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モテの「さしすせそ」が幼児にも響く話
モテの「さしすせそ」。
いささかネタに使われがちだが、私ははじめて知ったとき「ああ自然にやっとる」と驚いた。
さ 「さすがですね」
し 「知らなかったです」
す 「素敵ですね」「すごいですね」
せ 「センスいいですね」
そ 「そうなんですね」
というやつだ。
YeKuさんの相槌に関する記事を拝見して、思い出した。
私は年上のかたと接する機会が多かったため、コミュニケーションのなかで自然と、いや生き残りをかけて必然に、身についた。
「せ」はあんま使ったことない。わあ、おしゃれですね!とかかな。
モテようというより「嫌われたくない」から、やわらかい言葉を選んだり、やたら褒めたり。
全然嘘ではない。本心。
本当に知らないことが多かったし、すごいなあ、さすがだなあ、と思うことが多いからである。本心なんだけど、ちょっぴり大げさ。
とにかく、いつの間にか染みついた技術なのだ。そこに意識は割いていない。
それが、息子にも効果を発揮している。
「〇〇できたの、さすが〜!」
「ママそれ知らなかったなあ」
「これ作ったの、すごいじゃん!」
「(息子作空想の物語を聞いて)すてき!」
「(息子が選んだ服を見て)おっしゃれ〜」
「(今日の出来事を聞いて)そうなんだー」
「(正解のない話に)そうかもしれないねー」
息子はめちゃくちゃおしゃべりなので、私が聞き役ばかりする。すまんけど、上の空のこともある。でも、完全に無視することは少ない。
全く違うことで頭がいっぱいでも、反射でそれなりの反応をしている。上の空でも。
これまでの人生で培われた聞き役力が実は生きてるなと、やっとこ、この前気づいたのだ。
息子に対しては、(ちょっと前まで宇宙人だったのにこんなこともできるようになったなんて)すごい!という本心が大げさに表現されている。
そして、私がそうやって聞いていると、息子に私がなにか話したとき、素敵な切り返しをしてくれるようになった。
それいいね!とか、かわいい!おしゃれ!とか言ってくれる。
驚いたのが「教えてくれてありがとう」。
新しいおもちゃの遊び方を聞かれたとき、
お菓子の袋の開け方を聞かれたとき、
モノの場所を聞かれたとき。
教えてくれてありがとう。
なんだこの、大人顔負けの切り返しは!?
私じゃない誰かの真似をしてるんだなと思っていたが、先日保育園の先生が使っていた。やはり先生の技であったか。
こどもって、大人にとってはどうでもいいことをよく報告に来てくれる。
「(おままごとのイマジナリーお店の商品で)やっぱりぶどうもあった!」とか。
「ふーん」となってしまってもおかしくない。
というかなってしまう。わりと。ごめんね。
そこを、「教えてくれてありがとう」。
なんと綺麗でやわらかいことばなんだろうか。
言いにきたこどもは満足げに去っていく。
こどもが些細なことを報告してくれるのは、当たり前ではない。あなたは安心して話せる、っていう信頼のおすみつきでもある。
伝え先に私を選んでくれて、私に話してくれて、教えてくれてありがとう。
すてきなことはマネしていきたい!
3割くらいできればいい。
ハードルをひく〜〜〜くして、頭の片隅に入れとくのだ。
空返事「んー」を、10回のうち3回教えてくれてありがとうにする…いや、1割から始めよう、うん。
noteでも実践しよう。
ここまで読んでくださって、ありがとう。
べ、別に、いつも記事の最後にありがとうをつけていなくたって、ありがとうって思ってないわけじゃないんだからねっ。
それでは。
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