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ありがとう、ドラマ10「大奥」

今年一番の推しドラマがついに終わってしまった~~~!
寂しすぎる、大河並みのスパンでやって欲しかった。
なんなら、キャスト続行でいつか大河やりませんか……?
そう願ってしまうくらい毎週心震わせられる最高のドラマでした。

よしながふみ先生が原作のSF時代劇。
2010年にニノ主演で映画化されたのでご存知の方も多いかと。
当時大倉くん目当てに観に行ったなぁ……鶴岡役が美しくてなぁ……玉木宏と並ぶ姿は眼福の極みでした。
当時は原作も読んでいたのですが、いつからか疎遠になり、数年前に完結したという事実だけ耳に入れていました。
適当が歩いているような人間なもので、ドラマ化されることを知っていながらろくに調べもせず、気づいた時にはSEASON1の放送が終わっている状態。
「え、吉宗が冨永愛?え、まって、めっちゃ似合う~~~~~~~~~~~!!!そのまんまじゃん!!!!!!」
今更画像検索して感動しても、遅いのですよ……分かりますか……かゆちゃん……。
「きこえない!!!!!!!!」
そうだよね、聞こえないよね。いつまでも学習しない女だもんね……。

しかし、ここでNHKの慈悲が。
なんとSEASON2の放送が決定したタイミングで、SEASON1が再放送されることに!!!!!
え~~~~~~ん、NHKありがとう!!!!!!
(今年のNHKに対しては正直恨み辛みしかないが、このドラマ10「大奥」に携わった方々には何の罪もないので、素直に感謝する)

そういうわけで、見始めた「8代・徳川吉宗×水野祐之進 編」、一話で一気に心を鷲掴みされてしまった。
衣装とセットの豪華さ!!
そして、キャスト陣のキャスティングセンスの良さ!!
更に、なんといっても、原作を全く汚してない脚本!!
実写化する上で、絶対的に大事なことを全部押さえてきてる!!!!素晴らしい!!!!!!!
勢いで原作を全巻電子書籍で購入し直し、一気に読みました。
どの将軍も、時代の波にもまれ、愛する人達と巡り合い、そして別れていく、残酷なまでに美しい物語に毎巻大泣き。翌日は、目を腫らした化け物の出来上がり。
分かってたことだけど、よしながふみ先生って本当に人と人の巡り合わせや、心の機微を繊細に描くことに長けてありますよね……。
そして、その原作をとても忠実に実写化したドラマ10「大奥」もまた、毎週泣きながら見てました。
特に、SEASON2は、医療編から幕末まで悲しく不条理な展開が続くので、終盤で流れるAimerさんの「白色蜉蝣」がまた涙腺を弱まらせるんですよ……天才か?
後に、noteで製作陣の裏話を拝見して、これだけ並々ならぬ想いを抱えた方々が作ったのなら、間違いないはずだわ……と深く頷きました。

原作、ドラマ10「大奥」ファンの皆様それぞれに、あの将軍が好き!あのシーンが好き!とあるだろうし、それめっちゃ聞きたい!!!聞かせて~!!という気持ちを抱えつつ、個人的に大好きなシーンを上げたいと思います。

1.徳川家茂×和宮
この二人を嫌いな人って存在するの??????
シーンや会話を思い出しただけで、涙ぐむレベルで好き。
実の母親に愛されなかった和宮を、海のように広い心で愛した家茂、そしてその家茂に徐々に心を開き、彼女亡き後、彼女の愛した江戸を守る為尽力した和宮、尊すぎて……今この文章打ちながらまた泣いてる。
原作では殺伐とした展開の中に、瀧山や天璋院とのコミカルな会話があって、そこも大好きなポイント。
ドラマだと尺の都合上どうしてもカットしないといけないところだったのが残念。
やっぱり……大河でもう一度だな!(何度でも言う)
「私のそばにおったら良かったやないの」と泣き崩れる和宮に嗚咽漏れるくらい泣いた。
ドラマオリジナルのセリフに天才か……?と思った。

2.家定×阿部×瀧山×胤篤
幕末好きすぎ問題。
そもそも大奥の歴代キャラクターで瀧山が一番好きっていうこともある。
幕末編といえば、病を患った阿部正弘と家定の最後のシーン。
あれも涙なしでは見れないですよね。
幼少の頃より実の父に虐待を受けていたせいでどこかすべてを諦めたように生きる家定が、阿部や瀧山、そして生涯の伴侶、胤篤と出会い変わっていく様が美しくて、だからこそ急な別れが口惜しくて……あ~~~こんな不条理が許されていいのか!ってこのもどかしさをどこにぶつけたらいいか分らん。
でも当時は、これが当たり前で、受け入れるしかなかったんだろうなぁ。
声でかいやつが勝ち!!不満言ったもん勝ち!みたいな今の世の中も正直どうなん?って思うけどさ。

そして、阿部が、瀧山と陰間茶屋で出会うシーンも大好き。
大奥のキャラクターってそれぞれのバッグボーンが丁寧に描かれているが故に、愛着が湧いてしまう……ドラマ10「大奥」と合わせて原作は絶対読んでほしい……。
美の化身、古川くんが演じてくれて嬉しかったな……
2.5次元舞台通ってる頃に何度か拝見しましたが、本当に良い演技をされる役者さんで……そして顔面がとてつもなく整っていて……
最近ドラマや映画でよくお見掛けする機会も増えるのも頷けます。

各方面に大目玉食らう覚悟で言うけど、ドラマ10「大奥」観て初めて福士蒼汰ってかっこいいんだな!!って気づいた。
彼は今回、SEASON1で大奥の始まりとも言える有功を演じ、そしてSEASON2で、お万の方に瓜二つの胤篤を演じている。
公家出身の僧、片や薩摩から嫁いだ御台所、言葉遣いは勿論のこと、纏う空気が全然違う……!すごい、すごいよ福士蒼汰……!

3.家光と有功
原作でも、この二人のどうしようもない運命にため息を零すばかり……ここで一気に引き込まれる人も多いんじゃないかな。
ドラマでは、堀田真由ちゃんが男装時代から最後まで演じられました。
堀田真由ちゃんの家光、めちゃくちゃ可愛くなかったですか!!!!?
さすがの演技力……表情一つで少女のようにも成熟した女性にも見えるのだから不思議。
言わずもがな、嫉妬に狂った有功が自室の襖をズタズタに切り裂くシーンが大好きです。
ドラマはより一層禍々しく感じられて映像の醍醐味だなと思った。

この二人も、綱吉と右衛門左も、男と女というものはどうしてこうもままならないんだろうかと考えさせられるよね……この時代じゃなかったらもっと……とも思ってしまう。
でも、これが彼らの最良の愛なんだろうな、きっと。

冨永愛さんの吉宗も凛としていて大好きだし、蓮沸美佐子さんの御台もぴったりのキャスティングだったし、松下奈緒さんの田沼も美しかったし、仲間由紀恵さんの治済の怖さに震えたし、挙げだしたらキリがないくらい、ドラマ10「大奥」は強い女性が揃っていて本当に最高でした。
青沼と源内や、井伊直弼など、まだまだ話したいことは山のようにあるのですが、気づけば2500文字超えてしまったので、ここら辺でやめておきます。

ドラマ10「大奥」最高の作品でした!
キャストの皆様、製作陣の皆様、素敵な作品を届けてくださり、本当にありがとうございました。

P.S.ビジュアルトリッキーすぎて笑った。大好き。





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