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結婚記念日には食べ放題の店に行こう

16回目の結婚記念日を迎えた。
今年はしゃぶしゃぶ食べ放題の店に行った。
大正解だったので、報告したい。

1.食べ放題の店を結婚記念日に選んだ理由

これまでの結婚記念日では、しゃれた店に行っていた。
新婚で子どもがいないときは、夜景の見えるレストランに行った。
子どもが生まれて間もないときは、父母に子どもを預けて夫婦二人でフランス料理を食べた。ランチのコース料理だった。
子どもがある程度大きくなってくると、一緒にイタリアンに連れて行った年もあった。

予算も毎年この日のために取っている。今回行ったのは、大人一人3000円、子ども一人1300円の普通の食べ放題の店。
なぜ滅多にいくことのない、珍しくもない食べ放題の店にわざわざ予約をしていったのか。

それは、子どもが中学生になり、親から離れていくことを実感してきたからである。

なんだか子どもが遠くなる。それが思春期育児。

たくさん食べる子どもと、家族だけで外食をする機会。
あと何回あるのかな。
6年もたたないうちに、子どもはこの家族から出ていく可能性がある。
親と行動を共にすることも少なくなった。
そうなると、この結婚記念日に家族みんなでわいわい外食したいという思いがあったのだった。

2.良さ① 食べ放題の店のメニューの豊富さ

食べ放題の店は多分どこもメニューの豊富さは変わらないだろう。
今回はしゃぶしゃぶの店だった。このしゃぶしゃぶというシステムが良い。

鍋は正義。

わたしたち夫婦は40代。胃腸が弱る時期だ。
豚肉を出汁にくぐらせ、油を落とす。白菜、しらたき、きくらげを煮る。
たれは、ポン酢、しゃぶたれ、ごまだれなど種類が豊富だ。
薬味もねぎ、ラー油、温泉卵、もみじおろしなど好みに合わせて入れていく。
そのさっぱり感と変化が、中年にうれしい。

子どもたちは小学校高学年と中学生。食べ盛りだ。
から揚げ、フライドポテト、ポテトサラダに麻婆豆腐。パスタもいっとくわ。
好きな物をしゃぶしゃぶと一緒に食べまくっていた。

揚げ物オブ揚げ物。唐揚げ様。

このメニューの豊富さが、成長期の子どもを育てる家族のそれぞれの好みに合わせてくれる
焼肉食べ放題もすし食べ放題も、成長期子育て中にはもってこいだ。

しかし、炭水化物を入れない、揚げ物食わない、野菜食っとけ、という中年の食べ放題の道には、しゃぶしゃぶという選択肢があることをぜひ伝えておきたい。

3.良さ② 120分という時間制限

時間制限があるのが、食べ放題の店の特徴だ。
今回行った店は120分。

スマホをさわらず、テレビも見ず、ゲームもせず、120分。つまり2時間。
思春期の子どもと話す時間を2時間も取れることが、どれほど貴重なことか
経験者ならわかるだろう。

朝は戦場。話す暇なし。夜は家族がそろわない。

思春期の子どもは忙しい。部活に学業、友人との付き合いで忙しく、親と2時間もしゃべってくれることはない。

しかし、食べ放題の店ならそれが可能。

「それ、何味?」
「このケーキ、人気だったよ。食べてみる?」
「肉はこっちの方が脂が少なくて美味しいね。」

そんなささいな会話を続けながら、学校の話や仕事の話、家族のこれからなどを話していった。

話すことが難しい子どもだったら、必殺「カニ」である。

カニは高い。



カニ鍋は無敵だ。ほじるだけで、会話が成り立つ。
今回は値段のこともあり、見送っている。しかし、高校生ぐらいになって子どもと会話ができなくなった時、必殺アイテムとして保存している。

4.良さ③ 満腹になったらドリンクタイムに

断酒をした私と下戸の夫は、アルコールは不要だ。

しかし、吞み助だったころだったら、飲み放題メニューもつけていただろう。1600円くらいだから、食べ放題と合わせても5000円以内に収まる。
生ビール4杯飲めばいい。カクテルもつくれるし。やりたい放題だ。

今回行った店は、お茶が充実していたのがうれしかった。
ジャスミンティー、ルイボスティーなど定番のものから、マサラティービターなどコアなものまで約20種類あった。

中国の鍋文化の影響かな?

きちんと茶葉から入れ、飲む。これだけで我が家は大盛り上がりだった。

食べ過ぎた胃にも優しい。
もちろん食べ放題の定番、デザートも豊富にあるので、
子どもたちが持ってきたデザートを一口だけもらってお茶を楽しんだ。

コーヒーも様々な種類があった。
夫はそれを飲んで楽しんでいた。

そうか、食べ放題は食事+カフェなのだ。
飲み放題だったら、居酒屋+カフェと思えばいい。

そう考えると、120分という時間はとても良い。

5.今しかできない家族のイベントをやれ

結婚記念日は、新しい家族のスタートの日だ。
それを祝うのであれば、今しかできない家族でのイベントをやるべきだ。

今しかできない家族イベントは、高級レストランの食事を食べることではない。
ジジババになっても、夫婦二人になっても、それならできる。
食べ盛りの、見た目と思考はほぼ大人と一緒の、子どもたちとできること。
胃腸が比較的元気な中年だからこそできる、食べ放題。

食べるのにも体力が要るのね。

むしゃむしゃ食べる子どもを見ながら、
家族の成長を感じる幸せな時間を、ぜひ食べ放題の店で過ごしてほしい。

今回行った店、「露庵」さん。
素敵な思い出、ありがとうございました!








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