議論も論破も嫌。だってこれが性なのだもの。
ひろゆきさんの論破する番組が面白い。
ポーカーフェイスで、理路整然と意見を整理しながら話す。相手は、自分の放った言葉が仇となって、片足が崖から落ちそうになっている(ように見える)。
瀕死の重傷を負った相手にも、容赦無く首根っこを噛んでいく様はまさに虎。相手の人を完膚なきまでに言い負かせる様を見ては「あんな風にしっかりと意見が言える人になれたなら」と、憧憬の情を抱いてしまう。
同時に、相手にとってその様子がどのように写り、どう感じているのかが気になっている。
「負けた」とだけ思うのか。
「自分の意見を否定された」と思うのか。
先日こんなことがあった。
急ぎのDMデザインのオファーがあった。
お急ぎとのことなので、納期の話からどう言ったものを想定しているのかという話を詰めていっている途中で、やりとりが急に途切れて連絡がこなくなった。
SNSを見て連絡してくださったので、向こうの連絡先は知らない。でも最初に「急いで用意してほしい」と言われていたので、私は焦ったが、返信を待つしかない。
結局3日経っても返信が来なかったので、他のところで頼んだのだろうと落ち込んだ。
Twitterで私を知ってくれて、発信するものを読んで、見て、頼んでくれたにも関わらず、結局頼りにならなかったのだと思った。
その時どうにもこうにも気持ちが治らず、Twitterに「仕事の相談が来ても途中で話が飛ぶ。発達障害をカミングアウトしたから…?子育て中だから…?それ以前の問題…?(メリクリ中に凹む。」
と呟いてしまった。
そして、知り合いのお姉さん(←めっちゃ好きな人)に言われたのが、
「初対面でそういう(事情)を話されると、『なにかあっても許してね』という言い訳に聞こえてしまう。なぜカミングアウトするの?」(一部省略
だった。
私はひろゆきさんの論破相手の人ばりにアタフタしてたと思う。これがTwitter上で言われたことでよかった。その場で話さなければならない状況だとしたら、私はおそらくコロチキのナダルさんくらい意味不明なことを口走っていたはず。
そう、まったく知り合いのお姉さんは悪いことは言っていない。正論だ。
みんなが思ってることをスッとはっきり代弁してくれた。
ので、より一層アタフタしてたはず。
発達障害は正直、ハンディキャップなのだ。一般の方からすれば、ややこしいこと他ないと思う。当の本人だって思います。思っていたけど、特殊能力っぽく振る舞ってただけです。厨二病です。
でもハンディキャップを背負っても社会と繋がっていくためには、何かしなければならなくて、ハンディを言い訳にしてはいけなくて、ハンディキャップがあっても働きたいと思ってる人を受け入れてほしいという気持ちを理解してくれる世の中を目指していきたいと密やかに思っているので、どうにもこうにも後ろに下がれない。(でもアタフタは止まらず
ただ、もしかしたら、ハンディキャップを持った人のせいで嫌な思いをしたり、迷惑を被ってしまったっていう人もいるかもしれないので、「理解できない」という方を否定することもしたくないのだ。
私なんかが烏滸がましいとちゃんと弁えているので、わがまま言わせてもらえるなら、社会で生きていくために、ちょっともがかせてもらえるスペースをいただければありがたい。そんな感じだ。
議論もしたくないし、論破もされたくない。どっちが正しいとかもないと思う。それぞれの考え方だから。
でも、「ハンディキャップ=言い訳」ということだけは避けたいと思っている。人一倍気を遣って仕事をしているし、納期に関してもどんな手を使ってでも(←)、必ず守る。例外はあれども。
と、一人のハンディキャップのある人がやっていても、「私は発達障害です」とカミングアウトしながら働くことは、世間からすると、言い訳にしか聞こえないというマイナスプロモーションなわけだ。
隠してもいい。隠すこともできる。でもこの能力(ハンディ)は止められねえ・・・・!とカッコよく言いたい自分がいる。
「それってアナタの意見ですよね?」と言われたら、真顔で「そうですね」としか答えられない。
どうしよう。