毛玉ができにくいニット
アルパカ店長:
先日、メルマガ読者の方から
こんなメッセージをいただきました。
「最近、〇〇〇〇でニットワンピを買ったら、
毛玉がすごくて、
10回くらい着たらなんだか
みすぼらしい感じになってしまいました。
年末から、毛玉ができなくて
暖かいニットはないのかな?と考えてて。
でもほんとに化繊入りばかりのニットしか巷になくて。
毛玉ができない配合、ポリはナンパーまで、
とかないのかな、と調べたりしてるのですが、
あまり分からりませんでした。」
アシスタント吉田:
すごく真剣に探されたようですね。
もうすでにお試しになったかもしれないのですが、
まず5分だけ時間をつくって、
毛玉とりをしてみるのも楽しいですよ。
100均などで売っている電池で動く毛玉とりは
強さの調節がしにくくちょっとあぶないので、
ハサミを使って、目立つ毛玉をとるだけでも
表面はかなり変わります。
軽石や、ブラシの毛玉とりも
売られていますよ。
The Laundress というブランドの
毛玉とり軽石が使い易くてお気に入り。
アルパカ店長:
そうだね、そしてニットを選ぶときのヒントの前に、
毛玉ができないニット、というのは
存在しない、
ということは
知っていてもらいたいな。
そして毛玉になりにくい混率の配合、
というのも明言するのは非常に
難しいんだ。
なぜなら、素材だけではなくて、
編み方や、
目の細かさによっても
毛玉になりにくいかどうかは影響するからなんだ。
アシスタント吉田:
うん、そうだよね。
毛玉は、
1.繊維の毛羽が立つ
2.毛羽だっ毛が絡み合う
3.絡み合ったところがダマ(玉)になる
という原理でできるんだよね。
アルパカ店長:
その通り。
アルパカの毛は直毛だから
毛が絡みにくい、というのは
以前も説明した点だけれど、
毛がダマになった後に、
獣毛(動物の繊維)であれば、
ダマがポロッと取れてしまうこともあるんだ。
その一方で、合成繊維は強度が強いから、
ダマになった後、そのまま自然には取れず、
洋服に残ってしまう傾向があるよ。
アシスタント吉田:
私の場合は、毛玉ができやすい
ポリエステル、アクリル、ナイロン素材は
できるだけ含まれていないものを選んでるよ。
数%~2、30%くらいだったら、
気に入れば買うこともあるし、
洗っても乾きやすくて
旅行に行くときに便利な
合成繊維素材のカットソーとかは
愛用しているけどね。
アルパカ店長:
あとは、「ハイゲージ」ニットっていうのを
聞いたことがあるかもしれないけど、
密度の高い=目の細かいニットのことなんだけど、
接着面が多いからその分こすれやすくて
毛羽立ちやすい、っていうのもあるね。
キレイめのニットに多い編み方だから
着たい機会も多いと思うんだけどね。
続けて着ないで、
間隔をあけて休ませてあげながら
着るようにしてね。
ミドルゲージや、ざっくりした
ローゲージのニットは、
隙間がある分、接地面が少ないから、
比較的毛玉になりにくいよ。
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