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当時の日記より105@2010 5/8

姫(母)から電話がきた。

「お友達に電話しようと思ってテレホンカードを2枚持って1Fまで下りたのに両方とも残量が10しかなくて病室に戻ったわ」

私は重度のアレルギー性鼻炎。今日は朝からくしゃみ連発で早く電話を切りたかった。姫は言いたいことは全部言いたいから、そういう事情はお構いなし。

「あのさ、いつも言うけどどうして使い切る前に次のテレカを使っちゃうの?」

「卯月にはいつもそうやって文句言われる」

答えになってない。いや、何のための携帯電話?

入院中は決まった時間にメールをしないと文句を言われる。相変わらず返信は打てない。2コールで切れる電話が「読みました」の合図だ。昼間話してるんだからいいじゃんと思ったが、そういう融通は利かないので『鼻炎治らない。辛いからもう寝ます』と送った。

2コール...で切れない。電話に出ろという意味。

「なに!」

「やだー、ひどい声。風邪じゃない?」

「具合悪いんだってば」

そして昼間電話を切ってからの出来事を時系列で話し始める。

22時過ぎ。消灯は過ぎているのにまた電話がきた。土曜で外泊患者が多く、個室状態になっているからやりたい放題だ。

「明日買ってきてもらいたい物言うから」

具合悪いって言ってるじゃん...。

結局翌9日(日)頼まれた物を買ってマスクを外さないまま病室に入ってさっと帰宅。10日(月)ようやくかかりつけ医に行くと「風邪!」との診断。鼻炎持ちの人には経験があると思います、熱が出ないと鼻炎なのか風邪なのか判断出来ないことが。姫にはその旨メールし、とっとと就寝。案の定電話がかかってきたのですが、面倒なので夫に出てもらいました。ま、それで納得する姫じゃない。

5/11

朝早く電話。

「どう?よくなった?熱は?咳は?」

「昨夜メールしたよね。熱はない、食欲はある。でも喘息誘発したみたいだって」

喘息持ちの私は体調を崩すとつられて咳が出る。弱いところを狙ってくるんだなウイルスって。

「喋ると咳が出るから、切るよ」

早々に電話を終えて30分後。またかかってきた。

「ねぇ、風邪いつ治る?」

知るかっ!!頭にきて怒鳴ろうとするより先に咳が出た。

「私の退院がかかってるのよ。いつになるか決めてもらわないと」

ならこのままずっと風邪がいいです。




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