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旅は恋に似て
高知に恋をしました。
それも、とっても。
思わず花占いをしたくなってしまいそうな百日草をトップ画に。
高知の旅の最終日のお散歩中にみつけました。
すき、きらい、すき、きらい…
この写真のお花で花占いをすると、最後は「すき」。
高知へは大道芸フェスを目的に9月末に訪れたのですが、大道芸以外の場で体験したいろいろなことを「番外編」として、ぽちぽちと隙間を見つけて書き進めようと思います。長くなるような気がしています。いつ完成するかも分かりません。そんな予感がするほど写真がたくさん、写真にも写しきれない素敵な思い出もいっぱいできました。
夢のようだった2泊3日の高知での出来事をもう一度ゆっくりと思い出しながら綴っていこうと思います。
お時間のある時にお付き合いいただけたら嬉しいです。
最後までお読みいただけたなら、もっと嬉しいです!
2023年9月30日(土)
旅のはじまりは
搭乗口手前でばったりと知り合いの方に遭遇して始まった旅。
おふたりとは随所でご縁があって、出会いは2021年の日本大道芸の帰りのバス停。しかも現地の詳しい方からこっそり教えていただいた裏のバス停で。その後も思わぬ所、まさかの場所でばったりお会いすることが幾度も続いて、一度や二度のことではありません。驚きを超えてお互いに笑ってしまうほどのレベルです。今回は搭乗する便が同じでした。こんなにも広い世の中で時間も場所も方法も選択も無限にある中で約束もせずに会えるって本当にすごいです。
いつも良くしてくださるおふたり。もう家族です。笑
素敵な強い繋がりを今後も大事にしていきたいと思います。
JALと私
機体のそばまで行くシャトルバスに乗り、地上からのタラップで機内へ。それさえ久々でわくわく。
コンパクトなJALの機体に乗り込み機内をきょろきょろ。久しぶりの飛行機での遠征、嬉しさが止まりませんでした。
お仕事でJALをよく利用していた頃、機内ではいつもお白湯か、季節によって内容の変わるスカイタイムを頼んでいました。久々の搭乗ということもあり今回はスカイタイムを楽しみに。桃と葡萄でした!
座席のポケットのご案内にはいつもすべてに目を通します。緊急時のご案内にも。これまでにも覚えてしまうほど何度も視聴してきたけれど。「万が一の場合」というのは、予期せぬ時に突然起こるもの。
ポケットに挟まるSKYWARDというJALの機内誌には素敵な記事が載っているので、そちらも密かな楽しみでした。
今回もヘラルボニーの『異彩を、放て』の特集や、マカデミアナッツやいんげんを加えて作る『シャインマスカットと奈良漬の白和え』のレシピが載っていたり、アーティストのAIさんのインタビュー記事は心に響くものがあり本当に素敵な言葉と内容でした。
機内での時間が一気に豊かになりました。
待ち合わせは、高知龍馬空港
着陸予定時刻が数分違いということが分かり、友人とは高知龍馬空港で待ち合わせていました。私は羽田から、友人は愛知から。現地で、というのもいいけれど、こういう待ち合わせの仕方もすごく特異で楽しい。
高速バスで市内へ。
旅のはじまりの車内での会話は盛り上がらないわけがありません。
はりまや橋をすぎた次のバス停で降りて、各自のホテルへ荷を置きにゆき、再び合流しました。
高知市内の商店街で
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1日目、観たい大道芸と大道芸の合間で飲んだ八百屋さんのミックスジュース。選んだのはありそうでどこにもないゴーヤバナナ!すごく珍しいので目が輝いてしまいました。即決です。数々のフルーツジュース屋さんを見てきた私でも見たことがありません。
バナナの甘みのあとから追ってくる青苦さが斬新で爽やか、夏とのお別れを感じる1杯は、とっても美味しかったです。
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商店街を散策。
一瞬『オズの魔法使い』かと思った喫茶店の外観が可愛い。
旅先でのお食事事情
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いなか寿司
左から、
たけのこ・みょうが・椎茸・りゅうきゅう・こんにゃく・いなり
そう◎
ベジタリアンでもいけるのです!!!
今回の旅、この『いなか寿司』を楽しみにしていました。高知にいなか寿司というお寿司があると知ったのは数年前。
海の近くの場所では海産物が殆どで、旅館やホテルや食堂(レストラン)でのベジタリアン対応が難しいと断られることもまだまだ多く、コンビニも少ない場所ではそこがネックとなり国内でさえ断念する旅がいくつもあります。つい最近にも。その時はかなり悔しく、とても凹みました。
でも高知は果物や山菜やきのこも有名で、お肉は疎か魚介類もいただかないベジタリアンの私にとっても街が優しく、安心して来ることができました。
食は身体の資本、旅の楽しみでもあります。私だってみんなと同じように旅を楽しみたい。
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ピザには8種の地元野菜が使用されていました。新鮮な地産のお野菜のあまりの美味しさにぺろり。茗荷の香りとルッコラがアクセントでとっても美味く、もう1枚いきたいところでした。
おやつに食べるほど海苔が大好きなのですが、こだわりのコーナーでは「はば海苔」という未知なるアイテムも手に入れました!
大道芸から大道芸へはしごをして、めいっぱい予定を詰め込むのもたまにはいいけれど、やはり初めて訪れた場所では街ごと楽しんだり空気を味わったり、のんびりする時間もその土地でしか味わえないものを食べたりする時間もほしい。一緒にいる人が、そんな感覚や考えの似ている方だととても居心地がいい。
とさでんに揺られて
そしてこの日はサンセットパフォーマンスを観ずに、前もってチケットを購入していた次なる場所『高知県立美術館』へ向かいました。
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「ごめん」行き
県立美術館通駅で下車
レトロな路面電車にわくわく。気づけばいつの間にか陽も落ちていました。
逆方向のとさでんに乗りそうになったのはここだけの秘密。
初めての場所では迷子になるのが恒例行事です。
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パチリ(右)
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水に浮かんでいるようで、素敵!
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すでに列が伸びていました。全席自由席だったため、先頭にはサーカスの現場では必ず会うお知り合いの姿が。何時から並んでいたのでしょう、流石でした。
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開場は18:30。大道芸を観てそのまま移動してきたので、お夕食を取ることができませんでした。空腹では鑑賞中に鳴るおなかの音を防ぎきれないと、とさでんに乗る前に中納言 本店で急いで買ったお餅を外でパクリ。これがまためちゃくちゃ美味しく、間にあわせで買った和紅茶の美味しさにもやられてしまいました。
日本初上陸のオーストラリアの現代サーカス、
グラビティ&アザーミス『バックボーン』
開演までの間、当日パンフを読み終えたあと緞帳をじっくりと眺める時間も好きです。
友人と小声で話す会話が楽しくて、始まるまでクスクス。
舞台の感想
個々のアクロバットの癖や特徴も魅せ方に変えていて、確立したキャラクターや演出がおもしろかった。
どこかチアや組体操を彷彿させる多くの技、信頼と経験と努力のうえにしか成り立たない技、男女混合だからこそ為せる技などなど、極限にも挑戦されていて手に汗握るシーンも。ゲームや筋トレ要素のちょっとおちゃめな息のつける緩間もあった。アクロバットと向き合い積み上げ生きてきた個々の肉体の語りとその使い方がダイナミックでしなやかで美しく、それぞれの“強み”に役が光っていて、舞台上でも本気で楽しんでいるのが伝わってきた。
すごく刺激され、やりたくなった技や身体の使い方もあって、身体がうずうずした。
終演後、舞台の近くまで行くこができました。
序盤から舞台上に一見砂に見えるつぶつぶのなにかを撒いていて、そのなにかがどんな素材や特性や色・形をしたものなのかも、間近で手に取って触れることができて興奮。思った以上にトゲトゲしていたので、この素材の上でつい今しがた観たアクロバットをしていたのだと思うと、けっこう衝撃でもありました。
パフォーマーさんが数名、終わったばかりにも関わらず笑顔で出てきてくださり、快く質疑応答をしてくださいました。
「この上でのスライディング、痛くないのですか?」という質問に「痛いよ〜!笑」と軽く仰っていた。
石も本物で、かなりの重さ。それを最後まで胸の前で伸腕姿勢で掲げ続けて生き残った女性パフォーマーさんには、もう一度大きな拍手を贈ります!!!
余韻と興奮に浸りながら、ホテルの最寄り「はりまや橋駅」まで再び「とさでん」で戻りました。
“文珠通行き”の文珠の文字が、文殊菩薩の文殊ではないのはなぜなのか、気になって仕方がなかった。
噂のはりまや橋
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「はりまや橋」に立ち寄る
そんなにがっかりするような感じには見受けられず。何度も造り直されたり復元され大切にされてきている橋のようで、当初から人々の生活になくてはならない愛された橋、ちゃんと歴史も物語もあり、柳の木も素敵な場所でした。
そしてそこから見えるからくり時計。
少し待てば21時に最終のからくりが動き出すと知り、待つことにしました。
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はりまや橋の東側に設置されています。午前9時から午後9時まで,1時間おきによさこい節の音楽に合わせて,からくり時計の上から高知城,下にはよさこいの踊り子人形,右にはりまや橋,左に桂浜が登場します。夜間にはライトアップも行われています(天候等により中止になることもあります)。
9月最後のからくりは、よさこいの賑やかな音色に合わせて始まった。
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アンパンマンの隣のかなり小さなジャムおじさん像。その頭に肘をついて「もう帰ろう」連発のお子様(親御さんはからくり時計を見たい)、とさでんが行き交い、暴走族の大音量の伴奏が入り、緊急車両が目の前を横切り、明るく輝く隣のモニターには流れ続ける“とあるCM”。
なかなかのわちゃわちゃ加減と情報過多の賑やかな環境下、ぜんぜん集中できずお腹が捩れるほど笑った。
次々に飛び込んでくる様々な情報に呑まれ大人3人「いろいろ…いろいろすごかったね」と感想がまとまってしまうくらい。笑
最後はどこかで耳にしたことのある、懐かしく蘇る秋の曲。
季節によって曲も変わるようです。
そして次の日がある旅の夜というのはなんだかみんなウキウキしていて、とてもいい。
10月1日(日)
日曜市
友人と宿と宿の間の交差点で待ち合わせ。
この日曜市を本当に楽しみにしていました!
高知城まで続く片側の道路がすべて封鎖され、市が拡がります。
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それがまた良い♪
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りゅうきゅう
数メートル進んだだけで、
「うわぁ〜!もうすでに最高!!!」
と、思わず目を細めて口走る。
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新鮮そのもの!美味しそう😋
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りゅうきゅうも売っていた
りゅうきゅうとは、関東で言うハスイモのことです。
それにしても見たことないくらい立派なりゅうきゅうが大量に売られていて、買っていく人も多くて。高知の方々にはそれほどに馴染みのあるものなのだと肌で感じました。
家で待つ奥様が美味しく調理してくださるのかな?とか、ご自身で下処理をなさるのかな?とか。ご年配のおじいさまが長〜いりゅうきゅうを何本も持って一生懸命歩かれている姿を見かけたり。一本の長いりゅうきゅうを、お子様が細い方、親御さん(母親)が太い側をそれぞれ肩に乗せて運ばれている光景を目の当たりにしたりと、なんて幸せな光景なんだろう…!と目に焼き付け、これが高知では当たり前の風景なんだなぁと、ぐっときてしまった。
お次はこちら。
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食べてみたかったもの✨
んもっっっちもちの食感なのだとか。まさかここで出逢えるなんて!と、即購入です。一緒に食べたくて、勝手に友人の分も。
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「ぽぽー」
安〜いっ!!!
じゃがいものように雑多にごろごろっと置かれたぽぽーは1個¥200。包丁とスプーンがあったら、間違いなく買ってその場で食べていました。
でもこの高知の旅から戻ったら、ぽぽーが5キロほど長野から送られてくる手筈となっていました。
一足先に高知で現物を見てしまい胸が高鳴りましたが、高知にもぽぽーが生るということを知れてすごいめぐり合わせに大興奮でした。
ランブータンなどと同様、種の周りに可食部が残りやすい特徴があるのですが、諦めずに口の中で(舌で)剥がしていく作業も楽しい果物です。
※日曜市に興奮しすぎて、この時点ですでに私はものすごくおかしなテンションになっています
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お店の飾りまで気になりだしちゃう始末
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この時期の贈答 神セットです。
デパ地下でのフルーツギフトの担当責任者をしていた時を思い出し、懐かしくなりました。
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こちらにもすごく思い入れがあります。なかなかのレア物です。
一粒の大きさをみていただくと分かるように、クイーンニーナやシャインマスカットの比ではありません。
レイアウト用におばけ雄宝を店頭に置いて飾っていたのも、今となってはいい思い出です。怖ろしい大きさでした。
当時の写真を掘り返してみました↓
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これが生る樹って一体…と慄きます。
しばらく飾ったあとは、みんなで美味しくいただきました!
↑ちょっと言ってみたかったワードです。笑
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肉厚ぷりっぷりでジューシー!!
ちなみについこの少し前に朝食をホテルのバイキングでしっかりと食べ、サラダはもりもりに盛っておかわりまでしたあとです。
デザートは別腹と言いますが、私にはお野菜も別腹です(?)笑
別のお店では、試食を頂いた乾燥味付けえのきのおつまみが美味しくて、お土産用に複数購入。えのきのジャーキーと言ったほうがイメージできるでしょうか。
高知産の柚子が使用されているということで柚子ポン味を選択。
後に差し上げた方々から大好評でした♪
次にみつけたらまた買いたいお品物です。
ここまでで、まだ半分も来ていません。まだまだずんずん進みます👟👟
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ヘチマを食べた翌日はお肌がとぅるっとぅるになるので、ヘチマは夏の美容食だと私は思っています。
見たこと無いお野菜がちらほら。
本当に楽しい!!!
ふろう豆や、きし豆茶など、聞いたことのない品々も並びます。
マコモダケも売っていました。
市場は買いたいお野菜や果物に溢れていて、観光客じゃなければ両手に荷物で帰っているところです。
そして前日に私がひろめ市場で食べた「いなか寿司」。友人も買いたいと旅の前から言っていて、そのお店やご家庭ごとに受け継がれてきた個性豊かなお寿司を、ここでも右に左に探しながら進みました。
内容も味付けも違うその家々伝承の「いなか寿司」は眺めるだけでも楽しく、もはや芸術作品でした。
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「ぶしゅかん頂戴〜!」と左後ろから声が聞こえました。
“わ!佛手柑が売っているの!?”とまだ実物を見たこと無い私はそちらに目をやると、その名の通り合掌のような形をした黄色い柑橘……ではなく…困惑!!
イメージしていたものとは大きく異なり、同じ名前で非なるものなのかどうなのか、その謎は一旦持ち帰ることにしました。
▼イメージしていた佛手柑がこちら
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以前京都で訪れた知恩院で購入した知恩院限定の念佛飴にも国産の佛手柑が入っていました。
丸くて青い佛手柑。じつは1枚目のりゅうきゅうの写真やピンクバナナの写真にも一緒に写り込んでいます。
購入された方にどのように使うのかその場で伺ってみました。地元の方とのそんな会話も貴重でした。
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歩いて喋って興奮して。喉も乾いてきたのでちょいとここらで休憩♪ということで、文旦と新高梨100%でできた“飲むシャーベット”が火照った身体にうんと沁みました。
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右には高知城が望めます
市の終わりで食べた晩柑と早生のみかんがとても甘く瑞々しくて、香りも豊かでめちゃくちゃ美味しくて忘れられません。
日曜市、最高でした。高知に移り住みたいです。
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市の最終地点からの高知城
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階段の端のほうが低くなっていて登りやすいことに気づく。
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当時の方はここからどんなことを想いながらこの景色を眺めていたのだろうと、昔に思いを馳せながら写真を撮っていると、、
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見学時間開始時刻となり、いざ城内へ。
ほぼ梯子くらいの急な階段を登って最上階へ!
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先ほどとアングルは逆。お城の最上階から日曜市を見下ろし、シャチホコを下に廻縁高欄をぐるり。
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動けなくなる
風をたくさん浴びて嬉しそうな私の姿をまた隠し撮りされていました。
市場でいろいろ買ったので、すでにトートバッグはふたつ。
一歩城外へ出たら、
自然観察も怠りません。
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葉っぱもかわいい🌼🍃
歩いては止まり、歩き出してはまたすぐに止まるお散歩に、友人はいつものんびり付き合ってくれます。それが楽しいとさえ言ってくれるのでありがたいです。
ユキノシタが可愛すぎてここに住みたいと、おかしなことを言いはじめる私にも、にこにこ。
“ここ”というのは高知城のことではなく、石壁(↓)。笑
もしも妖精だったら、きっとこういう苔や緑やお花のたくさん生い茂る秘密基地的な場所に隠れます。
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人の手では決して創り出せないこの感じがたまらない。
ベランダのプランターで育てているユキノシタとは、やはり違います。
良い時間になってきたので、この日の大道芸の予定とポイントと時間を再度確認して、それまでに先程の市で買ったものたちで早めの昼食にしました🍴
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生姜がとっても美味しくて、そういえば朝のバイキングでも冬瓜の煮物の上に千切りよりも細い「万切り生姜」がたっぷりと添えられていて、それがべらぼうに美味しかったことを思い出しました。高知の生姜は辛すぎず柔らかくて香り高いと知りました。
大道芸と大道芸の合間に、ゼロコ繋がりの顔見知りのお友達と一緒に、片付けがすすむ市へ再びちょこっと覗きに。
いつか京都を訪れた時にすごく気になっていた『冷やしあめ』のお店がまだやっていたので駆け込みで買ってみました。関東では馴染みがありません。お好みで生姜を絞ってくださるというので、高知の生姜の美味しさを知った私は迷わずお願いをしました。
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“イタドリってしっちゅう??”
名前はずっと聞いていましたが、ようやく出逢えました!もちろん食べます!!
高知は出逢いたかったものに溢れていました。
しばしのお別れ
2日間を共にした友人は、応援するパフォーマーさんの最後の大道芸を観終わると、フィナーレを待たずに夕方の便で帰って行きました。
また11月に紅葉真っ盛りの京都(奈良)で会うことになっています。
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夕焼けが綺麗でした。
フィナーレを見届ける席をどうしようかとひとりで悩んでうろうろしていると、とある方に肩をぽんぽんされお誘いいただく。畏れ多くもその方々と一緒にフィナーレを観ることになり、ひとりぼっちで心細かった賑やかな場が一転、幸せな思い出の空間になりました。
フィナーレでの鳴子を使った『Ob-La-Di,Ob-La-Da』。輪になったパフォーマーさん方のダンスが可愛くて楽しそうで。
思えば遠征時にはフィナーレを観る機会がほとんどなかったのですが。
今年のはじめにさいたま新都心で初めてフィナーレというものを観て、それ以来だということにも気づきました。
座ってただ眺めているのが勿体なく、みんなで一緒に踊りたかったです。
ご一緒させていただいた方々にお礼とご挨拶をしてお別れを。
また京都へ伺う楽しみもできました。
「この先に川があるんだけど、夜に花火があがるそうだよ」と聞いていたので、観に行くことにしました。
ひろめ市場で売られていた立派なばら売りの文旦を買いに戻ったりもしました。
お店の人が一玉良いのを選んでくださったけれど、私がすでに選んで持っていた文旦と見比べて「あっぱれ。お姉さん、目利きだね!選び方知ってるね!」とお褒めに預かる。隣のお店にいた息子さんまで巻き込んで“どっちが美味しい文旦か選考会”が行われました。誰がどっちの文旦を選んだのかを明かさずに、息子さんにただただどちらが良い品かを選んでもらうというもの。最後は目をつむって重さを吟味し、選ばれたのは私の文旦。お店の方は2種のぶどうのおまけもつけてくれて。こんなやり取りや時間さえも幸せでした。
さらに気になっていた商店街にあるお茶屋さんに閉店前に駆け込む。
旅先では必ずその土地のお茶を買って帰ることに決めています。
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好みを伝えてそれぞれの特徴の説明を聴き、相談にのってもらいました。これだと思うぴったりのお茶がみつかるとすごく嬉しくて満たされる。
「好み」というのは私の好みではなく、どういうお茶をその人に差し上げたいか、相手へ向けた「好み」。
自分用には別のものを選びました。
川に着くと、すでに場所取りをしている方が多く見られ、私も隙間にいれてもらって1人分のスペースを確保。
花火は対岸から打ち上がりました。
遠征先での花火、良き……
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数時間前まで大道芸のポイントで、賑わっていた場所を歩いて帰る。
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誰かが飛ばしてしまった黄色と緑色の風船がまだありました。
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ここでしか売っていないと聞いた、初めましてな飲み物「リープル」を途中のコンビニで買ってからホテルへ。
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ごっくん馬路村もゆっくり味わってごっくん。
10月2日 (月)
西島園芸団地
朝食のバイキングはこの日もおかわり。
飛行機までの時間、行きたい場所がたくさんある中で最優先の場所があった。
それが花と果物の楽園『西島園芸団地』です。
私がデパ地下でほんの数年フルーツギフトのお仕事をしていた時に、よくお包みしていたのが静岡のマスクメロンに並んで大人気だった西島園芸団地のメロン。専用の箱がなんとも素敵なデザインで、また、包装紙で包みにくいサイズで。笑
包むのにたいへん苦労したことが昨日のように懐かしく思い出されます。
どうやっても完全包装の出来ないサイズ、オリジナルのキャラメル包みを考案してパートさん方にもレクチャー。そこに添えるパンフレットやリーフレットが本当に素敵で、「いつか絶対に行きたい」といつも眺めていました。
そんなチャンスがついに来たのです!
これはもう行くしかありません!!
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徒歩40分など、なんのその
歩くのが大好きです。
知らない土地ならなおさら、きょろきょろしていたらあっという間です。
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その奥に咲く紅の曼珠沙華の群花
道で出逢う植物に足を止めては時間を忘れて観察。
♪空が晴れたら
愛を 愛を伝えて─
♪空が晴れたら
逢いに 逢いに来て欲しい─
口ずさむは『愛の花』。
気分はもう『らんまん』そのものでした。
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マスクを取り払って田畑の風の香りを感じたり、観たことない花や実や、キラキラ煌めく用水路と葉っぱの影を眺めたり。
なにもないけど、なんでもある豊かな道と時間。誰ともすれ違わずに1時間。道草をしていたので所要時間を超えました。
到着です!
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スイカのトイレの中には種がいっぱい…と言いたいところでしたが、種はなく、青空が広がり大きな時計のアートがありました。
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園内はブーゲンビリアが咲き乱れていました。園内は一年中お花見シーズンだそうです。
時季によってはいちご狩りやフルーツトマト狩りも楽しめます。
さっそく水やりをしている職員の方とご挨拶をし、その流れでどこから来たの?というお話になった。
ここに来るまでの一連の流れとフルーツが大好きだというお話をしたら、園内を特別にご案内いただけることに。
相手は植物やフルーツの専門家。
来る時に観た黒い実のことや佛手柑のこともさっそく伺いました。
仏手柑に関しては「いいところを突くね。私も詳しい方に実際のところどうなっているのか聞こうと思っていた」と言われました。
これから行ってみようと思っている場所の中に箱根の湿生園があり、そこの方とも深い繋がりがあると聴き、春に絶対に行こうと思います。
そして園内で最初に目に飛び込んできた赤い実。
…これは!!!
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アセロラの樹を初めて見ました✨
葉っぱも!
実が生ってるところも!!
ひゃ〜可愛いぃぃぃ❤
大大大興奮な私。
すでに摘まれてパッキングされ、売る状態になった数粒のアセロラしか見たことのない私にとって、あるいは姿も形もなくジュースになった状態のアセロラでは、木や葉っぱがどんな形をしているのか、しかもそこにどんな風に実をつけるのか、ずっと見てみたかった。それらを観られただけでもかなり嬉しくて。ここへ来た甲斐がありました。
そんな私の喜び狂う様子を見ていた地元のお客さまに「 『らんまん』が終わってしまって“らんまんロス”だったけど、あなたのように目を輝かせて幸せそうに木の実を見つめる方がここへ来てくれて嬉しいわ」と言っていただけた。
「採って食べな」と職員のおじさま。
!!!
えっ……!!!!?
いいのですか…??
(勝手に…大丈夫なのですか…???)
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お言葉に甘えてパクッ。
「酸いやろ?」(だったかな?)
と土佐弁で聞かれて舞い上がる。
セロトニン大放出の幸せの味+現代版不老長寿の味でした❣️❣️❣️
私にとってはそれくらいの貴重な体験だったので。
酸味はそこまで強くなく、爽やかな甘み。
採ってその場で食べるものと、流通してようやく手元に届いたものとでは当然のことながら味が全く違いました。
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それにしても、、
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デレデレと、アセロラのお花まで観察できました♡
園内はいくつかのゾーンに分かれていて、熱帯植物の区画から見始めたので、ここには見たことない珍しい植物がたくさんでした。
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ハイビスカスは一日花で、たった1日しかお花が咲きませんが、風鈴仏桑華は数日間咲くのだそう。
なんだかんだ仏(佛)の字と縁がある高知での旅。
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SDGsやサステナブルだと、昨今大注目されているバナナの葉。
お花も可食だと、ご存知ですか?
私は高知の旅の少し前にバナナの花を初めて食べました。お花の中には小さなバナナの赤ちゃんがたくさん!
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園内すべての植物が宝にみえました。
踏まないように、踏まないように。
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生きている植物
そして西島園芸団地と言ったら、すいかとメロンです✨
─もちろん食べます!
わざわざ食べに来たのですから!!
ブーゲンビリアのお庭。
平日の園内は空いていて、あちこち素敵な場所に座りたい放題でした。
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ちょうどいいところに落ちてきました🌼
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瑞々しくてひと掬いする度に池が深まります。果汁の池にダイブしたくなります(?)
すいかの種はこのようにして手の筒の中に出して食べるのが美しい食べ方、マナーです。
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地元の企業や学生さんや職人さんとのコラボ商品や応援する商品だと聞いたら、買いたくなってしまう。
しかも同時に「国産」と「安全」を買えて、生産者の顔も見えます。
再び職員のおじさまと合流。
パンフレットに「蓮霧(レンブ)」の写真が載っていたので、その木があるのかどうか質問すると、あるとのことで、樹の下まで観に行きました。
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予想外に大きくて高い木に驚きでした。
こちらも先程と同様、樹の様子や葉っぱを観察できてすごく貴重でした。
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「実が…!実が生ってませんか!?ほらあそこ!」とおじさまに言うと「えっ!ほんまや!!おそらく誰も気づいてへんよ!!!」と、ちょっとした騒動になりました。
見たこともない高〜い脚立が運ばれてきて登るおじさま。
次に「登ってみる?」と聞かれ、被るくらいのはやさで「はい!」と即答。
近くからの写真も撮らせてくださいました。
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チョキンチョキン…「はい!」と、こちらも採って渡してくださり。
国産の蓮霧だなんて、考えたこともありませんでした。
母へのお土産に持ち帰ることにしました。
国際線では生の果物やその種は持ち出すことも持ち帰ることもできませんが、国内旅行ではそういう事を気にせずできるので本当にありがたいです。
脱線!台湾の果物
お仕事でよく台湾へ行っていた時は、着くと真っ先に街の果物屋さんを訪れて、季節の果物をたんまり買い混んでいました。蓮霧が大好きで、時期だと山のように。中でも「黒真珠」と呼ばれるものは特に美味しかったです。
台湾の果物は宝石の名前に喩えられます。パイナップルも特Aのものには「金鑽」とつけられていたり。龍眼やライチは枝ごと束になって売られていて、パイナップルは丸々1個分をその場で食べやすいようにカットしてくれます。何より、台湾のスターフルーツや文旦やアボカドは見たことないくらい大きくて目が飛び出るほどに美味しく、釈迦頭や仙人掌(サボテン)やドリアンの美味しさも台湾で知りました。ジャックフルーツもグアバも初めて食べたのは台湾でした。
もうひとつだけ、私の大好きな果物があります。『水蜜棗』という果物です。見た目は青りんごをひと回り小さくしたような色と大きさの果物で、生の棗(ナツメ)のことです。ナツメ自体は日本にもありますが(祖母の家にもある)、インドナツメほどの大きさのナツメの実は日本にはおそらくありません。
12月の、それもちょうどいい時期に訪れないと食べられません。時期が短く、タイミングが合わないとなかなか出会うのが難しい果物です。微かに粘質があり、ほのかに甘く、サクサクでとろとろ。主張しない風味が特徴です。蓮霧もですが、そこが大好きなポイントです。
例えば近年ぐいぐい人気を博しているシャインマスカットは、私には甘すぎます。瀬戸ジャイアンツという品種のマスカットのほうが品の良い薄味。形もポコポコとしていて可愛く、デリケートで控えめな風味がとても好みだったりします。
大のフルーツ好きの私にとって、皮を剥くことが面倒臭がられたり、種無しと糖度だけが好まれ注目を集め基準となっていく世の中の風潮と市場が好きではありません。
皮を剥くことも、種を出すことも、その皮や種を観察することや、皮をなにかに使ったり他のもう一品に変えてみたり、最後まで大切に使い切る工夫をしていくこともまた私には大きな日常の楽しみなのです。
台湾はお野菜も豊富で。可愛い青菜がたくさんあるのですが、またこれはいつか機会がありましたら綴りたいと思います。
フルーツとお野菜が大好きすぎて、いくらでも話せてしまいますね…笑!
そろそろ戻りましょう。
いつか食べてみたい果物リスト
そんな台湾に負けないくらいの西島園芸団地の果物たち。
蓮霧に感激したあと、おじさまにノートに書き出した「いつか食べてみたい果物リスト」があるというお話をしました。その中にはスネークフルーツ、タコの実、コーヒーの実、アムラ、サポジラ、ジャボチカバの実などがあるのですが。
すると、なんとここにもちょうど実が生っているジャボチカバの木があると言うのです。
大興奮のその先の言葉があるなら教えてほしいくらいでした。
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ジャボチカバの実。不思議。
まだこれからが最盛期で、小さな白いお花も咲いていました。
いつかどこかの温室の植物園で初めてこの実を観て、すごく美味しいとも聞いていて。
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高知で夢が叶いました。
叶う日はどこかもっと遠いことだと思っていたので、帰ったらジャボチカバの欄に横線を引けると思うと感激でした。
表現できない美味しさでした…!一生忘れません。
マンゴスチンに似た、酸味も甘味もしっかりとしたトロピカルフルーティー系です。種も持ち帰りました。
さらにおもしろいものを見せてくださるとのことで、ついて行きました。
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葉っぱをちぎるとめちゃくちゃニンニクの香りが…!
(ちぎった葉をハンカチに大事にくるんで手荷物で持ち帰った私は、後に飛行機の中で忘れてハンカチを開いてしまい、大変な事態に…笑)
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こちらは既知でしたが、やはり生っている状態を見たことがなくて感動。
舌の上で木の実をしばらく転がし、その後梅干しやレモンやグレープフルーツなどの酸っぱいものをたべると甘く感じるようになるといった、トリッキーな実です。
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蝶が何匹も舞っているようなこちらの木は、『マダムバタフライ』。
園内いち大きな木は、スターフルーツの木!
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小さな蕾がすでに星型
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立派なスターフルーツがわんさか生っていました。
12時を知らせるチャイムが鳴り、職員の方はお昼休みに入られたので、私も園内の「いちごカフェ」でランチをいただきました🍴
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フルーツトマトカレー🍅
先程まで一緒に園内を巡っていたおじさまからの“追いメロン”の差し入れが届きました。
メニューにはお花見セットや、パンケーキやジェラートなどのスイーツもありました。
あっという間の園内散策、飛行機の時間もあるのでそろそろお暇しようとすると、「タクシー呼びましょうか?」と会う方会う方に口々に親切に聞かれました。
「帰りもお散歩をしながら来た道を戻ります」というと、「徒歩で往復する人なんて初めてだ」と驚かれました。笑
行きも帰りも40分も歩けるなんて、私には却って幸せな時間でした。
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とってもお偉い方でした。
おじさまなんて言ってごめんなさい!
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きちんと御礼状を出す予定です。
帰りもひとり『らんまん』は続きます。
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ボルドーでも朱色でもマホガニーでもない色
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割れた中の種は黒い
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ごっくん馬路村
そうでした!これも書こうと思っていたこと。土佐電鉄の電車の入駅音がファミマの入店音なんです。笑
旅最後のとさでんを楽しみ、ホテルへ戻って預けていた重い荷物を受け取って空港へ。
空港の2階には大々的に取り上げられたごっくん馬路村のエリアがありました。
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想いに何度も胸を打たれる
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一文字一文字大切に読みました
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ごっくん馬路村が出来るまでをさらに詳しく知れました。
デパ地下でこちらの商品を入れて売ると決めたとき、生産者からの思いをたくさん聴いていたけれど、その時よりももっと好きになりました。
帰る前に知らなかったことを知れて本当に良かったです。
惚れた商品、反対する店長に何度も何度もお願いして「絶対に売る、売りきるから入れたい」と喰らいついてお願いした熱い気持ちも一緒に思い出しました。
帰りの空
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小さくなっていく高知。
恋しさと寂しさは大きくなる。
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翌日から戻る職場の事が一瞬頭をよぎりました。でもまだ空にいる間は旅の最中。
帰りの機内ではお白湯を。
お白湯に浮かべた、高知での3日間のいろんな想いと味。
旅は恋に似て
帰ってきて早々、並べたお土産を眺めながら、もう高知へ戻りたくなっていました。いや、心はもう高知に戻っていたと言えばいいのか、そもそも心を高知に置いてきたと言ったら正解なのか。
長い長い片想いからやっと実った恋のようにして高知への旅が叶い、過ごしたキラキラな3日間。思い出の詰まりすぎた3日間は夢のようであっという間でした。
お野菜と果物への溢れ出す愛をあたたかく大きく受け止め、興味と関心を引き出し深めてくれる高知が大好きになりました。
もし次にまた訪れる機会があったら、リバーアクティビティをしたり、紙の博物館を訪れたり、仁淀ブルーを観に行ったり、少し遠くまで足を伸ばせらいいなぁと。
まだ知らない高知にもう会いに行きたいです。
県庁おすすめ課というものがあると後にとある方から伺い、またそこから出されている植物図鑑というものが良いと聞きました。入念な下調べをしたり、図鑑を隅々まで眺めてから未来に来たる2度目の高知へ臨みたいと思います。
『らんまん』は最初からもう一度すべて見返したいと思います♪
最後までお読みくださった方、長らくお付き合いいただき誠にありがとうございました。
今年はじめに引いたおみくじに「旅は吉」と書いてあったことを、帰ってきてから思い出しました。
小さな旅から少し思いきった旅、今年もエピソード盛りだくさんのいい旅ができて感謝です。
これからも縁のある旅、縁を大事にする旅を続けていこうと思います。