シード期〜上場まで網羅!各フェーズで採用すべき職種を解説します
こんにちは、ポテンシャライトの寳田(ほうた)です🙋♀️
「当社の現在のフェーズではどの職種から採用していくのが良いでしょうか…?」
最近この手のご相談を受けるようになりました。
もちろん大前提、ビジネスモデルや事業成長の方針によって異なります。フェーズごとに必要となる職種だけではなく、人数も異なりますよね。
成長していく上で、採用・組織づくりは重要なポイントの一つ。
本ブログでは、これまで300社ほどの採用支援に関わらせていただく中で気付いた「フェーズ別 採用を進めた方が良い職種」についてお伝えさせていただければと思います!
0. 前提として
前提として、今回はあくまでも一般的な事例を記載させていただいております。
一概に、「このフェーズでは絶対にこの職種を採用しなければならない」ということはなく、ビジネスモデルやCEOの得意な職種、組織の問題や顧客の特性によっても変動があります。
本noteではあくまでポテンシャライトが日々採用の支援をさせていただく中で感じた内容を元に書いておりますので、一視点として参考程度にご覧いただけますと嬉しいです。
ぜひ最後までご覧くださいませ🙇♀️!
1. フェーズ別 採用すべき職種とは
今回、下記のようにフェーズ5段階・職種7分類で整理をしていきました。
・・・早速まとめてみるとこんな感じに✏️
3段階評価で採用した方が良い度合いを表現しています。
つまり「3」に近づけば近づくほど採用した方が良い職種ということになります。
大前提として、ビジネスモデルによって採用すべき職種は異なります。今回は一般的にプロダクト開発企業が採用する職種をフェーズ別で並べて整理させていただきました。
それでは、より具体的にフェーズ別に見ていきましょう✏️
1-1. 「シード期」 フェーズ
シード期でまず採用しなければならない職種は、
・CxO(COO)
・エンジニア
の2職種です。
PSF(Problem Solution Fit)前のフェーズ、つまりプロダクトが課題解決をできるのかの検証前のため、とにかくプロダクトを作る、という意味合いで上記のポジションを採用することをお勧めします。
急成長を遂げるスタートアップ・ベンチャー企業には必ずCEOを支えるCxO陣がいます。特にカオスな状態のシード期では、Missionへ共感しチームで組織・事業上のいくつもの壁を乗り越えていけるCOOの存在は大きいですね。
同様にプロダクトをリリースするためにプロダクト開発に取り組んでいただける「エンジニア」の採用も重要になります。
COOは共同創業しているケースやリファラルで採用するケースが多いことを加味すると、とにかくエンジニア採用が重要です。
まずはプロダクトを形にしなければなりませんね。
「シード期×エンジニア採用」において考えられる施策・手法としては
①リファラル採用
②業務委託での採用
ではないでしょうか?
エージェント・媒体での採用をいきなり強化するのは危険です。
「知名度がない」中での正社員での採用/入社は企業・候補者様双方にとってややハードな選択になるという理由があげられます。
もし仮に媒体やエージェントを利用した採用活動を行う場合は、認知拡大を目的とした採用マーケティングに力を入れつつ行う必要があります。
1-2. 「シリーズA」 フェーズ
シリーズAのフェーズでは、すでに一定数のユーザー/顧客がいるプロトタイプの事業や製品・サービスをプロダクトローンチさせようとする動きが多いでしょう。こちらではプロダクトマーケットフィット(PMF)をしていないタイミングで採用すべき職種を並べています。
シード期でお伝えした「COO」「エンジニア」の2職種に加え
・CTO/テックリード のような技術的にリードしていただける方
・プロダクトマネージャー
・営業(SMB)
あたりの採用を進めていく可能性があります。
α・β版とまだまだプロダクトの検証段階。正式リリースに向けて顧客から様々なニーズをいただいたり課題にぶつかったりするでしょう。様々なニーズを吸い上げ機能改善や今後のプロダクトの方針などの上段を考えていただける方の存在はかなり貴重かと思います。
特に採用難易度の高い「PdM(プロダクトマネージャー)」
一言でPdMといっても、どんなターゲットを採用するのかによって、採用施策や訴求するメッセージも異なります。
そんなPdM採用においてのノウハウを下記noteにまとめてみました。
是非ご参考くださいませ🙇♀️
1-3. 「シリーズB」 フェーズ
プロダクトを正式リリースし、マネタイズの検証も済んできた「シリーズB」フェーズ。PMF(Product Market Fit)してきておりますので一気に採用を踏み、急拡大していく必要がありますね。
プロダクトの側面では機能拡充や新規プロダクトを開発、そんなプロダクトを更に世に広めるためセールス・サクセスなど、このフェーズでは様々な職種の採用がぐいっとスタートするタイミングでもあります。
そんなタイミングで採用すべき職種は上記。
・拡大期に備え採用基盤から作っていただける「人事」の採用や、
・プロダクトをより知っていただくための「広報・マーケ」は必須かと考えています。
・品質を追求したプロダクト創りが求められるため、「QA・SRE」の採用も急務になります。
必然的にシリーズAやシリーズBフェーズでは「一人目●●」の採用になります。そんな一人目採用において打ち出してしまいがちな魅力として多いのが「幅広くお任せできますよ!」というフレーズ。
適切な魅力を伝え、他社との「差別化」を測るのがポイントです!
そんな時は・・・!ぜひ下記noteをご参考ください✏️
1-4. 「シリーズC〜上場」 フェーズ
シリーズCから上場のフェーズでは言わずもがなほぼ全ての職種を採用すべきですね。
シード〜シリーズBとの大きな違いとしては
社内の働く基盤を整えることと企業のブランディングを推進するために
・コーポレート系の内部監査・労務・総務・法務・経理
・広報(企業広報)
の採用を進める必要があります。
また、主軸の事業以外に新規事業開発を行う場合は、それに伴い様々な職種の採用が必要になりますね。
2. 「変動」可能性がある職種とは
ここまで、あくまで弊社の所感を交えつつフェーズ別で採用すべき職種についてお伝えさせていただきました。
・・・ただ、採用優先度が「変動」可能性のある職種もいくつかあるということに気付きました。
例えば、下記のエンジニアの分類。
企業の組織・プロダクトの状況に合わせて
EM(エンジニアリングマネージャー)から採用する企業様、テックリードから採用する企業様それぞれですし、VPoEを先に採用できた場合はEMの採用優先度が状況によって異なるでしょう。
これまでお伝えさせていただいたフェーズ別の採用すべき職種が絶対的に成立するものと変動するものに分類できるのではないかと思います。
ということで、変動する可能性がありそうな職種にチェックをつけてみました。
マーケターの採用もプロダクトの特性によってリード獲得の手法が異なります。「展示会やイベント、TVCM」でリード獲得していきたいというニーズが強い場合はオフラインマーケターの採用優先度が上がりますし、一方でデジタル広告をメインにリード獲得をされる方向性であればWebマーケターの採用優先度が上がりますね。
上記のように企業様のビジネスモデルや事業の方針によって採用の優先度は異なります。
しかし、自社のフェーズに合わせてどんな職種の採用をすべきなのか、という観点は事前に把握しておくと採用戦略も立てやすくなるのではないかと思います。
最後に
みなさんいかがでしたでしょうか?
本ブログが少しでもご参考になりましたら幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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