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当時の日記より169@2010 11/21

伯母から電話がきた。姫(母)が大好きな兄の奥さん。今年の春、その兄が亡くなり退院の度の荷物攻撃もなくなった。とはいえ、他の親戚、友人からは相変わらずだけれど。

その伯母に病院で出される高カロリーゼリーのほとんどを持ち帰り、送っていた姫。ちなみに伯母は高齢だがとても健康である。何度も止めるよう注意したが、もともと私の意見など耳に入らない。それどころか

「栄養を取らせたいの。大切なことなんだから!親戚を大切にしない卯月には分からないでしょうけどね」

「病人じゃあるまいし、普段の栄養摂取だけで十分なんだよ。体動かしてもいない老人に栄養価の高いものばかり食べさせたら栄養過多になる」

無視。はい、出た無視。

その伯母にこんこんと諭している。

「お義姉さん、いい?一日一つは必ずそのゼリーを食べるのよ。薬だと思って美味しくなくても我慢しなさいよ。お義姉さんのために言ってるんですからね」

食べてたパスタを吐き出して笑った。声出して笑ったよ。ねぇ、あんたバカでしょう?呆れて言葉もない。

そして今日も必死の形相で2Fに上がってきた。

「黄色いカーディガンがない。何処にいったのかしら。私は自分の服を捨てたりするはずがないもの。もし捨てたとしたら私以外よね。おかしいわ、何処にいったのかしら」

この人が死ぬまで私は泥棒扱いされるんだな、腹立つ。

「白いカーディガンの次は黄色のカーディガン?本当に不思議よね。カーディガンだけが無くなるのね、この家は。私は人の服なんて捨てたりしないから私でもないのよ。お役に立てずにごめんなさいね」

すっごい怒ってる。

明日は入院。前日に荷造りでもめるのは恒例行事。前回はやけに荷物が少ないなと思ったが、案の定入院してからあれを忘れた、これを忘れたと文句。それに反してか今回はとんでもなく量が多い。しかも本人曰く

「今回は1週間だけですぐ退院になるから荷物は少なくていい」

とか言ってる。いや、異常でしょこの荷物。中を確かめたらカーディガンが2着も入ってる。

「1週間ならカーディガン1枚で足りるんじゃない?荷物減らさない?」

「絶対イヤ」

カーディガンへの異常な執着。

夕食。大得意料理、なすの煮物を出した。一口かじって大皿に戻した。嘘でしょ?自分の取り皿に置いておけよっ!とムカついたが黙ってた。最後までそこに乗せたまま。食べ終えると「あー美味しかった。お腹いっぱいだから煮物はいいわ」と先ほどの食べかけを箸でつまみ、そのままゴミ箱へ落下されたのだ。私はぶちキレる寸前だ。三角コーナーに捨てられるならまだ許す。ゴミ箱ってそんな...。

昼ドラの世界だよ。

作った人の気持ちを考えろと...いや、想像出来ない脳だったね。こんなこと言っても無駄だ。だからって許される訳じゃない。

今回は腹痛問題が起こることなく無事に過ぎた自宅療養期間。姫がトイレに入る度に神経すり減らして過ごす生活からやっと解放される。今夜一晩、何事も起こりませんように。


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