
当時の日記より54@2009 10/3
やっぱり会話が妙だ。
同室の患者さんがテレビのリモコンが使えなくなったと、よりによって何も出来ない姫に相談したらしい。渋々みてあげたら本当に作動しないと。
「でね、仕方ないから私が持ってきてる電池を入れてあげたの」
姫はラジオ深夜便が大好きで超小型ラジオを必ず持参。その為にいつも電池を持っていくのです。
「え?病院の備品に姫の電池を入れてあげたの?そんなの看護師さん呼んで説明すればいいことだったんじゃないの?」
すると猛烈に激怒。
「人の話は最後まで口挟まずに聞きなさいよ!誰が乾電池を入れてあげたなんて言ったのよ!そんなこと一言も言ってないじゃないのっ」
「いや...今、姫が...言ったんだけど...」
「言ってないわよっ!私のリモコンでその人が見たいチャンネルに合わせてあげて、看護師さんが来たときに事情を説明して電池を取り換えてもらったって話じゃないのっ」
「え?え?話が全く変わってるけど...」
「ねぇ、私が話し終わるまで黙って聞いていられないの?!」
えぇぇぇ、どうしよう。絶対なんか変。
そのあと
「一昨日来たとき、テレビカードを買い足したいから1000円置いていってよって伝えたのに、忘れて帰ったでしょう」
「そんなこと頼まれてないけど」
「何言ってるの?私はちゃんとお願いしたわよ。忘れたのは卯月じゃないの。おかげで昨日はテレビも見れなかった」
一昨日、私はテレビカードの残量を確認したが15時間もあった。だから姫の言い分は間違っている。あまりにも攻め立てられるので確認してみた。
「ねぇ、あと13時間半見られるけど」
無視。
えぇぇ...。
腹がたつばかりなので少し離れようとお湯を汲みに行ったところで、看護士くんにバッタリ。
「あれから姫と患者さんの会話とかこっそり聞き耳立てたけど、つじつまが合わないこともないし、僕との会話も特におかしな点はなくて。認知症じゃないと思うよ」
うーん、どうなんだろう。なんか変だけど...。