お年玉をもらう94歳
お正月に実家に帰るインフルエンサーたちの、実家感ある写真を見るのが好きな私。
いつもはキレッキレなツイートしているあの人も、美しくミニマルな写真を載せてるあの人も、フニャッと笑って両親と写真を載せたり、雑多な実家の部屋の写真を載せたり、おせちやお鍋を突く甥っ子の笑い顔を載せたりする。
人間味があっていいよね、ほっこりする。
さて我が家も。
集まる親族が年々減るし、今回はちびっこもいないので平均年齢が60代。
おせち、私は母が作る伊達巻が好き。おばばは何が好き?
施設から一時帰宅するおばばは、多分誰が誰だかもうあんまりわからないんだろうな。自分の家ということは理解できているのかな?
以前はよくおばばの髪を撫でて、頬を撫でて、腕をさすって、ベタベタとくっついているのが好きだった。シワを伸ばしたり引っ張ったりして遊んでいた。
でもなんだか今日はできなかった。
私のことがあんまりわからないのに、触るのは失礼な気がして。知っているような、知っているはずだけど、、、でもあんまり知らない人(私)。
そんな人はどうやって接するのが正解なのかな。
我が家ではお正月に、おせち→すき焼き、を、食べる。何年も前からの定番だ。良いお肉はとっても美味しくて大好きだけど、数時間後に胃もたれする。今日もまた、「大丈夫な気がする・・・」とたかをくくっていたらまんまと夜にはどーんと胃が重い、バカ、私。
「鍋はみんなで食べるからこそ美味しいのだ!」とおじさんが言っていて、確かにそうだよねと思ったけど、おじさん以外は全員ギブアップ。お正月ってこうやって食べ過ぎていくのだよね。
初めて、父のお兄さんが亡くなった時の話を聞いた。40年前、まだ父もお兄さんも20代の頃。
その頃は土葬で、みんなで土に埋めて石を投げ、土をかぶせる儀式をする時、父とその妹はなんだか笑いが止まらなくて、笑いながら歌いながら家まで帰ってきたそうだ。
みんなが大好きだった兄弟の急死。あの時はわけがわからなかったんだろうな、頭がおかしくなっていたんだな、と言っていた。
私はまだ、頭がおかしくなるくらいの出来事に出会ったことがない。
親族は旅行好きが多いので、去年はどこの国へ行っただの、今年はどこへ行くだの、あの国はどうだった、あの国は行ったか、など、旅行の話が毎回でる。私はみんなの旅行話を聞くのが好きだ。
つい先日、妹の住むベトナム・ダナンへ行ってきたというおじさんとおばさんの撮った動画をみんなで見る。ついでにLINEのビデオ通話でも妹と話す。
ちょっと前まで日本でヨチヨチしていた甥っ子は、一人で動き回って、いろんなものを食べて、元気に過ごしているようだ。
住まいはリゾートホテルの立ち並ぶ海沿いのアパート。信じられないくらいのロケーション。さらに、アパートといってもホテルのような仕組みで、家具家電も素敵なものがあらかじめ設置されていて、洗濯や部屋の掃除、シーツのクリーニングなんかもやってもらえるらしい。
それでも日本のことを考えると驚くほどのお得な値段で、これはいよいよ私たちも海外に住んだ方がいいのでは・・・と思ってしまった。
ネコネコが引っ越せるかが一番の問題だけどね。
海外に住むってどんな感じなんだろうな。
お腹もいっぱいで、ビデオでまったりして、私も眠くなってきたな・・・と思っていたら、先におばばがうとうとしていた。
手にはお年玉。大事に握りしめて。
毎年親族からもらっているらしい。いいな・・・・!何それ。
おばばは毎年お年玉をもらっていることを理解しているのだろうか。おばばはお年玉をいつまでもらえるんだろうか。
来年は、どうかな。
(気が早いかな)
みんな、今年もよろしくね。
自分が楽しいことをしてたらうっかり周りも楽しくならないかな?という気持ちで活動しています。応援してもらえるととても嬉しいです!