森下 綾

東京で主に杉を使った木工作品を制作しています。 iichiにて企画などで制作した1点ものも取り扱っています。 森のことを知るためのnote。 ※全記事(森林贔屓) instagram ayamorishita_woodwork

森下 綾

東京で主に杉を使った木工作品を制作しています。 iichiにて企画などで制作した1点ものも取り扱っています。 森のことを知るためのnote。 ※全記事(森林贔屓) instagram ayamorishita_woodwork

最近の記事

出展記録

展示 2022.12.10-11 くらしのこと市(静岡 護國神社) 2022.12.3-17 ヤマトナデシコ展_mist∞(東京 吉祥寺) 2022.10.19-25 集合展_三越(東京 日本橋) 2022.10.3-23 イベント出展_NeWoman(東京 新宿) 2022.9.21~26 木のチカラ展_暮らしの器花田(東京 九段下) 2022.9.21-26 “食と飾と触”展_集合展_ギャラリーおかりや(東京 銀座) 2022.07.30-08.12 真夏のうつわと酒器展

    • 作品について④

      これは作品について、直接的に、というよりは 私のモノづくりの根っこについて、30歳になった今、 ようやく共通の考え方が見えてきたのでまとめておこうと思う。 結論、私のモノづくりの根っこ、やりたいことの根っこ、 面白いと感じていることの根っこは 「わからない物事(正解の無い、もしくは現在では確定できない事)との概念の共有」である。 なんか小難しく書いたけども、日常的なところでいくと、 世界中で「青」という色は視覚的にほとんど同じ認識を持てるが、 その色に持たせる意味は全く違

      • ボンド_素敵な人に出会った話

        働いているバイト先の常連さんがその日は貸切で予約をしてくれたようだった。 同い年(学年は一つ下)で最近結婚した女の子で、 とても明るく可愛らしい子だったけれど、 その子がなぜそんなに明るく素敵だったか、その日にわかった。 常連さんの貸切は両親を連れてのお食事であった。 その両親が本当に素敵なご夫婦だった。 そして私が特に心を掴まれてしまったのは、奥様(常連さんのお母さん)であった。 本当に幸せそうに、美味しそうにご飯を食べて、 冗談まじりに、まるで兄弟のように旦那様と会話

        • 作品について_3

          前から私の作品はよく、男性が作っているものと思われることが多く、 またご興味いただけるお客様の割合も男性の比率が高いように思われた。 もちろん大変光栄で嬉しいことであるが、なぜだろうと考えることがあったので書き記しておこうと思う。 幼稚園の時から近所に住んでた男の子の影響からか、 男の子と一緒に遊ぶことが多く、正直今でも男の子といる方が楽な時がある。 可愛いものよりかっこいいものが好き。 ピンク嫌いで、青色が好き。柄物より、無地が好き。スカートよりズボン。 小学校の時の休み

          作品について_2

          ・杉の木の寄木で漆器を作るようになったきっかけを教えていただけますか? ホームページプロフィール欄に記載していることが最も簡潔な理由です。 https://ayamorishitawoodwork.mystrikingly.com/#_5 下記、もう少し細かく記載させていただきます。 東京生まれ、東京育ち、両親も東京かつ、両親の祖父母もみんな東京で、 夏休みに田舎に帰省するということを知らず、 小さい時には学校の遠足や両親と海に行くくらいしか自然と触れ合う機会がありません

          作品について_2

          作品について_1

          漆器のこと <木材> 鹿児島県産 杉 特に産地こだわりはなく、たまたまご縁があったので鹿児島県のものを現在は使っています。 さまざまな産地のものを今後は使っていきたいです。 <色> 漆色→そのまま漆のみの色 黒色→松の煤(松煙(しょうえん))と漆を混ぜた色 燻金(いぶしきん)色→金継ぎの要領で真鍮粉を蒔き、漆で接着した後、漆で2回ほど磨いたもの 錫(すず)色→金継ぎの要領で錫粉を蒔き、漆で接着した後、漆で2回ほど磨いたもの 箔張り→漆で銀箔と真鍮箔を接着した後、漆

          作品について_1

          天然の真珠について

          そもそも真珠とは?一般的に日本での真珠は「あこや貝」によって養殖で作られている。 ではあこや貝は体の中でどうやって真珠を作っているのか? 海で生活していると虫や砂などが殻の中に入ってしまうことがある。 これが外套膜の中に入り込んでしまうと、この遺物を包み込むように膜を作る。 これを「真珠膜」という。真珠膜の内側では貝殻と同じ成分が作られ、大きくなり、これが真珠となる。 美しい真珠を作るために-真珠の養殖- 生育環境 真珠の養殖はすごく繊細だ。 潮の流れが穏やかで、プラン

          天然の真珠について

          金属について

          金属は何でできているのか? 木工作品に真鍮の粉や錫の粉、鉄などを一緒に使ったりしているので その素材についてもう少し深掘りして知っておこうと思う。 <記事内素材一覧> ・真鍮 ・鉄 ・錫 ・銀 ・銅 ・アルミニウム ・ステンレス ・金 真鍮最も身近なものは5円玉である。 真鍮は銅と亜鉛を混ぜ合わせた合金である。 それぞれの割合や与える熱によって色が変わるため、あらゆる色が存在する。 亜鉛の含有量によって 丹銅(亜鉛5~20%未満) 七三黄銅(亜鉛30%) 六四黄銅(亜鉛

          金属について

          Square決済方法について

          表参道COMMUNEにて開催されたINTO CRAFT OUR LIVES vol.3に出店させていただきました。独立してからのマーケットでの出展イベントは二回目で色々学びと反省があったので次回のためにまとめていきます。 大きくは③点 ①Squareの決済方法で私自身使ったことがないもの、把握していなかったものがあり、お客様に聞き返してしまったので、知らなかったものを含め、squareで可能な決済方法を下記にまとめる。 ②金属素材について詳しい小学生くらいの男の子に真鍮

          Square決済方法について

          木のあれこれ。no.7 楽器の木 part-10.リコーダー

          楽器には昔から古今東西、様々な木材が用いられてきた。 各木材にはそれぞれ特徴があり、奏でる音も異なる。 ここではどの楽器にどんな木材が使われているのか、なぜその木材が使われるようになったのか、そしてその木材の特徴をまとめる。 これまでpart-1から4までは打楽器、5から8までは弦楽器を扱ってきた。 part-9からは木管楽器をまとめていく、クラリネットの次はリコーダーだ。 リコーダーとはリードをもたない、木製・プラスチック製などの縦笛。ヨーロッパではバロック時代に広く用

          木のあれこれ。no.7 楽器の木 part-10.リコーダー

          木のあれこれ。no.7 楽器の木 part-9.クラリネット

          楽器には昔から古今東西、様々な木材が用いられてきた。 各木材にはそれぞれ特徴があり、奏でる音も異なる。 ここではどの楽器にどんな木材が使われているのか、なぜその木材が使われるようになったのか、そしてその木材の特徴をまとめる。 これまでpart-1から4までは打楽器、5から8までは弦楽器を扱ってきた。 part-9からは木管楽器をまとめていく、木管楽器の初手はクラリネットだ。 クラリネットとは木管楽器の一。1枚のリードをもつ縦笛型の楽器で、豊かな音色、広い音域をもつ。音域の

          木のあれこれ。no.7 楽器の木 part-9.クラリネット

          作品紹介:器の後ろのマークについて

          私の器の後ろには こんなマークが漆で描いてある。 イメージとしてこれは杉綾織をシンプルな図形にした文様である。 杉綾織は布の折り方の一種である。 英語ではherringboneと言って意味は「ニシンの骨」である。 日本ではこれを杉の葉っぱに見立てている。 私の名前は「綾」(両親が服飾関係でこの漢字を選んだ)で 私は杉を使ったものづくりをしているから、 めちゃくちゃ単調だが、これは丁度良いと思ったわけである。

          作品紹介:器の後ろのマークについて

          木工雑記:ギャラリー探訪2021.05.29 Bobby Mills at ART & SCIENCE DAIKANYAMA

          Bobby Millsイギリスを拠点に木工家具やオブジェを製作する木工作家である。 更なる詳細はこちら(ART & SCIENCE 代官山の展示概要サイトに飛びます) 先日知人からのおすすめでこちらの作家さんの展示を伺い、早速訪れてみた。 どうやらこの作家さんの日本での展示は初めてらしい。 ART & SCINECEの展示は世界の木工作家さんを多く扱っていて、とても嬉しい場所である。個人的な感想であるが、海外の木工作家さんの作品は、日本の木工作品と違くてかなりオブジェ的

          木工雑記:ギャラリー探訪2021.05.29 Bobby Mills at ART & SCIENCE DAIKANYAMA

          木のあれこれ。no.7 楽器の木 part-8.琵琶

          楽器には昔から古今東西、様々な木材が用いられてきた。 各木材にはそれぞれ特徴があり、奏でる音も異なる。 ここではどの楽器にどんな木材が使われているのか、なぜその木材が使われるようになったのか、そしてその木材の特徴をまとめる。 バイオリンに続く、今回は琵琶です。 琵琶とは(広辞苑より) 中国・朝鮮・日本の弦楽器。木製の胴の上部に短い頸があり、4弦(または5弦)。胴はなすび形で平たく、日本では主に撥ばち、朝鮮・中国などでは義甲または爪でひく。起源はペルシア・アラビアとされ、イ

          木のあれこれ。no.7 楽器の木 part-8.琵琶

          木のあれこれ。no.7 楽器の木 part-7.バイオリン

          楽器には昔から古今東西、様々な木材が用いられてきた。 各木材にはそれぞれ特徴があり、奏でる音も異なる。 ここではどの楽器にどんな木材が使われているのか、なぜその木材が使われるようになったのか、そしてその木材の特徴をまとめる。 ギターに続く、今回はバイオリンです。 バイオリンとは(広辞苑より)西洋の弦楽器の一つ。弦は四本で、馬の尾の毛を張った弓でこすって演奏する。優美な高音が特徴。ピアノと並んで西洋楽器の代表的なもので、種々の楽曲で、最も重要な弦楽器として用いられる。ヴァイ

          木のあれこれ。no.7 楽器の木 part-7.バイオリン

          木のあれこれ。no.7 楽器の木 part-6.ギター

          楽器には昔から古今東西、様々な木材が用いられてきた。 各木材にはそれぞれ特徴があり、奏でる音も異なる。 ここではどの楽器にどんな木材が使われているのか、なぜその木材が使われるようになったのか、そしてその木材の特徴をまとめる。 これまでpart-1から4までは打楽器を扱ってきた。 part-5からは弦楽器をまとめていく、ピアノに続く今回はギターだ。 ギターとは?(広辞苑で)撥弦楽器の一。平たいひょうたん形をした木製共鳴胴から棹 (さお) が伸び、その表面に張られた6本の弦を

          木のあれこれ。no.7 楽器の木 part-6.ギター