37.歩く練習の日々
ものすごく励まされました
退院した翌日から早速、朝早めに起きて少しずつ外を歩く練習を重ねていきました。
初めは自分の家の玄関から真っ直ぐ行った先の曲がり角にある自動販売機まで歩くのがやっとでした。
時間にしたら5分くらいの距離をゆっくりゆっくりと歩いて、たどり着いたら自宅までUターンする。
これを数日繰り返して慣れてきたら、今度は自動販売機から左に曲がって次の看板や自動販売機まで歩いてみる。たどり着いたら自宅までUターンする。
これを数日繰り返して慣れてきたら、今度は2つ目の自動販売機の手前の角を左に曲がってまっすぐ行ってみる。たどり着いたらグルっと回って家に帰る。
これを毎朝ひとりでコツコツ続けることで体力と筋力を戻しました。
当時福島に住んでいる友人とだけは毎日のようにLINEをしていて「今日はこれくらい歩けた」という報告をしていた記憶があります。
初めて（用はなかったけど）近所のコンビニまで歩けたときは、まるで『はじめてのおつかい』のようでした。
歩ける距離が本当に限られているので当然買い物には行けず・・・。
週に1度母が注文している宅配で野菜や肉は届くのだけれど、それ以外の買い物はすぐに行けないな〜ということで、入院前に「買い物とか困ったら言ってね」と言ってくれた近所のMさんに、2日に1度くらいLINEで連絡して2つ3つ買い物をお願いしていました。
ただ「これは売ってる場所がわかりづらいかも」なんていうもののときは
どう頼んでいいのかな〜っていうのが困りどころ。結局商品の写真を貼り付けて「ここの売り場のそばにあると想います」と、お願いしていました。
しかしもともと人に頼みごとが苦手だったのもあって、頼んでるうちに「氣を悪くしないかしら？」と心がざわめくことも・・・。なんだか妙に不安が湧いてくるんですよね。それで「わからないものを頼まれて面倒じゃない？」と直接聞いたこともあります。
ちなみにこのときのMさんの答えは「自分ひとりだと見に行かない売り場を見に行くから視野が広がるわよ〜」「この間は”わたしもこれ買ってみようかしら”って買ってみたわ」と楽しそうに笑っていました。
不安になったら聞いてみるってとても大切ですね。
今日の投稿の写真は退院して数日後に雨が降ったとき夕方に出た虹。
よく見るとダブルレインボーなんです。
この虹が出たときにとても嬉しくて。
「すごく綺麗な虹が出てるよ」ってMさんにもLINEで送った写真です。
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