ポテンシャライトが提唱するInterview Experience〜レベル別「面接」体験の最適解について考えてみた〜
こんにちは、ポテンシャライトの寳田です。
昨今 採用活動に関わる中で状況に応じて選考担当者を柔軟に変更したり、面接での話す内容を変更する採用企業さまが少しずつ増えている印象です。
採用活動において、基本的なフローやルールがあったとしても、イレギュラーな対応は常に発生します。人材獲得競争が激化する近年においては、候補者様の意向を確認したり、転職活動の状況を見ながら都度判断し、判断に応じた調整を行う必要があります。
そんな中で
・面接での体験向上ってどこまでこだわれば良いのでしょうか?
・そろそろ、メンバーの方へ面接をお願いしたいけど、どのようにレクチャーしていくのが良いのでしょう?
・面接後の辞退率がなかなか下がらなくて・・・。
というご相談をいただくことが増えました。
面接担当者や面談担当者のアサイン含め候補者様の意向に沿って適宜調整することが重要である一方で、ある程度自社の現在の面接の理想像を体系化しておくことは重要ですね。
今回のブログでは、
・面接官の経験がないメンバーが採用面接に関わる際にどんなステップで準備を進めていくと良いのか
・レベル別の面接内における体験向上施策
をポテンシャライトなりにまとめていこうと思います。
それでは始めます!
0. IX(インタビューエクスペリエンス)の「前」に押さえておきたいこと
今回お伝えさせていただきたい、面談/面接での体験(IX:インタビューエクスペリエンス)の話に入らせていただく前に把握しておきたいことが2つあります。
※こちらで記載させていただく内容は、採用担当の方であれば既にご存知の内容も多いため読み進めていただいても構いません
0-1. 忘れてはならないのが「スピード」
求職者さま目線で採用活動を捉えた場合の図が下記。
IT/Web業界ですと書類選考→1次面接→2次面接→内定→入社承諾まで「2週間~1ヶ月」ほどで進むケースが多いです。面接日時を調整する日数も考慮するとスピード感はご理解いただけるかと思います。
アーリーフェーズの採用企業さまで稀にお見受けするのは応募から入社決定まで「1日」というケース。つまり応募した翌日が入社決定ということですね。少し詳細に記載すると、応募した当日に書類選考通過→翌日に面接の実施。1次面接通過。その場に2次面接官も社内にいたようで2次面接も実施。そして内定→入社承諾という流れになります。
採用においてやや見落とされがちではありますが、採用領域の「隠れたKPI」。それは、スピードなのではないかと思います。
この辺りを徹底してみるだけで実は驚くほどスムーズに進むものです。
応募してすぐにご連絡が来る企業さまと、連絡がなかなか来ない企業さまでは圧倒的に前者の方が企業さまに対してのイメージも変わるでしょうし、面談・面接での日程調整も同様ですね。採用成功のカギを握ると言っても過言ではありません。
0-2. 転職活動においての求職者さまの平均応募数
採用活動においては、自社内のことだけではなく求職者さまの状況も把握しておく必要があります。求職者さまは貴社の他に数十社進んでいる可能性があるということを理解しておくと良いでしょう。
もちろん人によりますが、求職者さまが転職活動において応募している平均値は「20~30件」とも言われています。そんなに受けているの?と思われがちですがこの状況を把握した上で採用活動を戦略的に進めていく必要があります。
1. 「IX(インタビューエクスペリエンス)」とは
2019年12月頃からポテンシャライトではCX(Candidate Experience)に注力してきました。このCXを分類した中にIXが含まれると定義しております。
上記の表で水色の枠で囲っている内容を「面談/面接」と定義しています。
「カジュアル面談」が一般化し、選考要素のない面談が増えつつあります。ただ、選考要素がない「面談」であっても選考要素がある「面接」であっても、「惹きつけ」は必須と捉えるべきです。CXの概念として、合否は関係なく求職者さまの体験をより良くするという考えがあります。選考要素に関わらず、求職者さまに良い印象を持っていただきたいですよね。
2022年にエンワールド・ジャパン様にて行われた「中途採用における面接実態調査」では転職者の約8割が面接・選考内容による「志望度の変化」を経験したと答えています。
カジュアル面談や1次面接などの序盤の面談・面接であればあるほど求職者さまと初めて顔合わせるため、第一印象として大きく影響するのは容易に想像できますね。
2. 面談/面接「前」に出来ること・面談/面接「中」に出来ること
兎にも角にも面談・面接における求職者さまの体験(IX)の重要性は掴んでいただけたのではと思います。
それでは、その上でどんな手順を追っていくのが良いのか?を洗い出すと下記のようなものが挙げられるでしょう。
・・・こんなに?!と思われそうですが、もちろん優先的に実施した方が良いことなど整理することが可能です。
今回は
◾️面談/面接「前」に出来ること
→つまり面談/面接の準備や設計段階で行うと良いこと
◾️面談/面接「中」に出来ること
→面談/面接実施中に行うと良いこと
で分けてお話を進めていこうと思います。
2-1. 面談/面接「前」に出来ること〜準備・設計フェーズ〜
面談/面接「前」の準備・設計段階でできることをレベル別で記載してみました。まず、選考(面接)の場合は「見極め」と「惹きつけ」に分けられます。
そのため、「見極め」「惹きつけ」の内容をそれぞれ設計することはもちろんですが、惹きつけ項目に沿った自社の説明や質疑応答、見極め項目に応じた質問や評価ができるように落とし込んでいくことも同様に重要です。
個人的に、面談/面接「前」の準備段階で意外と見落とされがちなのが
「面接官アサイン」と「質疑応答でのエピソードトーク」だと考えています。
◆面接官アサイン:誰を面談/面接でアサインするか
皆さんの会社で面談を担当しているメンバーや面接官として採用活動を共にしてくれているメンバーは、「見極め」「惹きつけ」どちらが得意でしょうか?
面談担当者や面接官によって得意不得意がありますので、正しく(場合によってはこっそりと)分類しておくと求職者さまの意向や状況によって、柔軟な対応や変更ができるようになります。
ポテンシャライトでは、4つのタイプに分類して面談 / 面接担当をアサインしています。
それぞれの得意 / 不得意で分類すると👇こんな感じです。
カジュアル面談を担当するメンバーは、会社の第一印象を左右します。候補者様のお話に寄り添いつつ、会社や事業、仕事内容を魅力的に語れるAttracterのアサインがおすすめです。
上記4つのタイプ分類の詳細はこちら👇
◆質疑応答での「エピソードトーク」
面接や面談で「質疑応答」の時間があるかと思いますが、この質疑応答の時間を有効に使うためのテクニックになります。
ポテンシャライトでは質疑応答の時間は「惹きつけ」ができるチャンスだと捉えております。求職者さまよりいただいた質問に「事実」のみ回答するのではやや勿体ないですね。
そこでできる限り質疑応答の時間を惹きつけの場とできるよう
自分自身の話に「エピソード」を入れて答えたり、数値や固有名詞を用いて相対比較をしながら自社の説明をするなど面接官の選定と同じくらいこだわってみても良いかもしれませんね。どのようにエピソードトークを繰り広げていくのかについての詳細はこちら👇
2-2. 面談/面接「中」にできること〜実施中フェーズ〜
では実際に面談/面接「中」、つまり面談や面接を実施している中でできるレベル別のIXについて紹介していきます。
上記前述した面談/面接実施「前」の設計フェーズにおいてはLevel1 ~Level3で表現させていただきましたが、面談/面接実施「中」の実施中フェーズにおいてはイメージしやすいようLevel1~Level10で記載させていただいております。
ここでお伝えしたいことは仮に対面での面接を行う場合、求職者さまが感じ取る採用企業さまの印象は面接中の内容だけではないということです。
面接が始まる前の受付やトイレ、照明など様々な場面で企業さまの空気・雰囲気を感じ印象が多少左右されるかと。
面談/面接における準備や設計にいくら力を入れていたとしても、求職者さまが面接開始前数分で印象を下げてしまってはとても勿体ないですね。
ぜひ面接内における面接官のそぶり以外も定点観測できると良いかと思います。
3. 最後に
いかがでしたでしょうか?今回は「レベル別でのIX(面談/面接の求職者さま体験)」についてメインで話をしました。
上記はあくまでも施策の1つとして紹介させていただきましたが、面談/面接一つとっても自社らしい在り方を追求いただくことで、より採用自体をブレークスルーしやすくなるのではと個人的に思います。
ポテンシャライトでは、カジュアル面談/面接のレクチャーも最近多く発生しておりますので、ご興味お持ちの方はぜひお気軽にご相談くださいませ!
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