パン屋めぐり10軒目「Maison Lamour Caudéran」
パン屋めぐり10軒目「Maison Lamour Caudéran」
Caudéranという地区を散歩していて偶然見つけたパン屋さん。公園の近くでパン屋さんを探していたけれど、他のパン屋さんは土曜の午後はどれも閉まっていた。そんななか、Caudéranの市役所支所と教会の近くでこのパン屋さんを発見。お腹が空いていたのでありがたかった。
今回買ったのはKouign AmannとPain Tigré
Kouign Amannは今までに訪れたパン屋さんで見たことがなかった。店員さんに「これは何ですか?」と尋ねたところ説明文を指差して、バターの菓子パンですよと言われた。「Fabrication quotidienne et artisanale Beurre du Lot et Garonne」日常的かつ手仕事による製造。Lot et Garonne(ボルドーから車で1h30の距離にある地域)のバター、とある。
Kを含む語はフランス語ではたいてい外来語なので、発祥は別の国かと思っていたが、フランスのブルターニュ地方のDouarnenezというところに起源があるらしい。フランスの南側ではオリーブオイルを、北側ではバターをより料理に使うという話はいろいろな人たちから聞くが、ブルターニュ地方の人たちは北側の地方の中でもバターをよく使うのだと、以前イザベルやフランソワから聞いたことがあった。そういう地方からこのバター菓子、Kouign Amannは生まれている。
15時過ぎでお腹が空いていたので、近くにあったベンチでさっそくいただいた。
表面に少し光沢があるが、ベタベタとはしていない。食べてみると表面はジャムか何かを塗ったうえで焼かれているのか、甘い。だがバターを決して邪魔しない。パリッとした表面にサクサクとしたパイ生地。期待通りだ。サクサクと食感は軽いが、満足感もある。美味しい。
続いて、Pain Tigré
表面がぼこぼこしていてかわいい。Tigréはトラ🐅のことだが、むしろ亀の甲羅みたいだ。少し外皮はしつかりしているが、切りにくいほど硬いわけではない。
食べたところ、甘く柔らかくふわっとしていて、ブリオッシュみたいだった。