すき焼きの〆を買いに
日が暮れる前の帰り道、70歳代と思しきおじいちゃんが少し前を歩いている。あったかそうなフリースを着て、コツコツコツコツ。
ふと、その手に目にやると、何かがぶら下がっていることに気づきます。
生鮮食品なんかを入れる小さい袋のなかに何か…?
ん…?あのパッケージは…むむ
うどん?
もう一度見てみる。
間違いなく、うどんだな。うどんが二玉。
ただ、うどん二玉だけを手に、帰宅を急ぐおじいちゃん。
おじいちゃんは、小さい袋をつまむようにして持ち、ぷらぷらさせている。うどんを手で持ったら温くなるから、風で冷やすようにして宙に浮かせているんだな。たぶん。
なんで、うどん二玉だけ買いに出たんだろう。こんな中途半端な時間に。
今夜の献立は、楽しい鍋。肉に始まり、菊菜、油揚げ、盛りだくさんのきのこまで、具材は抜かりなく、ばっちり揃えた。もう家着に着替えたし、ごはんを食べて、寝るだけ。なのに、材料を切り始めて気づいてしまう。
「あ、〆の麺…買い忘れた!!あちゃー!」
よりによって、今晩はすき焼きだ。他の鍋だったら、ご飯を投入して雑炊コースなんてのもありだが、すき焼きだけは、うどんが必要だ。
仕方ない。とても面倒くさいが、背に腹は代えられぬ。うどんのないすき焼きなんて。うどんだけゲットしてさっさと帰ってこよう。
と、まぁこんなことが繰り広げられていたのかも。妄想だけれども、それほど正解から遠くない気がする。それか焼きうどんを急遽食べたくなったか。
ちなみに我が家の夜ご飯は、瀬戸内海産ハマチの豪快活き造り~小松菜ワカメカニもどきの高貴な黒酢砂糖合えなどとともに~(フレンチ風)でした。ブリをがつがつ貪っちゃうガッシュの気持ちが分かるタイプの人間です。
今日は早起きだったので、既に結構眠く、頭が働いてくれません。
大人しく明日に備えることにします。おやすみなさい。