ayano_leizei 冷泉あやの
旅行記をまとめています。
感謝/ご挨拶の記事をまとめています。
現代詩の作品集です。
歌詞(作詞/作曲/編曲/歌)の作品集です。
過去に発表した現代詩の作品集です。
現代詩集 ムンバイ・トライアングル2016 https://note.com/ayalei/m/m28931047e5f4 目次 from outside from inside 1.雨上がり 1.サラダのような顔で 2. Yes, please 2.月に追われて 3. 物乞い 3.常識 4.蚊よ 4.流れるプールで 5.近道 5.離陸 6.ムンバイの午後三時 6.私が増えていく 7
交差点 すぐ先の交差点で 今点灯している青信号を どうしても渡りたくて 一生懸命 走った 無事にまっすぐ渡り切れたら 何もかも上手く行くような気がして 転んだり 誰かにぶつかったりしないよう 焦らず慎重に でもできるだけ急いで横断歩道を目指す 無理なら次の青でも構わない 人生に遅すぎることなど何もない 道行く人々は皆ちゃんと 自分が選んだそれぞれの居場所を持ち 自信と共にそこに向かって 迷わず進んでいるように見える 人混みは時折 取り残されたような孤独を増幅させる
来世まで 心が痛いのは 生きている証だと あなたの言葉は 奇跡のように舞った 崇高な理念ではなく ただ本能のまま 想いが擦れ違い離れてしまった人たちと 再び分かり合えたらいいと 願う幻想が脳裏を掠めても また傷付け合う時間を重ねるくらいなら このまま現世では 交わることなくいたいと囁く 記憶が忘れたふりをしているのは 乗り越えた印かも知れないという望み 傷付き得る限界を超えたトラウマに そっと蓋をし いつの間にか癒えていたという夢物語に 時折立ち戻る もう一度会
【歌詞】Time limit (作詞/作曲/編曲/歌) 今朝のミ-ティング 画面越し あなたの瞳にはじまりの予感 True love ギャラリービューの裏 秘密でメッセージ ピクト色の心 Bloom 迷いながら進んで来た道を 振り返るように微笑んだ あなたの会議 必ず顔出しするわ 視線で囁くの 別の場所で会いたい 二人きり 許されるなら あきれるほど 優しくしたい もっと そばにいて ずっと そばにいて 触れられる距離で もっと そば
伝えたい さっきまで空を覆っていた 水彩絵具の白をさっと筆で撫でたような 薄い雲がいつの間にか消えて 真っ青な高い空が 無限の宇宙へ命を広げていた どうしても伝えたい思いがあるけれど いくら言葉に落とし込もうとしても ゆるゆるとはみ出していく 誠意は純粋な幼子のようなまなざしで 繕いを見破る 心から自然に湧き上がる愛を 超える言葉はないから 気持ちが溢れ出すその時 きっと側にいて欲しい 素直にそのまま伝えたいから 小さな喜びを求めて うっとりする時間を 幾度も幾
ほほづき 鮮やかな赤色に染まった ほほづきの実が いくつも 通りすがりの軒先に 昭和のような風情でなっていた 3Dのハートみたいに膨らんだ萼が 優しい形で周囲を癒し微笑みながら 人生の過渡期に沈み 真っ暗闇の耐え難い辛さで悶えていた時 必死の願いを込めて頼っても 助けてくれなかった相手が 目の前で苦しみ縋り付いてきた手を 振り払うことはできなかった 様々な頼まれごとは続き でき得る限りを尽くしたのち やっとの思いでそれ以上を斥けたら 酷い人だと罵られた 憎しみを吐き
安らぎのブランケット 鉄琴の 澄んだ高音を ふんわりと 真綿でくるむ 優しさが 私の胸に届けられ 満たしゆくよう たまゆらごとに あなたの微笑み 安らぎのブランケット オルガンの 幼い頃に聞き慣れた 無邪気なメロディー かじかんだ 私を溶かし 柔らかく 包みゆくよう たまゆらごとに あなたの言の葉 安らぎのブランケット 私もそうあれたら 誰かにとって 安らぎのブランケット
ひとこと 時には たったひとことの発信で 全てが変わってしまうこともある 思いも寄らなかったほど劇的に 時には たったひとことの取り返しがつかない 深い意図もない軽々しさに踊り 高慢な自己過信に足をすくわれ きっと誰にだってある マイナスな気持ちを持ってしまうこと でもそっとしまっておく 他の誰かをどんなに傷つけてしまうか ちゃんと分かっているから たったひとこと 想像力の広がりは無限の全天球 温かい想像力は 心の優しさと思いやりを生み 冷たい想像力は 否定への恨みと
心残り 南風が喜びを装う仄かな香りを連れて ぬるい夏が辺りに漂う 気だるい自由が肌に染み込み 裸ぶるバカンスに蔓延する 両手でそっと包むように ずっと大切に守ってきたものを 手放してしまう前に もう一度しがみ付いてみれば良かった 世界の全てが 私色から逃れられないくらい 咲き誇る前の花たちを 丁寧にいとおしむがごとく 空気に散りばめられた 黄金の陽光を浴びるように幸せだったと 切ない胸で繰り返しなぞりながら 数えきれないほど 同じ時間を生きる 心残りは正体を見せない
お祭りのあと 躍った 歌った 笑い転げた 涼しいな お祭りのあと ちょうちん 花火 たいこ 大騒ぎ 静かだな お祭りのあと 浴衣着 うちわ 屋台 ハチマキ 寂しいな お祭りのあと 待ちわび はしゃいだ 夢中だった 切ないな お祭りのあと 久しぶりに 目覚めた気分 また戻るんだ 日常へ なんだかすごく いい気持ち 似てるかな 人生のあと 素敵だな お祭りのあと
酷暑 スイカの赤い果肉を 手掴みした時の微かなざらつきが 息をするのと同じくらい当たり前に 胸を締め付ける 脳が溶けそうなほど青い空と海で 人影のない海水浴場が光を超える 酷暑で外出自粛になるとは思いも寄らず 歌いながら水着と浮き輪の準備をした昨晩 朝から豪快に笑う太陽にぬか喜びさせられ 眠れないほど膨らんだときめきが 手持無沙汰な時間に 取り残される 灼熱化する地球の夏に奪われた楽しみが 心だけをジュワジュワ焦がす 誰も恨めない残酷な裏切りに 不意打ちを食らったかの
交信 幼い頃の秘密基地 丘のふもとの岩陰の城 誰とだって交信できた 金星 木星 火星人 悲しいことがあったとき 木の葉目隠し 大切な城 みんなちゃんとわかってくれた 太陽 星くず 雫たち 世界は孤独で遠いから 小枝の隙間 覗いてた 真っ赤な花が揺れていた さらさら水の音 聞きながら 優しい陽光 眩しくて 夜道はいつも真っ暗で 空に宝石 まばゆくて 今でもあるはず 宝物 言葉は何もいらなかった 心で交信してたから あの頃みたいに感じたい 地球の本音 心の耳で
ひと呼吸 愛ゆえに 時折 言葉がねじれる 思ってもいない心なさを 放ってしまう前に 目を閉じてひと呼吸 無邪気な幼子が愛をねだるように ただ素直な気持ちを 伝えられたら 大事さゆえに 時折 言葉が心を置き去りにする 分かっているはずの証を求めて 強く咎めてしまう前に 目を閉じてひと呼吸 両手で優しく頬を包むがごとく 柔らかい辛抱強さで 想いを紡ぐことができたら いろいろ話そう いつまでも話そう
【歌詞】Treat yourself(作詞/作曲/編曲/歌) 東京にもあった 抜けるような青空 ふと見上げたビルの 隙間の心色 程良く必死なんて 器用なことはできない 辿り着いた世界 今も揺れている ピンチの後に チャンス 人生 プラマイ プラス Treat yourself 自分を認める 優しい自分でいたいよ 温かくなる 頑張ったこと 一番知っている Treat yourself Treat yourself 自分好きでいる 素敵な自分でい