
「金と銀」✧♡
最も好きなドラマについて語っていなかった。
NHKの金曜ドラマ「金と銀」である。2月2日にシーズン1が終わったが、小説はまだまだ続いているようなので続編に期待。
一話目は子供の頃に奉公に出された主人公の話で、この回だけで、宣伝、本編も含め、5~6回観た( ´艸`)。どうやら黒帯(旦那)が好きらしい。
NHKの連ドラの特徴として、女主人公のサクセスストーリーというものがあるが、若い女の子がどんどん性格の良さややっていることの実直さで成功していく話は、万人にとって嬉しいものなのだ。
だから、金曜日のドラマで、そんな、女の子のストーリーが語られるという事、配役、美術、ドラマの丁寧な作りが全く気に入った。
毎週楽しみに見続け、うちの旦那は再放送の録画等、同じ話を2回観ている( ´艸`)。幸(さち)というこの健気な女主人公のことが好きらしい。
このドラマを観て、いくつか感じたことを次に述べてみる。(シーズン1についてちょっぴりネタバレを含みます)
その1.日本美人に、日本髪の美しさ、最強
子役の女の子も良かったが、主演を演じる小芝風花がまた良い。
NHK連ドラの牧野博士の伴侶を演じた浜辺美波も綺麗な女優だなと思ったが、小芝風花が、また良い。
日本の美しい女の子が、時代劇の髪結いにしたら、こりゃまたみんなすごく目に楽しいんじゃないかと思われる。
おでこの生え際とかいろいろ( ´艸`)かわゆ~✧♡
その2.死んだ方がいい人って、いる?
誰かの名言で、そんな言葉を聞いたことがある。
死んだ方がいい人間など、1人もいないのが、神の真実だと思うが、このドラマに出てくる、五十鈴屋という呉服屋を継ぐ長男が、商売のことは何もせず、女郎屋に出入りして、みなが漬物2切と味噌汁で辛抱している呉服屋のお金を浪費する。あきない正傳とタイトルについているようにあきないをどうやって発展させていくかというのがこのドラマの肝なのだ。
せっかく嫁いできた御寮さんも里帰りしてしまう放蕩ぶりなのだ。
彼が、ある日突然、酔っぱらってどこかに落ち、怪我して死んでしまう。
このドラマを観ていて「死んだ方がいい人間っている」と、心から思った。長男が、ヘタなりに商いに精を出したり、雇人に優しかったりすれば、生きている価値があったろう。しかし、物語の中ではプライドが高く、努力はせず、誰にも優しくなく、店の大事な品や金を使い込むごくつぶしだった。自分を省みて向上しない人間には生きている価値が無いと実際に思った。神様は決してそんな風には思わないが、人生では結果として自分のしたことを受け取る。私は意地悪に、そう思ったのであった。
その3.丁稚奉公という制度
いい制度かもしれない。
幼いうちから、掃除や仕事、いろいろなことを外の大人から仕込まれる。そこに、自分の親に対するような口答えや甘えは許されない。(この当時の日本人はそもそも家長である父とかに対して口答えはしないかもしれない)
謙虚で、よく働く、気の付く人間になるのではないだろうか。
今、現代で、学校生活や、社会生活に耐えられない人間が多いのは、家が優しく、居心地が良すぎるのでは?などと考えた。
自分自身も、親元を離れたくない甘ったれた人間だったので。
人生を生き抜いて行く、人間としての強さを手に入れるには、どこかで、この厳しさを体験する必要がある。それは、仕事か。
丁稚奉公をしなくていいくらい社会が豊かになったので、大人になる前の子供の時間が長くなり、寿命も延びているのだろう。
丁稚奉公の弱点は、親がその子供の一番かわいい時期の成長を見れないことだ。(7年間は家に帰ってはいけないらしい( ゚Д゚)何歳から丁稚奉公なのかとググってみたら、4、5歳と言う時もあるし、10歳ぐらいというのもあった)勉学ということにばかり学校教育は偏っているが、丁稚奉公みたいな、働くということも体験させた方がいい人間に育つ気がした。
その4.舘ひろしという役者の存在
最近、自分の中で、舘ひろしへの評価が爆上がりだ。
このドラマでとっても頼りになる番頭さんを演じているのもある。
しかし、それと並行して、ゴールデンカムイで、土方さんも演じている。昔はクールスというバンドのただのツッパリのイメージだったのだが、色々な役を演じられるいい年の取り方をしたのだなと彼の穏やかな優しい表情を見ていると、何か感慨深い。実際の人生でも、若い頃、やらかした人が、もっともいい人間になるって話は結構ある。
今も主人公を正しい商いの道に導く、メンター的役割である。
舘ひろし、いい味出してる✧♡
「金と銀」、ますますこれから、楽しみです✧♡
