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当時の日記より136@2010 8/22

今日もどでかい発泡スチロール到着。中身はさんま10匹と殻のままのホタテ10枚。

昼食を急遽ホタテのパスタに変更し、夜はそのまま焼いてしょうゆを垂らして出した。

「お昼もホタテだったじゃないの!」

と食べず。さんまに関しては「食べたくない。もう出さないで」と拒否。

野菜にしろ魚介にしろ、とにかく田舎の人たちは大量に送り付けてくる。何とかしなくてはと調理を工夫してあれこれと作るのだが、姫(母)にとってはまた同じ物を出したとしか思ってもらえない。食品がたまりまくっている。

食後に太陽を出した。私は大石が大好きなのだが姫は嫌い。プラムの数ある品種で大石がトップバッターに収穫されるから6月頃、ひとりで楽しんだ。その様子を見た姫が太陽を買ってきてとねだる。

「太陽は8月頃でしょ。今はまだ大石しか出てないもん」

旬の食べ物にこだわってきた姫は今や旬がいつか忘れてしまい、目について気になったことを延々と口走るから私は丸2か月、太陽が食べたいと責められ続けたのだ。

ようやく太陽の季節になりほっとしたのに

「ねぇ、赤い皮の太陽はもう要らないから。緑の皮の太陽を買ってよ」

太陽は赤いんだよとどんなに説明しても緑の太陽があると言い張る。

「ソルダムね」

と言うと激怒。

「何言ってるの?本当に卯月は物を知らないから困るわ。太陽には2種類あるのよっ赤い皮と緑の皮!」

「いや、違う...」

姫に聞こえないくらいの小声で反論したのだが、こういう時は地獄耳。

「そうやって私の言うことは何でも違う違うって何よ!!」

間違っていることをそうですねそうですねって聞いてるのはとんでもないストレスだ。

胃痛を起こした。姫のせいなのか夏バテなのか。いずれにしろ疲れがたまっていることは確か。

夜、何事もなく一日を終えて2Fに。ほっとして気が緩み、ネットをしながらうたたね。携帯が鳴って飛び起きた時は昼間なのか夜中なのか分からず、ただ条件反射で転がるように階段を下りた。姫の部屋に入った瞬間、今は夜中でトイレの為に携帯を鳴らされたのだと理解したが、どうもへんな恰好で寝落ちしたらしく足がしびれていて思いっきり転んだ。姫は私が倒れたと思ったらしく慌てたが、違うと知って安心してトイレに行き

「安定剤と頭痛薬出して!」

と威張っていた。

毎日毎日祈っている。どうか自宅で何も起きませんように。起こるなら入院中にしてくださいって。緊張感にさらされる毎日が限界で辛い。



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