)逆も然りで、対応がよかった会社の名前も覚えているものです。
面接でのCXが良かったという理由で、これまでのイメージが逆転することもあります。
それでは実際にどんなことで印象が悪くなるのか、このようにレベル別で見ていきます!
※あくまで私の所感が含まれております。ご了承ください。
(実際にこれまで候補者さんと向き合う中で「即辞退したい〜辞退まではいかないけどちょっと...」とご意見いただいたものも参考にさせていただきました。)
1. Badレベル1
まずはBad レベル1から。レベル1からレベル3になるにつれて印象が悪くなっていきます。
「この会社、ちょっと微妙だなー...」と感じるレベル感ですね。
1-1. 発言に対して反応が無いもしくは薄い
こちらは面接の中での話です。「面接での候補者の発言に対して反応が薄いもしくは無い」ということ。対面しているときであれば、相手のちょっとしたしぐさや表情、雰囲気などで「ちゃんと聞いてくれているな」とか、「うまく理解できていないのかな」といった感情を察することができますが、オンライン面接では、相手の感情まで察することができません。対面であればあまり耳にすることがなかったのですが、ここ最近、オンライン面接が増えたと同時に「面接担当の人の反応が薄く少し寂しかったです」などという声も増えてきた気がします。オンラインでの面接での相槌やリアクションは、いつもよりオーバーな方が良いでしょう。
1-2. 面接後のフィードバックがない
これは意外とありそうですね。選考が始まったタイミングから終了するまで、候補者さんとメッセージでやり取りすることも少なくないでしょう。通過のご連絡や面接調整の連絡など、企業側は候補者さんから「なぜ自社に興味を持ってもらったのか」聞いているのに、候補者さんは「なぜ通過だったのか」聞けないなんて、なんだか平等でない気がしますよね。どこを評価してもらっているのかなどを少しでも明記してみると、印象は劇的に良くなるのではないかなと。
ちなみに当社山根は、面接後必ずフィードバックしているのですが、とても長いです。(逆にこれが良くて入社を決めてくれるメンバーもいます)
2.Badレベル2
続いてはBad レベル2。
「辞退しようか悩むな...」というレベル。
2-1. 選考スピードやレスが遅い
「つい見逃してしまった」、「遅れてしまった」
...ということもあるのでは無いでしょうか。候補者さんは、私たちが思っている以上に連絡を心待ちにしているものです。実は「スピード」一つで変わってしまうのです。
まず把握いただきたいのがこちらの数字。
【転職活動においての平均応募数:20~30件程度】
貴社の他に数十社選考に進んでいるとご理解下さい。
「そんなに応募するの?」と思われるかもしれませんが、売り手市場です。採用競合がたくさんいる中で、選ばれなくてはなりません。
そして、IT/Web業界ですと応募⇒入社承諾が2週間となるケースも多いです。(私の経験上、面接したその日に「内定」、翌日にご承諾なんてケースもありました)
面接実施をする日に、他社様への入社決定をしてしまっている、なんてことも。これは最悪です。スポーツで言うと、フィールドに立つ前に試合に負けてしまったのと同様です。気をつけたいですね。
2-2. 複雑な選考プロセス
スピードだけではなく「期間」もポイントです。「しっかりと見極めたい」その気持ちもとても良くわかります。ただ、できる限り候補者さんの目線に立って選考プロセスも考えたいものですよね。
例えば、6回面接を実施する、SPIテストと性格診断を行うなど、
通常の2回の面接以外の選考を挟む場合、候補者さんも「多いな...」と感じてしまうようです。転職活動を長引かせたい候補者さんはもちろん少ないですよね。
もしそのような場合には、事前に候補者さんに認知してもらうだけでなく、
なぜその選考プロセスにしているのかお話しすると、納得していただけるのではないかと思います。
2-3. メールのやり取りがbotなのか?という文面
「いかにもテンプレだよなこれ...」
候補者さんはテンプレの文章に絶対気付いています。
面接の日程を提示した際、
「少々お待ちください。確認します」や
「ありがとうございます。その日でよろしくお願いします」だけとか。
業務効率化のためにテンプレを使用することは良いことだと思いますが、そのテンプレはbot化していないでしょうか?
3.Badレベル3
さあ、最後になりました。Badレベル3です。
Badレベル3は即辞退になりかねないので注意しましょう。
3-1. 面接調整がなかなかできず、連絡往復が3回(超)
これは候補者さんだけでなく、企業側にとってもストレスですね。出来るだけ日程調整はスムーズにしたいものです。
「提示していた日程に他の予定が入ってしまった」という理由で日程調整が長引くことも多いのではないでしょうか?
このフェーズではツールを用いることによりスピーディーな対応が可能です。
◆日程調整ツール
1. youcanbookme
2.biskett
3-2. 面接に遅刻する
時間の徹底は基本中の基本ですよね。ここ最近オンラインでの面接が増え、対面であれば遅刻することはなかったのに、オンラインだと数分遅刻してしまった、など意外とあるのではないでしょうか?
数分であっても、候補者さんを「待たせてしまっている」ということは紛れも無い事実です。仮に遅れたのであれば、必ず謝罪をしてください。謝罪をせずにスタートをする企業もあるようで、それはあり得ません。
(私の経験上、面接の遅刻が原因で辞退する人は多かったです。)
3-3. いまだに高圧的な態度を取る面接
面接では「人が人を裁く」という特殊ケースですね。その責任を考えれば、見極める企業側は面接のトレーニングは必須だと考えています。
また、優秀層を採用するのが難しくなったこの時代に「選ぶ側に立っている」と思い込んでいるのであれば、すぐにでも意識を変えるべきです。
企業も候補者を見極めるのと同じように
候補者さんも企業を見極めています。
特に志望動機を聞いた後、
「それって他社でも出来るよね」
と言われてしまうと
「あ、じゃあいい(辞退)です」と思う候補者さんもいらっしゃるようですので気をつけましょう。
以上になります。
いかがでしたでしょうか?
些細なことで悪い印象を持たれてしまっては勿体無いですね、この辺りは、いつも以上に心がけていただければ良いのではないでしょうか。
ポテンシャライトではCXについても支援をしております。
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