その人を思い出すとき
おじぃちゃんの絵本を見つけると
気になってつい、手に取ってしまう
先月、じぃちゃんの十三回忌の時
もうそんなに月日がたったんだなぁと思った。
いつも、大体奏でている鼻歌は機嫌が
良いときの合図で、
規則正しい生活をしていたじぃちゃんの日課は
毎朝のラジオ体操だったな。
ばぁちゃんがいなくなってから
一人暮らしも長かったけれど、朝昼晩決まった時間の御飯と掃除に洗濯と毎日忙しそうに、でも丁寧に暮らしていたように思う。
そういえば、お風呂上がりのヘアセットも欠かせない
はいからな人だった。
小さな事も大袈裟な程、褒めてくれて
優しい空気を纏っている
何でもないときも会いたくなる人
落ち込む事があった時も、すぐ様じぃちゃん家へ駆け込んで、ゆったりした時間を二人で過ごしていたな。
言うならば相棒的な存在だった。
十数年前、沢山の壁にぶつかって疲労困憊していた頃
夢にも出てきた。
玄関から入ってきて「頑張れよ」と握手したんだっけ
あの分厚くて、かさっとした手がリアルで、目が覚めても思い出してた。
また会いたいな。と思うことは良くないような気がするけど、正直な気持ちで
それでもいまできることは、毎日を機嫌良く過ごして
鼻歌奏でながら、お腹抱えて笑うこと
シンプルにそれだけな気がするな。
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