見出し画像

200日目(12/19) ヒンドゥー聖地にて寺の中核をなすのはヤク中である🇮🇳#59 inプシュカル

プシュカルはヒンドゥー教徒たちにとって聖地となっていて、五大巡礼地の一つらしい
そんな土地に来て一回も寺院に行かないという選択肢は流石にないだろう
まだなんも調べたりしていなかったが、山のてっぺんに白い寺院がチラ見えしたのでとにかくその方向目指して歩き始めた
道が結構入り組んでてなかなか辿り着かない
それどころか中心街から離れたことにより地元のキッズたちにアホほど絡まれまくってもう寺院とかいう目的なんてとうに忘れていた頃、templeの標識を運よく見つけた

キッズたちを巧みに捌き俺らは別々の道をゆく
こっから山のてっぺんまで本当にちょうど良い朝のエクササイズって距離で嬉しい

えっちらおっちら階段を登ってたらインド人のおじさんが声をかけてきた
ちょこっと話してバイバイして先に登って行った
追いついてまた話すのもなんか気まずいのでしばらく待って距離をあけてから俺ものぼり始めた
登ってたらさっきのおっちゃんが少し先で立ち止まってる
ちょっと休憩してんのかなと思ってこっちもスピードを緩めたが一向に歩き始めない、なんならこっちを向いて俺を待っているように見える
結局諦めて追いつくと何も言わずに手を繋いできた
大きい岩場を登るのが怖かったから手伝って欲しかったらしい
いやいや可愛過ぎか

結局頂上までおっちゃんと一緒に登った
急傾斜のたびに恥ずかしがりながら黙って手を出して来て、可愛さに悶えた
久々に彼氏気分を味わったしかも甘え上手な彼女だ

山の頂上が見えると同時になんか叫び声が聞こえて来てびびった
やっぱ本場の寺では何やら気合い入れた掛け声があるんだなと思ってた
寺院はこじんまりとしていて、一軒家より小さいくらい
寺の洞穴みたいなところにいかにもヤンチャそうな現地の兄ちゃんたちがいて
みんなでハシシを吸いながら上裸になって大声で叫んでた
叫ぶ兄ちゃんたちをみてみぬふりしながら楽しむ欧米観光客の集団が写真撮影をしていて、さっきまで俺の隣にちょこんとついて来ていたおっちゃんも流石に同じインド人の騒っぷりに恥ずかしくなったのかそそくさと離れて行ってしまった
寺院や頂上からの景色なんかよりよっぽどこのカオスな空間の方がインパクトがでかい

この寺はヤク中ニキどもに完全に支配されてた
せっかく来たし寺院の写真でも撮ろうかと思ったけど
どうやってもヤク中が画角に入るのでやめた

神様大好き国だと思っていたが神すら全く気にする素振りのない野郎たち
雄叫びをあげまくってる
もううるさいし言ってる内容もしょうもないしでさっさと帰ることにした

しかしこっからもう一波乱ある
俺が下ってるとさっきの上裸のやつがついにはパンツ一丁になって斜面を駆け降りてった
裸足なのにこんな岩場よく走れるなと思わず感心してしまい、慌てて自分を律する
こけろと念じながら見送ってると、先の方で寺の坊さんみたいな人に止められてた
ザマァないぜと思ってたんだけどなんかやたら仲良くやってる
驚きだったが、なんと兄ちゃんたちはお寺公認でお友達だったのだ
職員からお菓子受け取ってまた登ってった
やっぱりインドの受け入れ容量デカすぎる
流石に理解が追いつかなかった
考えてみれば一緒に登ったおっちゃんも俺が降りる時もまだ誰かとビデオ通話しながら楽しそうに寺院に居座っていた
インド人のキャパを手に入れる道のりは恐ろしいほど険しい

なんか色々疲れたから食べ慣れたロール
ウマちょ

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集