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ウィーンのレオポルド美術館 クリムト兄弟の絵画(グスタフ/エルンスト・クリムト )
今日本でエゴン・シーレが話題の様ですが、あえてレオポルド美術館に展示してある他の作品に触れたいと思います。
レオポルド美術館 エゴン・シーレのコレクションは世界最大と言われて
おりますが、グスタフ・クリムトや弟のエルンスト・クリムト 、作曲家のシェーンベルクの絵画、またヨーゼフ・ホフマン、コロマン・モーザーなどによるウィーン工房の多彩な工芸品も展示されています。
コレクションが多すぎて一度には観きれない程の量です。
一日中居ても飽きません。
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中央) グスタフ・クリムト: 座っている若い少女 1894
右) エルンスト・クリムト: 父 エルンスト・クリムト 1882
エルンスト・クリムト (Ernst Klimt ) 1864- 1892
エルンストは7人兄弟の中で第三子として生まれました。
グスタフは第二子として生まれていますので、グスタフの弟となります。
ちなみに2人の父親もエルンストErnstと言います。1834-1892
こう見ると、父親のエルンストと彼の第三子のエルンストは同じ年に亡くなったのですね。
子供エルンスト(グスタフの弟)は若干28歳で亡くなった訳ですが、生前グスタフとエルンストは共に絵画の勉強をし、その後仕事も一緒にしておりました。
壁画なども含めると、ウィーンの街中にその作品がいくつも残されています。
絵画を見てもわかる様に、2人とも若い頃から才能に溢れていた様です。
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男の子の肖像 1885
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父 (エルンスト・クリムト ) の肖像 1882
エルンストが18歳の時に描いた父親の肖像です。
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座っている若い少女 1894
グスタフ・クリムト の若い頃描いた肖像画
若い頃の絵は、非常に写実的描写を追求し、細部まで精密に描かれています。(この少女の絵は、タイトル写真の真ん中に展示してある小さい絵です)
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ロココ衣装のパウリーネ・フリューゲ (Pauline Flöge) 1892-1894
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死と生 1915-1916
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裸婦 1916年
是非、本物を観にいらして下さい。実物の迫力や存在感、表現力は写真では伝わりません。
尚、ほぼ全ては素人が撮った写真ですのでご了承ください。
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