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リフレの三田

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しがない短編小説です。現在不定期更新です!急かさないで〜。
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リフレの三田~第四話~

リフレの三田~第四話~

"おいっ!黙ってないで叫べよっ汚物がっ"
突然浴びせかけられた罵声にびっくりして目を開けた。だが目隠しをされているのかほんの少し光が入ってくる程度で状況が把握できない。瞬時に目隠しを取ろうと試みるが手が縛られている、どうやら大の字に両手足縛られている。次の瞬間、ビシッという音が響き渡りじんわりと遅れて脇腹に痛みを感じた。

"鞭を打たれたら叫べつったよなっ"

言葉遣いはキツイがこの声は間違いなく

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リフレのみた~第三話~

リフレのみた~第三話~

 どれくらい時間が経ったかわからない。暗い空間をぷかぷかと浮かんでいる様な感覚に幾ばくかの心地よさを感じ、そして性欲がムラムラしそれを抑え切れなくなっていた。
…音が聞こえる、聞き慣れた目覚ましのメロディー。ゆっくり意識が戻り始め、手探りでスマホを探してぼんやり光る画面を見た。それは目覚ましではなく関東JKコレクションからの着信だった、緑色の受信ボタンを押しスマホを耳にあてながら自分が車の中にいる

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リフレのみた~第二話~

リフレのみた~第二話~

 電話は3回目のコールで食い気味に繋がり
「お電話ありがとうございます!関東JKコレクションです!」意気消沈な俺には、少し耳が痛いほどの声量がスマホから漏れて車内に響く。俺は初めての利用である事と、三田さんを逆リフレコースで60分指名したい事を伝えた。
「それでしたら30分ほどでご案内できます。ホテルへ入室されましたらまたお電話いただき、部屋番号をお知らせください。」
デリヘルと変わらない手順だっ

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リフレのみた~第一話~

リフレのみた~第一話~

 いつも通り3回目のスヌーズを止めながら同時に身体を起こした。
今日は毎日どう前向きに考えても進んでは行く気になれない会社には行く必要がない。先週先々週と休日出勤だったから19連勤にも及んだ。さすがにメンタルが崩壊しそうで10連勤を超えた時にストレスが限界に達し、この仕事が終わったら特級の癒しを享受すべく風俗に行こうと決めた。
俺は社会人になって、もっと楽でのんびりできる日々を想像してた。並み以上

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