洗心
2023年11月26日、心のお洗濯をして参りました。
PEDRO武道館、洗心。
服での体温調節が非常に難解だった先週の気温とは打って変わって、昨日はアウターが手放せないくらいには冷え込んで、ライブの為にTシャツやロングTシャツなどで正装を施している人々を見て、こちらの方が身震いが止まらなかった。
今年の3月、私は自分と上手に向き合えなくなった。朝が来る度”今日”という一日に絶望した。どうしようどうしよう、と考えるうちにどうしようもできないのではないかという最悪の考えに辿り着いてしまったことが幾度もあった。
そんな中、音楽だけは私の日常から離れず、ずっと傍に居てくれて、そんな時に聴いた一曲がPEDROの”感傷謳歌”だった。「生きてればいつかきっと良いことがあるらしいが、良いことは生きていないと起こらない」という歌詞を見て、アユニ・Dという人間は、この世に絶望したことのある人間なのだと思った。そんな彼女が当時、アイドルとして周囲からの愛を受けて、自分を愛して、周囲の人間に愛を与えているという事実が私を支えてくれた。私が自分に優しく出来なかった期間に、優しさをくれたのはPEDROの音楽だった。
人間ひとりひとりにそれぞれの生き方や考え方があって、だからこそ生活の営み方は人によって違うのだけれど、それら全てを肯定してくれるアユニ・Dの海のような言葉が好きだ。
ライブにひとりで足を向かわせることが出来る今はきっと、当時よりも自分に優しく生きることができているというわけで、そんな今の私にはあの時刺さらなかった”浪漫”の「一人より二人でいる方が楽しいなんて僕にとって革命的なことなんだよ」という歌詞に寄り添いながら生きている。
PEDROは私の人生そのものなのかもしれないなあ。
素晴らしき日々。