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地震ライブの配信デザインとバリアフリーについて、


0.簡単なプロローグ

初めまして、綾織アオイです。
私はWQさんが主催のWQBosaiでロゴデザインなどを作っています。
いわゆる「地震監視界隈民」ですね。
今回は地震ライブ見始めたころや、地震監視界隈に入ってから感じた「違和感」をなんとなく書いていこうと思います。


1.まず地震ライブってなんぞ?

まず皆さん地震ライブというものをご存知でしょうか?
簡単に言うと、日本全国の地震計のデータを表示するソフト緊急地震速報を表示するソフトなどを使ってYouTubeやニコ生などの配信サイト上に生配信を行っている配信です。

代表例としてBSC24さんや、JDQ-地震情報さんがあります。



2.地震ライブの特色

これらの様な地震ライブはYouTubeを中心に非常に多く存在しています。
BSC24
さんやJDQ-地震情報さんは常駐視聴者の規模が100人以上と大きいですが、
地震ライブの多くが常駐視聴者数10人ほどの小さなライブ配信です。

この様な小規模な地震ライブの特徴として

  • 配信画面が分かりにくい

  • 配信の目的としてこれといった特色がない

などが挙げられます。
逆にBSC24さんやJDQ-地震情報さんは特色があります


BSC24さんの特色

  • コミュニティが成り立っていて知識を持った管理者と視聴者の距離が近い

  • 管理体制や荒らし対策が万全に整ってる

BSC24のアイコン

JDQ-地震情報さんの特色

  • フォントや色づかい・音声など、多くの人にとって分かりやすい設計(バリアフリーデザイン)な配信画面

JDQ-地震情報のアイコン

3.視聴者が地震ライブに求めているもの

単刀直入に言いますが、多くの視聴者は地震ライブに”速報性”と”詳細性”を求めていると考えます。

テレビなどではコマーシャルや番組等で速報性が低いです。

また、テレビでは省かれてしまう詳細な情報(震度1未満の地震など)を求め配信にやってきている場合が多いと私は推察します。

そのような視聴者の中には強震モニタ(地震計のデータを地図に表示するソフト)の存在やEEWの警報・予報の違いなど、コアな情報を知らない方もいらっしゃると思われます。

そのような視聴者にいかに”わかりやすく”防災情報を伝えるかが、私たち地震監視界隈の勤めだと思います。

KyoshinEewViewer for ingen のスクリーンショット

4.”地震ライブ”の現状と今後

現状、地震ライブの多くがそれほどデザインにこだわっている様には見えません。
中にはJDQ-地震情報さんのような方もいらっしゃいます。
ですが、この現代においてバリアフリー化というのは即急に求められます。

字が読みずらい方や、耳が聞こえにくい方など、詳しい防災情報を取得しにくい境遇の方もいます
私も軽度ですが、読字障害があります。
その様な方にとって弊害になる物が軽減されれば、全ての人間にとって弊害になる物も減ります。

だから、地震ライブにこそデザインにはこだわってほしいと思います。


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