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自由人の自由詩✧♡2024.9.19

2024年8月27日

口笛に小首かしげて我をみる小鳥面接 今日は不合格

9月の短歌に提出

 朝の散歩のとき、沢山の小鳥たちに出会うが、近づくと飛び去ってしまう。小鳥が油断して飛ばないぐらいな無害なものだという空気をまとってみたいものだ。それを目指しているが、なかなか小鳥の試験は合格しない。


黒帯の「綺麗!」の声に 鍋覗く 大鍋の季節 豚汁でスタート


 

細やかに刻まれた具が吾を救う 君のみそ汁神のみそしる

 一日二食。朝は珈琲とフルーツ。9時半頃の朝食と16時の晩酌。
 今日のみそ汁の具は何かと楽しみだ。毎日同じようなものだがちょっとずつ変化する。ネギが細かくスライスされ、マイタケも刻まれている。いただきますの挨拶をして、一口飲み、「あぁ~」とうなる。
 今年の夏は、八戸は去年よりは過ごしやすく、何も食べる気のしない夏バテなどはしなかったが、どんなに暑くてもこの味噌汁は飲めると感じる。
 「神っている味噌汁」と「神のみぞ知る」が、ほぼ同じ音であることを偶然発見したが、この掛詞、読む人に伝わるかなあ?



 

風に乗る二羽のとんびが輪を描いてどこかへ飛び去る吾と汝のように

 とんびに自分たちの姿を重ねる。


墜落す鳥のような形して張りつくガラスの蛾をみていたり

 写生してみるとなんだかドラマチックに。



2024年8月29日 

つまらない映画を観れば蘇る まなぐいだわし母の格言

 津軽弁で、まなぐは眼。いだわしは勿体ない。若い頃は何も感じなかったけど、老眼になり、暗いと文字が読めなくなり、目がしょぼしょぼしてきた自分が、母の言葉を思い出して、「これか!」と納得。
 母は時々、インディアンの酋長のように、おごそかに、真実を津軽弁で宣うのである。


「まなぐいだわし、映画だじゃ!」


よくのろく走れるもんだどうしたの?罵る言葉に5・7・5を見ゆ

 我々夫婦は、道行く車ののろさに、イライラしがち。私は遠距離通勤や単身赴任によって、飛ばし屋になったし、黒帯(旦那)も、さっさと目的地にいきたいタイプ。(私からみたら、まだまだ品がある運転だw)
 2人で、のろのろ走る車を罵りがちなのだ。
 小林正観教の私は神様に好かれたいという邪な心のため「不平不満、愚痴、泣き言、悪口、文句」を言わないように心掛けているが、ついつい、2人で声を揃えて言ってしまう。
 そんな時、神様に嫌われないためには、気づいたときに、
「今のナシ、ナシ、間違いです!」と取り消すといいそうだ。
 言ったことに気が付かない方が問題なんだって。
 確かに、心がけてから、いかに自分が気に食わないことに文句をいいがちか、気が付いた。神に嫌われないように、助手席で、なるべく読書か、短歌を捻る。



閉店の感謝セールのお刺身が一切れ多くそれに感謝す

 イトーヨーカドーが北海道から撤退したニュースを見たが、8月31日に、八戸からも撤退した。
 欲しいものが、一つのマーケットで、調達できない。海苔とシャケとたらこと米はヨーカドー、コープでは日常のもの、イオンはフルーツ、みたいな、あちこちハシゴして、やっと必要なものが集まる。
 ヨーカドーは週に一度はいく、案外重要な場所だった。
 閉店前、美味しいシャケを求めて、わりと頻繁に行った。
 終わり3日前。いつもはそんなに買わないお刺身が安い!このお刺身の質で500円は無いんじゃないかと喜んで買ってきて晩酌。
 終わり2日前。昨日のお刺身が美味しかったのでまた買ってきた。

 そうしたら、晩酌の時に気が付いた。
 昨日より、一切れお刺身が多い。
 じゃ、明日も行ってみる?

 終わり1日前。休日だったから、お刺身は家族用に多い量にシフトしていた。米だけ買って帰ってきた。
 テレビで観るように閉店をスマホで写す人の気持ちはわからない。

 でも、一切れ多かったお刺身の心意気が嬉しかった。
 今まで有難う御座いました💖最後のお刺身、美味しかったです💖


2024年9月3日 

長月の声きいた日の空高くひんやりとした風を感じる

 今年の八戸市は9月1日から、秋ですというような天気。今は、ハーフパンツをやめ、靴下を履くようになっている。



鳥の群れ空を泳いでたゆとうに矢印になり北東に去る

 時々、魚と鳥の姿が似ていると思う。どちらも流線形で、風や水の抵抗のない形になっている。群れて空を飛んでいると、海の中の魚影の動きに似ていて、あら、形だけじゃなく動きも似ていると思った。そうしたら、見る間に、いつもの三角形になって、飛び去った。

 渡り鳥の季節になって来たのだ。

 自分では気にいった歌だったが、先生には、よくあるから陳腐と言われてしまった。私は初めて詠んだけど、きっとみなさん、飛び去る鳥を読みがちだと知る( ´艸`)


松にサギ、かっこよ


バス停でおにぎりを食べ勉強す我が子見守る母を見守る

 まるで通勤するように、毎朝30分ぐらいかけて温泉に行く我々は、同じような車に出会い、同じような人を見かける。あるバス停に、女の子がお握りを食べながら待っている。ある時は、参考書を見ている時もある。いつでも横には母の姿。バスに毎日乗るのを見届けているのかしら。またそうしなければいけない母の大変さを想う。お母さん、ぱにゃにゃんだ!
(※ラオス語で頑張れの意。カワ(・∀・)イイ!!語感がお気に入り)



2024年9月6日 

プロペラの如き紅葉の赤い羽根廻り廻りて我が家に生えぬ

 温泉の紅葉の種(赤い羽根)をもらう。(´∀`*)ウフフ



久々にシャンプーの時ツノたてる その始まりはアトムだったね

 笹公人さんの短歌で思い出した懐かしさ。世代によって違うかなw



筑前煮酢豚マカロニひき昆布カレーコロッケあれば嬉しき

 いつも黒帯と、酒のアテを買いに行く。近所のスーパーに安くて美味しいお惣菜を見つけて、通っている( ´艸`)200円~400円ぐらいで、その料理を作ろうとすると、その値段では済まないことが想像できる。
 料理の時間もかからないし一石二鳥だ。



しあわせと言葉にすればしーっと言いしずがっこにしておけと夫(つま)

 苦にすることが何もないこのぬるま湯に浸った生活。幸せといえば幸せが降ってくる宇宙の法則を知った私は、事あるごとに口に出す。
 黒帯の反応はいつも同じだ。

 年金ももらっていない2人は、心細い貯金生活者だが、毎日、この世の使用料を、地球に払うような気持ちで、ほぼ食費だけを使う。

 酒代が、けっこう行くけど( ´艸`)
 どちらかが欠けるまで、晩酌だw(←いや、それ以後もどうかな?)

 沢山の歌人の歌を読んだ後だから、自分は、まだまだこの程度だって思う。物足りん!
 ( ^ω^)・・・つまり、のびしろまだまだある?

 沢山の歌人の皆さんから素敵な短歌をもらったので、私の短歌も、もっと色んな場面を色んな風に、詠んでみます✧♡


おかみ、我を見捨てないでね💖




てへぺろ
















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