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いつも布団の中で「やる気出ないなぁ」と思ったら

私は以前、熱心な布団信仰者でした。

ベッドの周りで物事を完結できるよう、寝床でPCが使えるように整備したり、起きてすぐにゲームできるようにしたり、ベッドの横に本棚をつけて、地震になったら本に埋もれて死ぬんだろうなという感じの部屋で生活していました。

布団にいると安心できるし、好きなことをしながらいつでも眠れるし、いいことばかりだとずっと思っていたのですが、布団で生活していて気づいたことがあります。

布団の上にいると、自分に負荷のかかる作業に全く集中ができないということです。

例えば、スマホでネットサーフィンをしたり、動画を見たり、好きなことならいくらでもできるのに、ちょっと気合がいる作業になるとどうしても腰が重くなってしまうのです。

noteの投稿を考える、日記を書く、ブレインダンプをするなど、布団の中では集中しにくく、いざやるべきことを進めようとしてもなかなかエンジンがかからないのが実情です。

楽しく空想をするくらいならいいんですが、実際にアイデアを具体的に考えていくという作業は布団の中ではできません。

そこで気づいたのが、布団の中というのは「頑張らなくていい空間」だということです。

布団の中で生まれる「安心」と横になることの相乗効果

布団の中にいると、私たちは自然と「守られている」安心感に包まれ、何か行動を起こすための危機感が薄れてしまうのかもしれません。そもそも、布団で眠るという行為自体が最も無防備な状態を必要とし、心身がリラックスモードに切り替わるもの。だからこそ布団の中は、自分にとって「がんばらなくていい空間」として機能しているのだと気づきました。

また、姿勢もよくありません。

いつも座った姿勢で眠っている人ならいざ知らず、横になる姿勢って、大体の人にとって全ての筋肉がリラックスした状態だったりしませんか?

体の大部分が、床と触れて支持されているので、筋肉で支える必要がほとんどありません。

以前、ヨガスタジオに通っていた頃、プログラムの最後は仰向けになって呼吸をし、動かした体を休めるのがほとんどでした。イビキが聞こえてきたり、自分自身も数分間ほとんど記憶がなかったこともあります。

身体を横たえることで、体の緊張感をなくしています。

また、よくやる気を出したいならとにかく行動をしろ、と自己啓発本の多くに書かれていたりします。

身体を動かすと、行動を促進するためのドーパミンが出るため、行動を起こしやすいそう。布団の中でする動きはせいぜい転がるくらいなので、そんなドーパミンが出るはずもありません。

経験上、布団の中にいると、身体を起こすために筋肉を使うのも億劫になります。

布団の魔力から抜け出すために

布団の中から抜け出し、行動を起こしたいときは、まずは「身体を少しでも動かす」ことが大切なのかもしれません。

私は、朝起きた時に必ずベッドから出て、やかんで白湯を沸かすことに決めています。

やかんに火をかけてしまえば、布団に戻りたくなる気持ちも抑えられますし、そのままキッチンのカウンターで朝のルーティンに入ることができます。私のワークスペースもこのカウンターなので、ルーティンがスムーズに始められるのです。

また、このカウンターの高さもミソで、椅子が高いため、一度座ると降りるのが少し面倒になります。そのおかげで「もう一度布団に戻る」ことを意識的に防ぐことができているように感じます。

一方で、「布団から出る」アクションを怠ってしまうと、一気に布団から出るのが億劫に。布団にくるまったままゲームを起動して、気づいたら夜…なんてことも少なくありません。

実は、楽しみにしていたゲームの発売日などは、布団とゲームにずっと引き止められてしまうことが多く、少々困っています。

ひとり暮らしで、部屋が狭く生活空間が限られていると、ベッドがすぐに目に入ってしまったり、むしろベッドの上しか自分のいる場所がないなんて人もいるかもしれません。

そんな方におすすめなのが、掛け布団をなくすのと、布団に入るための服を決めることをお勧めします。

布団の魔力は強大なので、目に見えるだけで誘惑してきます。部屋着とパジャマが同じという方も多いと思いますが、布団に入る服はパジャマだけ、部屋着は神聖な布団に入るのにはふさわしくない服装である、と考えるだけで布団に入ることを防げると思います。

また、ベッドで行動を阻害しているのは掛け布団の存在です。掛け布団をクッションにできるケースなどにしまってしまえば、横になるのも我慢できるでしょう。眠る時に、掛け布団なしで眠ってみたことはありますか?おそらく、どんなに薄くてもいいので、包まれるものがないと眠るのは結構難しいと感じるはずです。

大好きな布団で嫌な気持ちにならないために

布団で、今日も何もできなかったな、とモヤモヤした気持ちで眠ることほど寂しいことはありません。

私も、今でも布団の魔力に抗えず、スマホでずっと電子書籍をみたり、ネットサーフィンしてしまったりすることもあります。こういう日もあるよねって開き直れる場合はいいのですが、そうでない場合、布団が憎らしく感じます。

もし、いつも布団の中で「やる気出ないなぁ」と思っているなら、布団の心地よさにちょっとだけ抗ってみるのがいいかもしれません。

布団の外で始まるその小さな挑戦が、きっとあなたの1日をさらに充実したものに変えてくれるはずです。

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