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007洗練されたかっこよさ✧♡

 今年、アクション映画の超大作の、あらゆる新作があったので、イーサン・ハントとかジョン・ウィックとか、ひたすら観ていたが、そういったすべての映画の大元が、007なのではないかと、スカイフォールと、スペクターを観て、思った。

 まず、スカイフォールを観て、映像のクールさ。
 ダニエル・クレイグの外見のクールさ。
 イギリスの古い街並みのクールさ。
 007の決まり事のクールさ。
 物語のクールさに、
 やられた!

 007がなぜ、これほど、女にもてるのかよくわからないが、女が出てきても、大して気にならない。彼が、女に、感情移入しないからかな?
 スパイが情報を得るために、女に出会う。
 どの人も物凄い美女だ。

 007も自分の男性としての魅力の武器を最大限に使う。
 美女とセックスする。死と隣り合わせの男って、そんなに魅力があるんだろうか。ヤクザが鉄砲玉の前に女を抱くように(←菅原文太が思い浮かぶw)007もいつも美女とそういう関係になる。

 007イーサン・ハントと違って、あのキラキラしたような笑顔を見せないから、別に、あっそう、という感じで映画は進んでいく。

 それにしても、その直前に観たジェイソン・ステイサムトランスポーター3は、前も、映画館で観たのであるが、ほぼ、その時と同じ感想であった。監督が替わったのか?(←調べる気も無いのが失礼です)ステイサムのアクション・シーンは、激カッコいい。
 とてもいいと思う。
 しかし、登場する女が、致命的だ!
 しかも、ステイサムと次第に恋仲になる。
 その女は、首の後ろにタトゥーを入れているのであるが、それが日本語の漢字で、「安」の字なのである。

 監督、どうして、日本人に、意見を求めなかったのか。
 どんなに下っ端の日本人でもいいから、聞けばよかったのに!

 ここで、やはり、あの日本と中国と韓国ごちゃまぜのようなハリウッドの典型的なアジアの描き方が、感じられるのである。ドン引き。
 
 映画の中で「安心」の「安」について語る一くさりがあった気がするのだが、私が観たのはテレビ放映版で、カットされていたのか、そのシーンは無かった。
 彼女は「安心」の「安」を首に入れたつもりなのだが、その漢字は、日本人にとって「安い」という漢字でもあり、首に「安」の字が入っているミニスカートの女は、日本人にとって「安い女」「安っぽい女」としてのイメージしかない。
 その安いヒロインと恋に落ちるステイサムに、同情を禁じ得ない。
 彼、とても強そうでかっこいいのに、監督に恵まれていない???
 「オペレーション・フォーチュン」のガイ・リッチーはいいよ💖

 007は、その逆なのである。
 比較も変だけど、ホワイトカラーとブルーカラーぐらいの違いがある。
 スパイや殺し屋の仕事にそんな階級が存在するとは思いたくないけど、実際そうかもしれない。007はMI6で公務員。トランスポーターは運転手でブルーカラーかもしれない。
 
 男の価値を上げる女と下げる女がいるけれど、まさに、この2つの映画でそれが起こっていた。ステイサムには、残念である。

 また、007の悪役が、凄い。
 それでもまだ、ダークナイトのヒース・レジャー以上の悪役は出てきていない気がするけど、スカイフォールも、スペクターも、かなりな悪役だ。
 007ダニエル・クレイグになってからの悪役は、けっこう、いい悪役が連なっている。スカイフォールの悪役の彼が、気持ち悪くて、とてもよかった。ハビエル・バルデム。超、キモイ!!!
 彼が演じるとキャラクターに深みと不気味さが加味され、ほんとうにどんな怪物なのか?という気味悪さがあった。 

人間の闇にスポットを当てた描写が多く、主人公が初老男性であることが多いのも特徴である。その影響はクリストファー・ノーランの作風の影響を受けた『007 スカイフォール』でより顕著となっており、主人公と悪役の対比、病を患いながらも戦い抜く主人公像が特徴的である。それゆえか、台詞回しもかなり哲学的なものが多い。

サム・メンデス監督のウィキペディアより

 この文章を信用していいのか、監督が、ノーラン監督に影響を受けたといったのかどうか?と傍らでダンナが異議を唱えた。(どうなんだろ?)

 最後に、スカイフォールのストーリーがとてもいいと思った。

 007の上司のMのことを真ん中に据えたストーリーがとてもいい。
 そのことがこの映画に落ち着きと渋さを呼んでいる。
 なんだかMに似ているブルドックの置物も、いい味だしてる。

 彼女の後任の次の上司のレイフ・ファインズが演じているキャラも面白いし、007に昔からいろんな道具を与えるQが、若くてオタクっぽい若者になっているのも、観ていて面白い。

 彼、観たことあるなと思ったら「パヒューム」で主人公を演じていた人だった。う~ん、演技派なんだ!

 007には、映画が作られてきた時間をかけてできてきたすべての歴史や符号があって、MとかQとかアストンマーティンとか、そのすべてを含めて語ることができる、歴史的なカッコいいスパイ映画だということがわかった。
 アクションスパイ映画の王道中の王道。KING。

 でも、CIAがクソ組織だと分かっているような危機感は持って、この映画を眺めている。

 007がかっこいいからといって、イギリスを心から信じる気にはなれない。植民地政策で色んな国を破滅に追い込んだ国の物語だから。

 信じすぎないよ♡
 

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