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【発達支援クラス】一人ひとりの性格も対応の仕方も違う。個々に合わせた寄り添い方が必要に。

中学校の発達支援クラスに13年間勤務した、実母の実体験

13年間、勤務するなかで、本当にたくさんの性格や個性の子どもたちを支援してきました。

そこで感じたこと。

発達支援クラスにおいて、最も重要なのは「個別化」という考え方。

同じ診断名であっても、一人ひとりの特性や性格は大きく異なり、ひとまとめにした対応では十分な支援を提供することはできません。

私たち支援者に求められる姿勢というのは、以下があります。

  • 日々の様子を細かく観察する

  • 変化のサインを見逃さない

  • 経験と困難なシーンの両方に注目する

  • 固定的な考え方ではなく柔軟に対応する

  • サポート方法を適宜修正していく

  • 保護者との密な情報共有

  • 支援者間での情報交換

発達支援クラスでは、常に「その子に合わせた支援」が大切になります。細やかに子どもの特性を見極め、その子に最適な支援方法を見つけることが重要です。

例えば、以下の3つの具体例を挙げてみましょう。

感覚過敏への対応
・音に敏感な子どもには、イヤーマフの使用を許可
・触覚過敏の子どもには、好みの素材の教材を用意
・視覚的な刺激に弱い子どもには、教室の装飾を控えめに

コミュニケーション方法の調整
・言語でのコミュニケーションが得意な子どもには、詳しく説明を
・視覚的な理解が得意な子どもには、絵カードやスケジュール表を活用
・文字での理解が早い子どもには、文字カードを使う

学習スタイルの個別化
・集中力が持続する子どもには、まとまった時間での学習を
・短時間での切り替えが必要な子どもには、小さな時間配分を
・体を動かすことで理解が進む子どもには、運動を取り入れた学習を

このように、発達障がいを抱える子どもたちの可能性を最大限に引き出すためには、個々の違いを認めていく必要があります。

とはいえ、『個々の違いを理解する』ことは、容易ではありません。一朝一夕で理解し、支援の効果を実感するものではないのです。

1人の子どもに寄り添い、抱える障がいの特性だけではなく、その子の個性や性格も同時に理解しながら日々接していきましょう。


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