【詩】目指す光　

目指す光

果てしなく暗いトンネルの先で揺れる
ささやかな蝋燭のように輝く光に向かって
ひたすら真っすぐに進む
小さな歩みの積み重ねが
大きな夢へと導いてくれる

遠い宇宙の裏辺りから聞こえてくる
オルゴールに似た透明な音色に守られ
清らかな思いが溢れる世界だけを見ながら
あがき続ける

覚束ない足もとを確かめつつ向かう道のり
そうしなければ辿り着けないところに
夢の扉が浮かぶ
意識の中でまるく響く声が
時折優しく頬を撫でる
懐かしい未来のように

心に願いと希望がある限り
彼方の向こうが見たいと望んだ気持ちを
あきらめないで欲しいと微笑むあなたは
ただ側で寄り添っていてくれる

いつか
痛みも目を背ける嫌悪もなく
それらさえ宝物のような私自身の一部だと
心から受け入れ愛せるようになるまで
褒め称える

目指す光を決して見失わないように
私が私を励まし続ける