当時の日記より154@2010 10/27
昨日の深夜携帯が鳴った。慌てて下りて行くと
「眠れないから安定剤出してよっ!」
分からない。怒られる意味が分からない。続けて
「卯月が1Fに下りてきたり、私のことを気にかけて部屋でも覗いてくれたら声をかけようとずっと待ってたのよ。来ないじゃないのっ。私は22時40分からずっと眠れずに起きていたのよ。あーっ無駄な時間過ごした!!」
黙っていようと思ったがつい応戦した。
「そんなのいいがかりだよ。私今夜は何度も台所に来たし、今から10分前にも姫(母)が寝てるかどうか部屋に入ってるよ。姫が寝てないと思い込んでるだけでうとうとはしてるんだよ」
「一睡もしてないって言ってるじゃないのっちょっとくらい私を心配して見に来ることが何故出来ないのかって言ってるのよっ」
「だから見に来てるんだってば。気づかなかっただけでしょ。そんなに眠れないって言うなら我慢してないでもっと早く携帯鳴らせばよかったんじゃないの?そんなことまで私のせいにされたらたまったもんじゃないよ」
「知らないわよっそんなこと!」
そんな流れがあって今朝。お互い機嫌悪し。そして朝食時。
「私にばっかりこのパン押し付けてなんなのよ!卯月は全然食べないじゃないのっ私はこんなの食べたくないのよ!一週間も同じもの食べさせられ続ける私の気持ちになってみなさいよっ」
『こんなの』とは私がホームベーカリーで作っているパンのこと。一週間も出し続けたりなんかしない。それに私が食べない理由は、これイヤ、あれイヤと姫が残したパンをせっせと食べているからだ。毎日同じ店のパンだなんて許せないと拒否するから、家で作る以外にあちこちのパン屋へ買いに走ってる。それすら選り好みするから私が仕方なく食べている。私はごはん党で朝からパンは辛いんです。でも食べてるんだよ、あんたが食い散らかしたものを。
言い出したらひかない姫。服用しなくてはならない薬が山ほどあるから結局朝食もそこそこにパン屋へ走る羽目になった。家政婦以下だ、私って。
洗濯物を片づけていたらタオルを入れていた引き出しの中身がすごく少ない。『おかしいなぁタオルが減ってる...』と呟くと
「あぁ、それね。可愛いタオルは抜いておいたから。何度も言うわよね、可愛い物は勿体ないからしまっておくって。どうして何回言っても卯月は分からないのよ」
やれやれ、またか。可愛らしい色のタオルを買えと命令して買えば「こんな可愛い物使えるか」と文句。どうすりゃいいんだよ。
11時。訪看さんがやってくる。遅れて訪問医も。和やかな時間を過ごしていると訪看さんが私に言った。
「この間卯月さんが話してた売るほどある外用薬、先生に見て頂いたら」
タルセバを服用しているので足の指の副作用が悪化。先生が新たに処方するよりある物を使ったら安上がりだと提案してくれた。
姫が溜めまくった外用薬コレクションを広げると先生は茫然。
「な、なんでこんなに溜めちゃった...?」
「要らないって言ってくれって言ってるのに貰ってきちゃうんです。だから薬ごとにこれは何本あります」って紙に書いてそれを病院で見せるように言うんだけど見せないからまた処方されちゃう。お二人にあげますっ」
大喜びで貰っていってくれた。姫分かる?これ無駄金だからね。要らないって言えばお金使わずに済むんだからね。(続)