『死なないように生きるのさ（仮）』

無機質なモニター越し　今日も世界はまわってる

自己啓発と言われても　人的資源と言われても

会社のためとか国のためとか　もっともらしい口ぶりで

何もかも　嫌になっちゃうな

好きなようにやってみたいから　放っておいてくれないか

何かの役に立つことばっかり　やりたくないんだよ

周りを少し幸せにして　死なないように生きるのさ

カバのような妖精　森でさえずる小鳥　ちいさくてかわいいやつ　　　　

あんな風に　なれたなら

無責任な声を引き連れて　今日も朝日はのぼってる

本能だとか言われても　必要悪とか言われても

本当は何にも知らないくせに　分かったような口ぶりで

何もかも　跳ねのけたくなっちゃうな

好きなようにやってみせるから　放っておいてくれないか

生き方にさえ正解があるだなんて　聞きたくなんかないからさ

息をしてごはんを食べて　死なないように生きるのさ

海をどこかへ運ぶ風　寝そべる野良猫　はらりと落ちる木の葉っぱ

あんな風に　なれたなら

　

気づかぬ間にこの世に生まれ　気づかぬ間に終わりたい

そんな風に　なれたなら

そんな風には　なれないが　

死なないように生きるのさ

（カバのような妖精の生みの親の映画、そろそろ見に行かなきゃ。）