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Annaの日記 世界一適当な子育て論⑪

 子供が生まれて、私の中で一番の楽しみであり、一番の不安だったのが「食」だった。

 好き嫌いなく、なんでも美味しく、
   食べられる事に感謝出来る

   これだけは人間の生きる基本だ
   ということは、親として教えたかった


 何も成長に関して、高望みもなく、深刻な病気さえしなかったら花丸!
 と思っていたが、食べる事に関してはやはり関心を持ってもらいたいなと思っていた。


 離乳食で悩むお母さんは本当に多い。
 圧倒的に多いのがやはり、「食べてくれない」という悩み。


 そして、食べられても、一番怖いのがアレルギーだ。
 味は好きなのに食べられないというオトナの友達を見ると本当にかわいそうに感じる。

 特に、卵、小麦にアレルギーがあると、本当に一生付きまとう事になる。


 私も子供が4か月くらいの時に、いよいよ離乳食が来月から始まるという時、悩んだ。
 どう進めて、どうやればおいしく食べてくれるかがわからなかった。

 ちょうど、3か月検診(私の場合は保健師の調整で4か月半で検診だった)
の後に必ず栄養指導が入るが、その時にあたったおばあがとんでもなく昭和を押し付けてくる人で、焦りが倍増した。


 「既製品の離乳食なんてもってのほか。
   お母さんの手作りが一番よ」

 と、母乳絶対説に続く、お母さんの手作り離乳食絶対説・・・

 他の保健師さんから「そこまであの人の言う事を真に受けずにレトルトを買っても問題ない」
 とアドバイスをもらったが、内心はどうしようのどうしようと、今までの適当な子育てからは考えられないほど不安に感じてしまった。


 そんな時私を救ってくれたのが、支援センターで出会ったママだった。
えらいヤンキー風のママだったが、4人目が私の子と同じ月齢で、この上ない先輩と思い相談した。


 「そんなもん!!わざわざ作って食べなかったらむかつくから食べないなら、食べるようになるまであげなければいいよ!」


    鳩が豆鉄砲を食らった気分だった


 え!??5か月で始めなくていいの?免疫が栄養がとかいってたのに・・・

 まくしたてるように
「ちなみに3人目は10か月で離乳食を始めた。6か月の時に手作りであげはじめたけど、あまりに食べなくてむかついたから、母乳だけで10か月までほおっておいたら、10か月からバックバク食べるようになった。そんなもんだから、無理にあげなくて、ミルクで成長するならそれで大丈夫」


 神からのお告げかと思った。

 SNSでは、連日のように、子供が食べてくれない。
残ったドロドロのおかゆを食べるのがつらい。1時間もかけたのに泣いて嫌がる。手作りは食べないのにレトルトなら食べるとか泣けてくる・・・


 こんなのを見ていると、私もメンタルやられるなと思っていた。


 しかも、サジ一口づつとかめんどくさすぎる!!!

 でも、それをサボってアレルギーが出てしまったら余計面倒な事になる・・・

  どうしたもんか・・・と、
 タイムリミットの6か月までは
 ミルクだけでやり過ごした。


 ミルクは大好き。
 だからきっとこの子は離乳食もへっちゃらだろう


   そう・・・思っていた


                  続く

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