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タイピングはMMO RPGが教えてくれた:私の実体験と上達のヒント

今の世代は、スマホがメインでPCをほとんど使わないという方が多いですよね。最近では、文字でのコミュニケーションにおいても音声入力を使う人が増えているように感じます。 日本語は漢字の変換が少し面倒なところもありますが、英語だと音声入力の方が圧倒的に速いだろうな、とよく思います。

たしかに、メールや定型文の入力や、チャットのように短いメッセージを送る場面では、音声入力はとても便利だと思います。しかし、文章を練り直しながら入力していく作業においては、まだまだタイピングが頼りになると思っています。

私自身、タイピングはちょっと速いかな、くらいの速度です。(参考に、私の大好きなタイピングゲーム「寿司打」のスコアを貼っておきます。これおすすめなので、ぜひやってみてほしいです!)

【正確重視】の10,000円コース。だいたい15,000〜17,000くらいを行き来しています

ちなみに、私と同世代のゲーム仲間はタイピングが速い人が多く、私より速い友人ばかりです。話を聞くと、大体がオンラインゲームをするうちに速くなったと答えてくれます。

オンラインゲームでタイピングを覚えた世代

私の世代は、MMO RPGの全盛期。MMOとは同じゲーム内にたくさんのプレイヤーが集まり、その中で協力したり、取引をしたり、仮想の世界で生活を楽しんだりとさまざまなやり取りが発生するオンラインゲームです。そのやり取りはテキストでチャットが主でした。

その後、Skypeなどの音声チャットが登場し、ゲームをしながら音声でのやり取りをするようになりました。今ではDiscordなしではオンラインゲームは成り立たないんじゃないかなというくらい浸透していますよね。

当時、私もMMO RPGを楽しんでいた一人。

オンラインゲームなので他のプレイヤーと協力した方が効率よく遊べるます。しかし、当時のゲームでは仲間を集める手段も限られていたので、チャットを駆使する必要がありました。

自分と同じモンスターを倒している人に声をかけたり、多数の人が見ているチャットで呼びかける必要があります。

他のプレイヤーとのゲーム内でのコミュニケーションはテキストチャットのみ。エモートやスタンプ、絵文字などもありませんでした。そのため、言葉だけで気持ちや情報を素早く伝えることが求められました。

そんなMMO RPGの世界では、タイピングは必須のプレイヤースキルだったのです。

MMO RPGの中で、タイピングはプレイヤースキルの一つ

そんなMMO RPGの世界では、コミュニケーション能力も大事。
チャットで盛り上げてくれる人、役立つ情報を教えてくれて頼りになる人は、いろんな人に誘われたり、装備を安くゆずってもらったりするものでした。

しかし、始めた当初の私は、タイピングがあまり速くありませんでした。
ゲーム内でできた友達と、作戦を話す色々話をするタイミングなど、タイピングが遅いと話の輪に入れず、「^^」でとりあえず話を合わせているばかりだった記憶があります。
チャットで流れてきた募集に参加したくても、タイピングが遅くて参加枠が埋まってしまったことも何度もありました。

また、モンスターを倒すときには、キャラクターの操作をしながら必要な情報を伝えるために素早くかつ、わかりやすくチャットすることが必要でした。
タイピングの速さが、ゲーム内での死に直結することもあるのです。
そんなこともあり、タイピングがゲームのプレイスキルそのものに直結する大切な要素だったのです。

でも、何よりも悔しかったのは、自分が他のプレイヤーたちとスムーズにコミュニケーションを取れないことでした。
自分の思いを伝えたい、仲間と同じ熱量でやりとりしたい、そう思う気持ちが自然と私のタイピング練習に火をつけたのだと思います。

タイピングのスピードを上げるために練習もしましたが、結局は「みんなと繋がりたい」「もっと素早く思いを伝えたい」という気持ちが、一番の原動力になっていたんだと気づきました。

おそらく、私の周りのゲーム友達も、似たような思いでゲームをしているうちにタイピングが速くなったのだと思っています。

タイピングが速くなる練習方法:おすすめのゲーム

誰かとコミュニケーションするうちに速くするのであれば、テキストのチャットルーム、できれば複数人いるようなところに潜ってひたすらチャットをするのがおすすめです。

私のように、MMO RPGをするのも一つの手かもしれません。ボイスチャットが使えるものも増えてきましたが、FF14などは、まだゲーム内でのテキストチャットでコミュニケーションをとっていると思います。

チャット以外で実践していたのは、音楽を聴きながら曲の歌詞を聞き取ってタイピングすること。その頃は、レンタルしてきたCDをMDに録音して聴いていたので、歌詞を残しておくついでに、タイピングしていました。中学生以降は、英語のディクテーションなどもやっていて、英語を打つ練習になりました。

Back SpaceキーやDeleteキーを使わないという強い意志を持ってタイピングに臨むのも良いと思います。可能なら、外してしまいましょう。 間違えを減らすだけでタイピングの速度は劇的に速くなります。

また、オンラインでのタイピングゲームとかもいいですね。
先ほど紹介した寿司打もオーソドックスで良いですが、ゲーマーとして、STEAMで遊んで面白かった、ゲームを二つ紹介しておきますね。(どちらもWin/Macどっちでも遊べます)

  • Glyphica: Typing Survival(10月9日発売)
    ヴァンサバライクなタイピングゲームです。ローグライク好きにおすすめです。デモ版では日本語入力がヘボン式で難しかったので、英語で遊んだ方が楽しめるかもしれません。STEAMストアページ

  • The Chef’s Shift(デモ版)
    タイピング✖️レストラン経営ゲームです。めちゃくちゃ頭使います。こういうゲーム大好きなので、製品版が楽しみです。日本語対応するようですが、英語で遊びました。STEAMストアページ


伝えたい気持ちがタイピングの速度につながる

私はスマホでの入力があまり速くありません。
高校生の頃など、ガラケーはそれなりに速く入力できましたが、それは頻繁にメールでやり取りする友達がいたりしたからなのかもしれませんね。
今ではスマホで速く入力する必要はほとんどありませんから。

これはタイピングだけでなく、英語など他のスキル学習にも当てはまります。
学習したその先に確固たる目的があるとやはり上達は速くなりますよね。

私は英語をずっと学習していますが、誰かとコミュニケーションを取りたいというより、海外の作品を原語で読みたいという欲求が元なので、一向に喋れるようになりません。

オンラインゲームで「よろしくお願いします」「ありがとうございました」「お疲れ様でした」などを多用していたせいで、これらのフレーズは今でも驚くほど速く打てます。
こういうとき、ふと、あの頃ゲームでしていたやり取りを自然と思い出します。

在宅勤務などで、テキストベースでのコミュニケーションが増えたという方も多いでしょう。
私の経験や思い出が、タイピングを速くしたい、という方の役に立てたら嬉しいです。

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