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高級マットレス vs 硬い床:リラックスかリセットか、選べる眠りの質

寝ても寝ても眠った気がしなくて、睡眠の質を改善するためにたくさん投資をした時期があります。

睡眠を計測するためのリングや、アイマスク、マットレス、枕、リカバリーウェア、養命酒、サプリメント、ハーブティー…

睡眠導入の音楽を聴いたり、スマホは触らないとか、ストレッチをするとか、とにかく血眼になってよく眠れる方法を探していました。

何をしてもよく眠れない時に試したのが「床」で眠ること。

寝心地は最高に良いですし、マットレスのせいで眠れないということは全くないんですが、気持ち良すぎて起きられない問題が発生しました。

睡眠の質が悪かったこともあり、もう少し眠っていたいという気持ちが強くなり、二度寝をしてしまうんです。

そこで、あえてラグの上に寝転がってみたところ、目覚めがとてもスッキリして驚きました。

柔らかいマットレスと、硬い床での眠りは、全く違ったものだったんです。

マットレスの包み込む安心感

私が使用したのは、西川の「Air」と「羊のいらないマットレス」の二種類。今は、羊のいらないマットレスを夫婦で使用しています。

高いマットレスで眠ると、まるで包まれているような感覚があります。

マットレスは体の凹凸にしっかりフィットし、どの部分もサポートしてくれます。そのため、体が浮いているような感じがなく、安定感があるんです。

この感覚のおかげか、マットレスで眠るときはとてもリラックスして安心して眠れます。夜遅くまで疲れ切っている日などは、マットレスに身を預け、ぐっすりと眠りたい気分になります。

布団にくるまっていると、全ての危険から遠ざかっている感覚になりませんか?

今このあったかい布団で眠れるだけで幸せだなーと私はいつも思います。ホラー映画を観た後、少しドキドキしながら眠っている時も、隙間なく布団にしっかり包まっているとなぜか安心だと思えます。

(布団という聖域を犯したことで有名な「呪怨」というホラー映画がありますが、これはまた別の話です。)

マットレスでの睡眠は、身体全体が包まれ、安心感に満ちた眠りが特徴的です。寝返りを打つときも体がスムーズに動き、快適な姿勢をキープできるため、安心して眠り続けることができます。

床で眠るときの体がリセットされる感覚

一方で、床で寝ると、体が直接地面に接している感覚が強く、自分の体重がダイレクトに床にかかります。

そのため、地面と繋がっているという感覚が生まれます。この「今、ここにいる」という感覚は、マットレスでは感じられない不思議なものです。

背中が伸びる感覚も、床での睡眠ならではの特徴かもしれません。

私が教えているピラティスでは、背中が曲がってしまっていたり、腹筋で支えられなくなってしまってるなど、骨の配置が理想から崩れてしまっている時に、仰向けの状態からエクササイズを始めます。
(理想の姿勢については、下の記事で解説しています!)

その理由としては、上体がしっかりと床についていて体を支持する面が多いため、正しい骨の配置を意識するのが簡単なんですよね。筋力が弱くても、少し意識することで理想の配置に近づけることができます。

仰向けで理想の配置を維持することができるようになってきてから、上体を起こしたり、支持面の少ない状態でエクササイズをするようにステップアップしていくんですよね。

硬い床で横向きで眠ると、どうしても腕などが痺れてしまいます。そのため、床で眠る場合、マットレスで眠るときと比べて、仰向けに眠る姿勢を維持する時間が長くなります。

横向きで真っ直ぐ体を伸ばした状態を維持するには筋肉の緊張が必要なため、横向きに寝るときは体が丸まるのが自然です。

そのため、硬い床で寝ることで身体がニュートラルに戻り、自然な姿勢で眠ることができるため、なんだか体が整ったような気持ちになります。

リラックスとリセット、寝る場所で変わる睡眠の質

良いマットレスでの睡眠は、体を包み込むような安心感があり、深いリラックスをもたらしてくれます。疲れた体を癒やし、心地よい眠りに誘ってくれるため、まさに「ぐっすり」と眠りたいときに最適です。しかし、その心地よさゆえに朝なかなか起きられず、つい二度寝をしてしまうこともあります。

一方で、床で寝ると、体が直接地面と接することで「今ここにいる」という感覚が強まり、目覚めがスッキリします。背中が伸び、体がニュートラルな状態に戻ることで、翌日に向けてリセットされた気分になります。特に、次の日に活動的に過ごしたいときや、気持ちを切り替えたいときには、床での睡眠が効果的です。

ただし、普段から姿勢が悪かったり、どこかに痛みを感じている場合は、床で眠るのは難しいと思います。理想の姿勢を普段から維持できていないため、床で眠ると、体重をうまく分散することができず体を痛めてしまう恐れがあります。

床で眠るのはお勧めしませんが、もし床で寝るのであれば、適度に背中や腰をサポートするクッションやタオルを使って、負荷を減らすのがいいでしょう。素直に、マットレスの力を借りた方が良いかもしれませんが……。

睡眠は、生きていく上で切り離せない大切なもの。

リラックスしたいときはマットレスで、リセットしたいときは床で、と気分や目的に合わせて寝る場所を選ぶのも一つの方法かもしれません。

皆さんも、自分に合った睡眠環境を探してみてはいかがでしょうか?

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