1月17日5時46分 29年前私は赤ん坊だった
1月17日 5時46分 黙禱を捧げた。
29年前、私は2ヶ月と18日の赤ん坊だった。
私の記憶にはないけれど、他人事ではない日に感じる。
私は震源地ではないものの、近くの滋賀県にいた。
その時、父は単身赴任中で、家には母1人と私・兄・姉の子3人だった。
母はその時のことを、
「結構揺れてな。私1人でどうしようって思って…めちゃくちゃ怖かったで。とにかくあんたらを抱き抱えて丸まってな。ほんなら、3人ともグースカめちゃくちゃ寝とるねんよ〜。」
と今では冗談ぽく言う。
ガタガタと大きく揺れる家の中で、母1人で子3人を守ってくれたんだ。
私は想像することしかできないけれど、本当に…本当に怖かっただろう、と思う。
あの日から29年。私は今29歳になった。
今日まで誰1人かけずに、健康に過ごすことができて、良かった。
姉や兄は結婚をして、子どももできて、家族がどんどん大きくなっている。
今日という日を改めて大切に生きよう。
目の前の人を大事にしよう。感謝の気持ちはその場で伝えよう。
早速今日は、両親のお誕生日祝いに夜ごはんを食べに行った。
昔からの行きつけの料理屋さんだ。
「やっぱりここの定食が美味しいね」
「今日はここでこんなことしてたよ」
「最近は〇〇にハマっていて、とっても楽しい」
とか、本当にたあいもない会話だ。
記念に両親の写真も撮った。室内の暖房と会話でほぐれた、頬が少し赤い穏やかな表情だった。
「お誕生日おめでとう」
「ありがとう。ごちそうさまでした」
今日もそんな大切な日常になった。
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