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☕️パターン認識・感情タグによるバイアス回避のビジネス戦略⚖️

こんにちは。綾沙汰です。

今回は「パターン認識・感情タグ」が引き起こすバイアスによる意思決定の判断ミスを予防するようなビジネス戦略について議論をしていきます。


✅️はじめに

当記事の読者は『会社の意思決定をする立場の人間だが、バイアスによる判断ミスを減らすための知識が欲しい』という方を対象としています。

なお、「『パターン認識・感情タグ』って何?またその普遍的な予防策は?」という方向けの記事が既にございますので、ご興味がある方は是非ご確認下さい。(こちらの記事でも簡単に説明をさせていただいておりますが、より詳細に知りたいという方は以下のリンクから記事を見ていただければと思います)


✅️ビジネスにおける「パターン認識・感情タグ」

先程の記事にも書かせていただきましたが、パターン認識は「過去の経験や判断」に基づいて推論を行なうことであり、また感情タグは記憶や経験に付随する「感情の情報」です。

また、それらが引き起こすバイアスに基づく判断ミスへの対策は、簡潔に述べると『選択肢、ルールの明示化』および『周囲への注視』となります。

ビジネスの世界でもこれらによる判断ミスは生じる可能性があり、損失を出してしまうかもしれません。是非、この記事の内容を参考に、無意味なロスを減らしていきましょう。

まずは、ビジネスの世界において「パターン認識」や「感情タグ」がバイアスとなり、誤った意思決定をしてしまう例を見てみましょう。

とある電化製品会社の社長Aがいた。彼は幼少期、夏休みの宿題の自由研究で「未来の電化製品」というテーマで『テレビ付きエアコン』という家電製品のアイディアを思い付き、発表した。そのアイディアはクラスで称賛され、先生も褒めてくれた。

社長Aはその時の嬉しさを忘れられず、いつかこの家電製品を実際に作ってみようと機会を伺っており、ついにその時が来た。

新製品は実際に製造され、家電量販店に並び、そこそこ売れた。しかし、数ヶ月経つと売れ行きは伸び悩み、ついにはほとんど売れなくなってしまった。

アンケート調査によると、「モニタに目線を向けると、エアコンの風で目が乾いてしまい、とても視聴どころではない」という意見が多く、多くの顧客がモニタを使用せず、通常のエアコンとしか使用していないことが分かった。

この例は架空のもので、もし実際にこの製品が作られた場合、その評価に関しては未知数ですが、ここではこのような結果になったと仮定します。

例の社長Aは、今まで新製品を作った際はそこそこの売れ行きで、しかも『そんな自分が待ちに待った「テレビ付きエアコン」を発売するんだから、それなりに利益を上げられるだろう』という思い込み(パターン認識)により、成功を信じて疑いませんでした。

しかも、自由研究の発表時の嬉しさ(感情タグ)が後押しし、様々なリスクや他者の意見を蔑ろにして新製品の製造を強行したのです。

これは典型的な「パターン認識」と「感情タグ」による、意思決定を誤った例となります。


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✅️「パターン認識」「感情タグ」による判断ミスの予防策

社長Aはどうすればこの悲劇を回避できたのでしょうか。

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