クーラーなくてもいけたお盆にクーラーのための本を読みました
私が一番苦手だった夏休みの宿題は、読書感想文です。当時は、書けなさすぎて結局母親が書いた文を自分の字に写しただけでした。しかし、このステイホームお盆期間に、私の好き✖️好き!な本を読んだので、頑張って読書感想文を書きます。
四畳半タイムマシンブルース/森見登美彦
概要:タイムマシンに乗って壊れる前のリモコンを取ってこようとするも過去を変えたらダメなんじゃ?と気づき元に戻そうとハチャメチャするお話。
私、森見登美彦ワールドがとっても好きです。個性豊かな登場人物が京都の街をあっちゃこっちゃ行くのが好きです。リアルな地名や建物なのが出てくるのもこれまた良くて、登場地名を訪れると本当に登場人物が出てくるんじゃないか?とワクワクしちゃいます。どこにも動かずに恋文をしたためるだけの作品も大好きです。とにかく、けっこうリアルなのにヘンテコな世界感が好きです。
そして、サマータイムマシン・ブルースという映画が好きです。高校の文化祭で公演しました。ヨーロッパ企画という劇団の原作も見ました。ヨーロッパ企画の他の作品も見たしDVDも持ってます。ムロツヨシの演劇ムロ式も劇団メンバーが出る回は何度か見に行きました。続編であるサマータイムマシン・ワンスモアも見に行きました。
という、好きと好きが合わさったものが2020年夏に発売されまして、私のために作られた作品ですか?と本当に興奮して購入しました。ちょこっとめくったら、劇中のセリフがたーーくさん使われてて、さらにウォーー!!!!となりまして、勿体無くて本棚にずっと閉まってました。
が、このコロナ期2回目の夏に本作が「アニメ化決定」とのことで、読まねば!!!と我に返りました。私がこれをいかに好きかと知っている友達にも「今から読みます」とアナウンスし、ついに読みました。
読書感想文なのに、やっとこさ読書するww
さむーーいお盆休みに一気読みしまして(嘘。途中バンタン時間もあった)、こんだけ期待を膨らませて読んだのですが、やはり裏切りなしで、面白かったです。結末知ってるのに面白いってすごい。
四畳半神話大系読んだしアニメも見たし、サマタイの映画は何億回と見た故に、脳内はアニメみたいに映像が展開されておりました。両作品の登場人物のキャラクターがこんなにもマッチすることってある?てくらいにピッタリでした。
ビダルサスーンなくすのや、沼落ちするのや、自力で帰ってくるのや、すこーーーし恋ちっくな感じ出すのなんて、ほんとまんまですよ。それなのに、五山送り火や糺の森などの京都っぽさもあって、マッチがマッチすぎる。四畳半神話大系なんぞは夢という設定で、映画にもされるとかなんとかで、世界観保ってますわ。
唯一守られたオリジナルキャラクターは、本多くん(本名)でしたね。いや、田村だ。Spotifyのシャッフルおじさんですわ。やはり彼のキャラの強さはどうしようも無い。舞台でもどんだけ声でかいねんwて思うし(関係ない)。永野くん(本名)は、なんか身体の小柄さが小津と似ていることから無しなのはそうですな。
あと、原作と変わったというか追加されたラストの部分もまたオツですなぁ。その後の主人公の行動すら想像できましたもの。いやぁいいっすねぇ。
男女関係のその後を描かないのは、原作の上田誠さんとも似たところなのかしら。
実にテンポもよく、実にわちゃわちゃしてて、実にちゃんちゃらおかしい物語でした。
アニメ化楽しみです。夜は短し恋せよ乙女の、ロバート秋山演じるパンツ総番長も最高でしたからね。あの歌を何度も見返してしまいました。あぁ、楽しみ。
あ、で。これを読んで、私もなぜか映画を撮りたくなりました。面白くなくても思い出になればいいんだっていう感じで。サマタイを初めて見たのは高校生だったので、大学生の部室って楽しそうだなぁてすごく期待したんです。実際、下らない学生生活(というか部室生活)を過ごせたのでそこは後悔ないけども、阿呆を突き進んでクリエイティブなことをするってことについては、やり残した感があります。なので、同じく部室の座敷童子と呼ばれていた友と一緒に映画作ってみようと思います。いつか。