当時の日記より162@2010 11/11
普通食に戻されました。どうせ何が出てきたって文句なんだから変わらない。
姪がくれたお饅頭の件で入院前にもめた件。食べ飽きたから全部あげると言われたけど気が変わるかも知れないから自宅冷凍庫で保管。すると姫(母)は全部私からとりあげて食べさせてもくれないと姪に訴え、腹が立った私は夫に頼んで全て持ってきてもらった。「そんなに食べたかったらどうぞ」と言ったら食べたくないと冷凍庫へ。それを今食べたいから持ってこいと言い出した。
「実家の冷凍庫なんだから退院するまで待ってよ」
と伝えると激怒。
「はぁ?そんなこと一言も聞かされてないわよっ。私に見せもしないんだから知る訳ないじゃないのっ。私が呆けたとでも言いたいのっ!!」
ご名答!!!
昨夜は替えのパジャマを持ってこいと電話。もうすぐ退院だから要らないでしょと伝えたが絶対に持ってこいと譲らない。渋々持参すると
「もうすぐ退院なのになんで荷物増やすようなことしてるのよっ」
あぁもうイヤだ...。
離島診療に行った担当医がそろそろ戻ってくる。もうすぐイケメンとはお別れだ。担当医と密に話す機会の多い私はイケメンより前の担当医(女医)のほうが診断が的確で信頼している。
が、姫は女性よりこのイケメンが好きで離したくない。そしてついに言われてもいないことをでっちあげるようになったのだ。『もうあなたにする治療は残ってないから退院しろ』だとか、『することないから注射でも打っておきますか』とか。『3年前にそう言われた』
3年前、女医さんははまだこの病院に来てなかったけどね。まぁいいや、私に対して言ってる分には。
ふと足元に視線を落とすとストッキングが派手に伝線していた。みっともないので売店に行くけど、一緒に行く?と声をかけるが
「ここの売店に何が売ってるのか分からないから行きたくないわよっ」
と激怒。もう何話しても喧嘩売られる。とぼとぼ歩いていると前回までお世話になっていたフロアの師長とバッタリ会った。入院の度に「大部屋に空きがなかったから個室」は通用しないだろうし、何かいい策をとひそひそ相談。
夜、姫から電話。夕食後と就寝前にそれぞれ飲む薬を夕食後いっぺんに飲んでしまったのだと言う。驚いて確認すると薬は間仕切りのついた看護士くんお手製の箱に入ってくる。毎日同じやりとりだ。「こっちは食後、こっちは寝る前」と。それを今夜は看護士が声をかけてくれずにただ置いていったから飲んだと主張。
アスペルガーに関連する受け止め方だなと思う。毎日同じことを繰り返すのが心地よいのだ、姫は。それでも分かるはずだよ、言われなくても。その判断が難しくなってきたということ。間違えたという記憶はあるが、その時正しい判断が出来なくなってきている。
次の退院が恐ろしい。