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織末彬義(おりすえあやちか)
2022年3月9日 08:02
第二章「これ私が買ったの、上が五万円、フリルパンツが二万弱、この靴下が六千円よ、あなた」「‥‥」 雪子が丈の服を指さして値段を告げた。「昨日の服は麗が選んだの、値段は‥」「判った、理由が判れば良い」 海吉は手を振る。 衣食住にお金がかかるものだ。それが一人増えたのをきちんと把握してなかったと実感する。「半年前までは、丈の誕生祝い金とか、そちらからのお金を使っていたんだけど。でも